晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

白山 残雪の南北縦断、神駆けの道① 2016.04.30

遥かなる別山

 

<メンバー>
サークル 7人

 

<山域、形態>
白山 ハイキング

 

<コース>
石徹白(8:30)~銚子ヶ峰(11:50)~一ノ峰(13:25)~二ノ峰(14:00)~三ノ峰避難小屋(15:15)

 

<天候>
晴れ後曇り

 

 去年、GWに百四丈ヶ滝を歩いた時、滝の下降点から見た景色が忘れられず、白山御前峰まで通しで歩いてみたくなった。せっかく歩くなら美濃禅定道の入り口である石徹白を起点に南から北へ縦走できないかと考えた。

 

 昔から多くの人が歩いているだけあって避難小屋がうまい具合に配置されており、避難小屋泊で無理なく歩けそう。ただ、課題は車の回収。登山口と下山口が違う縦走では悩ましい問題だ。特に今回の場合、白山ホワイトロードが使えないので更に難易度が上がる。(白山南北縦断の残雪期の記録が無いのはこのせいか?)。

 

 時刻表サイトと地図をにらめっこし、何とか白山一里野温泉から九頭竜湖まで公共交通機関で移動出来る事が分かった。石徹白と九頭竜湖ならデポは可能。計画が一気に走り出す。

 

 いよいよ山行当日、GWの最中に4日間も続けて山に入る事が出来るもの好きメンバーが7人集まった。早朝に愛知を出発し九頭竜湖の道の駅に車をデポ、石徹白に到着だ。幸い雪も無く、一番奥の登山口まで車を進める事が出来た。

 

石徹白登山口は駐車場まで入れた

 

 最初は急登、石徹白の大杉に挨拶し、おたけり坂を登って行く。天気も良く、ぽかぽかと春の陽気。新緑が萌え、鳥の鳴き声がシャワーのように降りかかる。これで本当に雪なんてあるのかなって思いながら歩いて行く。

 

さあ、ここから出発です

石徹白大杉

おたけりって何?

 

 神鳩ノ宮避難小屋を過ぎるとようやく雪が現れる。母御石を過ぎ、銚子ヶ峰で昼食休憩。この辺りから何やら雲行きが怪しくなってくる。

 

ここで泊まるのはまだ早い

やっと雪がでてきた

別山がきれいに見える(遠いなあ)

母御石で記念撮影

もうすぐ銚子ヶ峰(まだ青空)

銚子ヶ峰

 

 風が徐々に強くなり気温もグングン下がるので手袋にニット帽を出して防寒対策。雪も堅く、三ノ峰手前の登りではまさかのアイゼン装着。避難小屋が見えた時には正直やれやれといった気分だった。

 

一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰が見える(何だか怪しい雲行き)

雪が出て来た

本格的な雪渓

たまらずアイゼンを履く

まるで冬・・

 

 避難小屋には4人の先客、既に食事を終えていたようだ。こちらが7人と聞いて「うわっ」と思われたかもしれないが、スペース的には問題ないはずだ。食事の準備をしていると更に2人パーティーがやってきて今日の宿泊は13人。ほぼ満員かな。

 

まずは水作り

 

 1日目の献立はオイルサーディンのおつまみに韓国風の鍋。外は風がビュウビュウいっているが小屋の中は快適。楽しい宴会でお腹もいっぱい。

 

 天気予報では今夜から明日にかけて多少の崩れがあるようだ。明日は別山を越えて白山室堂までの今回の核心部が待っている。多少とも(天気が)回復してくれる事を祈りながらシュラフにもぐりこむ。



いつもの豪華夕食

韓国風鍋
 
<翌日へ続く>