晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

奥美濃 残雪の石徹白周遊 ② 2018.03.25

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石徹白の山々を独り占め


<メンバー>

<山域、形態>
奥美濃、ハイキング

<コース>
泊地(7:20)~願教寺山(9:40)~P1784(11:40)~銚子ヶ峰(12:0012:30)
~神鳩之宮避難小屋(13:10)~石徹白大杉登山口(14:55)~白山中居神社(18:20)

<天気>
晴れ

 朝、目が覚めると雪洞の入り口が埋まっていた。昨夜は結構風があったので吹き溜まってしまったのかな?スコップで入口を掘り起こして外に出ると朝日が雪面をピンク色に染めていた。今日もいい天気になりそうだ。

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ピンク色に染まる

 昨夜は雪洞崩れないか心配で仕方が無かったFFさんを安心させる為、上に乗っても大丈夫な事を確認する。ほら、大丈夫でしょ?

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6人乗っても大丈夫

 昨夜、薄っすらと雪が積もったようで石徹白の山々は昨日より白く輝いている。願教寺山へ向けて出発だ。

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昨夜の雪で白さが増した

 よも太郎山への下りは少し急だったので東の尾根からに降り、県境尾根から南南東に派生する尾根に乗って願教寺を目指そうと思ったが、県境尾根の願教寺頂上直下が急な岩場に見えたので、さらに下って願教寺山の東の尾根から南に延びる尾根からアプローチする事に。

 個人的には県境尾根でも行けたと思うのだけど、メンバーも多くロープも持参しなかったので安全策をとる事にした。この下降と登り返しは標高差300m。結構堪えたなあ。

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一旦300m降りて東側の尾根からアタック

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尾根の末端は急だから嫌

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この辺から疲れだした

 おまけに昨夜の降雪で一本しか持って来ていなかったストックを紛失してしまったのでこういう登りは大変つらい。雪が緩いのでピッケルは杖にならない。この辺りから徐々について行くのが厳しくなってきた。

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こういう所は憎いほど早い二人

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願教寺は目の前

 ふうふう言いながら願教寺山の東の稜線に乗る。ここから見る願教寺山は雪のリッジを歩かなければならず、登頂志願者は3名のみ。空身になって登ってみる。

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とりあえず頂上へ行く

 雪が緩み始めていたので少し緊張したが問題なく願教寺山の頂上に到着。頂上はリッジからは想像つかないほど広々していた。絶景を楽しんだ後、待っているメンバーに合流し、P1784を目指す。

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願教寺山の山頂はなだらかだった

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さあ、銚子ヶ峰を目指す

 願教寺山からP1784へは幅の広い尾根の緩やかなアップダウン。見えるものは先行者のスキーのトレース以外は山と自分達のみ。最高の贅沢を味わいながら青と白の世界を進んでいく。

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雪原を独占

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野伏ヶ岳ははるか向こうへ

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遠いなあ

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歩いて来た山々をバックに

 P1784への150mの登り返しに息絶え絶えになりながらもなんとか稜線へ到着。時間もほぼ予定通りだ。目の前に見える三ノ峰、別山を見ながらGWに予定している白山北方稜線縦走に思いを馳せる。

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P1748 稜線に乗った

 ここからは小さなアップダウンを繰り返して銚子ヶ峰まで。銚子ヶ峰の頂上では昨日から歩いて来た山々がそろい踏み、我ながらよく頑張ったもんだなあ(まだ終わってないけど)。

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ここは一昨年のGWに歩いたルート

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みんな早いな~

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奥から野伏ヶ岳、薙刀山、日岸山、よも太郎山、願教寺山

 銚子ヶ峰の山頂で昼食を摂ったら石徹白登山口に向けて下山。この時、あまりにも暑くて食事をあまり摂らなかったのが後で大変な目にあってしまう。

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白山をバックに

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歩いてきた山々をバックに

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後は下山

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雪の下りは楽だけど

 神鳩之宮避難小屋で明日、我々と逆コースの周回を予定しているスキーヤーと遭遇。今日はここで泊まるらしい。こういう時はスキーの機動力が羨ましい。

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神鳩之宮避難小屋

 緩い雪に難儀しながらやっとの事で石徹白登山口に到着。やれやれと思ったけどここからが大変だった。

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石徹白大杉

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やっと林道に

 ここから白山中居神社まで雪の林道を延々と歩くのだが、緩く重い雪や、所々にいやらしいトラバースもあったりして中々スピードが上がらない。おまけに私がシャリバテで歩けなくなってしまい超ペースダウン。結局、6kmの林道歩きに3時間もかかってようやくゴールした・・。

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こんな所もあって

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帰ってきました(もうヘトヘト)

 絶好のコンディションの中、ほぼ無人の雪の山々を歩く最高の山行だったが、自分の体力不足を痛感した。この冬はバリエーションを中心にやって来たので距離を歩く事がおろそかになってしまったようだ。

 でも、石徹白のすばらしさを再認識出来た山行でもあった。来年はテントを持たず雪洞のみでこの山域をもう一度歩いてみたいものだ。

 参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

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今回のコース

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行程