晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南アルプス 甲斐駒ヶ岳 プレ雪山テント泊part2 ② 2020.12.12-13

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頂上は目の前

 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 7名 

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

南アルプス・積雪期登山

 

<コース>

七丈小屋テン場(5:50)~甲斐駒ヶ岳(8:20)~七丈小屋テン場(10:00~10:30)~5合目(11:40)~尾白川渓谷P(16:30)

 

 翌朝は夜明け前に出発します。街の灯りに月と金星が明け始めた夜空に浮かび上がっています。

 

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夜明け前

 

 ヘッデンで高度を上げて行くと8合目の手前で明るくなってきました。雪の着いた斜面に冬毛に生え変わった雷鳥3羽を発見!こんな所で見られるなんてラッキーです。

 

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雷鳥発見

 

 やがて日の出を迎えます。オベリスクの向こうには雲海の上にそびえる富士山がかっこいい。一瞬だけ山が赤く染まりました。

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オベリスクの向こうに富士山が

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8合目

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日の出

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山が染まる

 

 8合目から上で念の為にアイゼンを付けましたが雪は殆どありません。岩にガキョガキョと爪を立てながら登って行きます。せっかく研いだのにまた丸まってしまいそう・・。

 

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岩をアイゼンで登って行く

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アックス活躍?

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鎖場は慎重に

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雪は殆ど無い

 

 二本剣の岩を過ぎると山頂まであと少し、尾根は岩の要塞の様な雰囲気です。しかし雪はほとんどありません。これならノーアイゼンで行けたかも。

 

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2本剣

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岩場が続く

 

 頂上が見える所まで来るとさすがに風も強くなりますが、思った程ではありません。足元にはうっすらと雪が積もる程度。岩に霧氷が張り付いているので、何とか冬っぽい景色になっています。

 

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岩に霧氷が張り付いている

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あの祠が山頂だ

 

 で、出発から2時間半で頂上に到着。記念撮影をし景色を楽しみます。周囲は絶景ですが、まだまだ雪はまばら。南アルプスの本格的な冬の訪れはもう少し先でしょうか。

 

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頂上

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集合写真

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千丈ヶ岳

 

 寒くなってきたので下山にかかります。アイゼンが邪魔でしたが練習と思ってつけたままで下りました。またすり減ってしまう・・。

 

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さあ、下ろう

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下りの方が難しい

 

 テントを撤収したら再び黒戸尾根を下って行きます。前半の鎖場、梯子の連続する箇所は慎重に下ります。

 

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鎖場は神経を使う

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ここも急降下

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梯子を下って

 

 刃渡り以降の樹林帯の下りは歩いても歩いても高度計の数字が減らない感じ。何度か心が折れそうになりましたが、何とか明るいうちに尾白川渓谷に辿りつけました。

 

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刃渡りまで来た

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明るいうちに戻って来れました

 プレ雪山テント泊第2段の甲斐駒ヶ岳。テント泊装備で標高上げるという目的は達せられましたが、あまりにも雪が少なく少し拍子抜け。雪がしっかり積もった甲斐駒にも挑戦したいけど黒戸尾根はしばらく歩きたくないなあ・・。

 

 参加の皆さんお疲れ様でした。

南アルプス 甲斐駒ヶ岳 プレ雪山テント泊part2 ① 2020.12.12-13

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ひたすら梯子を登る
 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 7名 

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<山域・形態>

南アルプス・積雪期登山

 

<コース>

尾白川渓谷P(8:00)~黒戸尾根~5合目(14:10)~七丈小屋テン場(16:10) 泊

 

 雪山トレーニングのテント泊第2段は南アルプス甲斐駒ヶ岳。テント装備でひたすら標高を上げるのが目的です。2月には強風で撤退しているので今回はピークに立てるといいなあ。

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鈴鹿 鬼ヶ牙 アイゼントレーニング 2020.12.06

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前爪に乗れ

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 9名 

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<山域・形態>

鈴鹿・訓練講習

 

<コース>

鬼ヶ牙麓の岩場 (9:00~15:00)

 

 冬山へ向けてのトレーニング第3段は鬼ヶ牙でのアイゼントレーニング。体力系トレの翌日は技術系のトレ。アイゼンの前爪で岩を登る感覚を取り戻すのと、グローブをつけてのロープワークに慣れる事が目的です。

 

 3人×3チームに分かれ、3本あるコースを順繰りに登って行きます。最初は上手く前爪に乗れませんでしたが、次第に慣れてきました。ただ、アックスを持つとそれに頼ってしまい(アックスの置き方に神経を使ってしまい)、足運びが雑になるのが課題でした。

 

 ホールドの頼らないように木片をもって登ったり、いろいろ工夫しながら練習出来ました。ただ、前日の歩荷トレーニングの疲労が残っていたので、順番を逆にした方がよかったかなあ・・。

 

 参加の皆さん、お疲れ様でした。

 

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ザックを背負って登ってみる

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よく見れば爪かけるところあるよ

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木片をもって登ってみる

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アイゼンは水平に

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アックスを持つと足が雑になってしまいます



 

 

 

 

鈴鹿 御在所から鎌ヶ岳周遊 歩荷トレーニング 2020.12.05

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大黒岩からの眺め

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 7名 

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<山域・形態>

鈴鹿・ハイキング

 

<コース>

鈴鹿スカイラインP(8:05)~御在所本谷~大黒岩(10:30)~御在所山上公園(10:50)~峠道~武平峠(11:50~12:10)~鎌ヶ岳(13:05~13:25)~弥一ヶ岳(14:30)~鈴鹿スカイラインP(15:30)

 

 冬山トレーニングの第2段は鈴鹿の山で歩荷トレーニング。ザックの重さは男子30kg、女子20kgに設定しましたが、私は雪山フル装備+水6リットルを詰め込んでも27kgが精いっぱいでした。マサさんはウエイトを入れて30kgオーバー、女子はふみふみさん、おりえちゃんが歩荷に挑戦です(他のメンバーは普通のハイキング)。

 

 スカイライン料金所跡の駐車場は紅葉の時期が終わってもそこそこの埋まり方、少し歩いて御在所山の家の横から本谷に向かいます。

 

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 御在所山の家の横から

 

 杣道は使わず、早めに谷に入りゴーロを歩きます。岩を乗り越える沢登りチックな歩きは楽しいのですが、荷物の重さと冬靴の硬さが普段と違ってきつい・・・。

 

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本谷に入る

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不動滝

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場違いなザックの大きさ

 

 太ももとお尻の筋肉がピリピリするので故障しないように慎重に歩きます。ジョーズ岩はザックが大きくて潜れないので右側から超えました。

 

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ジョーズ岩は右から

 

 背後に白い大鉄塔が見えると本谷のクライマックス。ロープウェイの乗客に手を振ったりしながら気持ち良く高度を上げて行きます。おりえちゃんはザックの重さにへこたれ気味。

 

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大鉄塔が見える

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ザックが重い~

 

 突き当りの少し手前で大黒岩へ上がります。急斜面を残置ロープを使って登るのですが、やはりザックが重いので緊張しました。

 

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ここから大黒岩へ上がる

 

 大黒岩ではしばし展望を楽しみながら小休止。腰の調子の悪いイサオさんはストレッチをしています。

 

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大黒岩で展望を楽しむ

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腰を伸ばすイサオさん

 

 ここまでは重荷にも関わらずまずまずのコースタイム。時間も早く、おりえちゃんの腹時計も鳴っていないので山上公園を経由して武平峠に向かいます。

 

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山上公園を歩いて

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峠道を降りる

 

 ザックが重い時は下りの方が膝に堪えます。ここでも故障しないように慎重に下って行きます。

 

 武平峠でいい時間になったので昼食休憩。峠起点で鎌ヶ岳へ登っていた登山者がたくさん下りてきますが、若い人(特に女性)が多いのに驚きます。山ブームはまだ続いていたんですね。お腹が膨れたら鎌ヶ岳へ。

 

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鎌ヶ岳へ

 

 武平峠からの鎌ヶ岳は登山道の浸食が激しく、割掘り状になった急斜面はズルズル滑って苦労します。三ツ口谷の源頭(鎌ヶ岳北斜面)は崩壊が進んでいるように見えました。

 

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崩壊が進む鎌ヶ岳北斜面

 

 鎌ヶ岳には武平峠から1時間程で到着。小休止をして集合写真を撮ったら長石尾根から下山します。

 

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鎌尾根

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記念撮影

 

 鎌ヶ岳から三ツ口谷への下りも昔の面影が無い程崩壊していて、固定ロープにぶら下がるようにして下りる所もありました。しばらく来ない間にどんどん景色が変わって行くんだなあ。

 

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崩壊した急斜面を下る

 

 長石尾根のアップダウンはさすがに堪えましたが、ガビちゃんの楽しいお喋りのおかげで歩き通す事が出来ました。予定時間より少し遅れましたが想定の範囲内スカイラインの駐車場へ到着。お疲れ様でした。

 

 ザック25kg超で臨んだ歩荷トレーニングでしたが、思ったよりもスムーズに歩く事が出来て、冬山へ向けて少し自信がつきました。もっとトレーニングを積めば目標にも手が届くでしょうか。参加の皆さんありがとうございました。

2020年11月の山歩き

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雪山シーズンin 鹿島槍

 

 沢シーズンの終わりと雪山シーズン初めのターニングポイント。鈴鹿ハイキングと大峰奥駈道を挟んでバリエーションに富んだ1か月になりました。
 

<11月の山歩き> 

ikuyayuuki.hatenablog.com

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南紀 立間戸谷 2020沢納め 2020.11.29

 

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南紀のナメで〆

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 6名

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<山域・形態>

南紀沢登

 

<コース>

下和気登山口(7:30)~源助滝下(8:20)~ケヤキ平(9:20)~屏風滝(9:55)~本流~牛鬼滝下(10:10)~植林小屋跡(12:30)~引き返し地点(13:00)~植林小屋跡(13:50)~登山道~立間戸谷(15:20)~下和気登山口(16:50)

 

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北アルプス 爺ヶ岳中峰 プレ雪山テント泊② 2020.11.21-22

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鹿島槍はまた今度
 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 7名 

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<山域・形態>

北アルプス・積雪期登山

 

<コース>

高千穂平(6:00)~冷乗越(7:45)~爺ヶ岳中峰(9:25)~冷乗越(10:15)~高千穂平(12:30)~堰堤(14:05)~大谷原登山口(15:00)

 

 翌朝、明けの明星と共にテントを撤収し、トレーニングの為背負って稜線を目指します。薄ぼんやりと明ける空の彼方に富士山も見えました。

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