晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南アルプス 甲斐駒ヶ岳 プレ雪山テント泊part2 ② 2020.12.12-13

f:id:ikuyayuuki:20210124170015j:plain

頂上は目の前

 

 <メンバー>

鈴鹿ハイキング倶楽部 7名 

suzuhaisecure.sakura.ne.jp

<山域・形態>

南アルプス・積雪期登山

 

<コース>

七丈小屋テン場(5:50)~甲斐駒ヶ岳(8:20)~七丈小屋テン場(10:00~10:30)~5合目(11:40)~尾白川渓谷P(16:30)

 

 翌朝は夜明け前に出発します。街の灯りに月と金星が明け始めた夜空に浮かび上がっています。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124165914j:plain

夜明け前

 

 ヘッデンで高度を上げて行くと8合目の手前で明るくなってきました。雪の着いた斜面に冬毛に生え変わった雷鳥3羽を発見!こんな所で見られるなんてラッキーです。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124165918j:plain

雷鳥発見

 

 やがて日の出を迎えます。オベリスクの向こうには雲海の上にそびえる富士山がかっこいい。一瞬だけ山が赤く染まりました。

f:id:ikuyayuuki:20210124165923j:plain

オベリスクの向こうに富士山が

f:id:ikuyayuuki:20210124165929j:plain

8合目

f:id:ikuyayuuki:20210124165935j:plain

日の出

f:id:ikuyayuuki:20210124165940j:plain

山が染まる

 

 8合目から上で念の為にアイゼンを付けましたが雪は殆どありません。岩にガキョガキョと爪を立てながら登って行きます。せっかく研いだのにまた丸まってしまいそう・・。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124165945j:plain

岩をアイゼンで登って行く

f:id:ikuyayuuki:20210124165949j:plain

アックス活躍?

f:id:ikuyayuuki:20210124165954j:plain

鎖場は慎重に

f:id:ikuyayuuki:20210124165958j:plain

雪は殆ど無い

 

 二本剣の岩を過ぎると山頂まであと少し、尾根は岩の要塞の様な雰囲気です。しかし雪はほとんどありません。これならノーアイゼンで行けたかも。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124170002j:plain

2本剣

f:id:ikuyayuuki:20210124170007j:plain

岩場が続く

 

 頂上が見える所まで来るとさすがに風も強くなりますが、思った程ではありません。足元にはうっすらと雪が積もる程度。岩に霧氷が張り付いているので、何とか冬っぽい景色になっています。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124170011j:plain

岩に霧氷が張り付いている

f:id:ikuyayuuki:20210124170015j:plain

あの祠が山頂だ

 

 で、出発から2時間半で頂上に到着。記念撮影をし景色を楽しみます。周囲は絶景ですが、まだまだ雪はまばら。南アルプスの本格的な冬の訪れはもう少し先でしょうか。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124170019j:plain

頂上

f:id:ikuyayuuki:20210124170024j:plain

集合写真

f:id:ikuyayuuki:20210124170029j:plain

千丈ヶ岳

 

 寒くなってきたので下山にかかります。アイゼンが邪魔でしたが練習と思ってつけたままで下りました。またすり減ってしまう・・。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124170034j:plain

さあ、下ろう

f:id:ikuyayuuki:20210124170040j:plain

下りの方が難しい

 

 テントを撤収したら再び黒戸尾根を下って行きます。前半の鎖場、梯子の連続する箇所は慎重に下ります。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124170044j:plain

鎖場は神経を使う

f:id:ikuyayuuki:20210124170048j:plain

ここも急降下

f:id:ikuyayuuki:20210124170053j:plain

梯子を下って

 

 刃渡り以降の樹林帯の下りは歩いても歩いても高度計の数字が減らない感じ。何度か心が折れそうになりましたが、何とか明るいうちに尾白川渓谷に辿りつけました。

 

f:id:ikuyayuuki:20210124170101j:plain

刃渡りまで来た

f:id:ikuyayuuki:20210124170105j:plain

明るいうちに戻って来れました

 プレ雪山テント泊第2段の甲斐駒ヶ岳。テント泊装備で標高上げるという目的は達せられましたが、あまりにも雪が少なく少し拍子抜け。雪がしっかり積もった甲斐駒にも挑戦したいけど黒戸尾根はしばらく歩きたくないなあ・・。

 

 参加の皆さんお疲れ様でした。