晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

夫婦水入らず忘年会 in 新穂高 H20.29-30 晴れ時々曇り

 2008年もいよいよ大詰め、今年も快く山に送り出してくれたUちゃんには感謝でいっぱいです。
今年の正月休みは日程に余裕があるので、思い切って泊まりがけの忘年会に出かける事にしました。
Uちゃんの希望は①白川郷合掌造集落が見たい、②貸切露天風呂に入りたい、の二つ。この二つの条件をクリアーする為、行先は新穂高温泉に決定。

 東海北陸自動車道は渋滞もなく順調。荘川ICからR156を走って白川郷には昼前に到着。さすがに世界遺産に登録されただけあって大規模な駐車場が完備され、観光バスもひっきりなしに訪れている。もっとひっそりとした寒村をイメージしていたUちゃんはびっくりした様子。駐車場の対岸に合掌造り集落があります。

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吊り橋の向こうに合掌造り集落があります


 週末に降った雪がきれいにつもっていい感じ。青空をバックにとても絵になります。やっぱり白川郷は雪の時がいいですね。(といっても私も初めてです)




 集落の中は大勢の観光客がぞろぞろと歩いています。中国系の団体さんもチラホラみえます。外を歩いているだけでは面白くないので、村で一番大きな建物を見学します。お寺の庫裏なんだそうです。




 建物の中は大きな木の梁が張り巡らされていていて重厚な感じ。ただ、壁で仕切られているわけでもなく、照明も最低限で、障子窓から明かりを取っています。さぞかし寒いんだろうな。


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村で一番大きな合掌造、お寺の庫裏だそうです


 見学の後、もう一度村の中をぶらぶらとします。この集落は実際に生活されている建物ばかりなので、住民の方はある意味大変だなーと思いました。寒くてもリフォームなんて出来ないんでしょう。

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実際に生活されているんですよね(寒そう~)




 後は取り立てて見る物も無いので奥飛騨温泉郷に向かいます。高山を通過し、平湯トンネルを越えても雪は思ったよりも多くありません。スキー場の食道で昼食をとり、時間潰しに平湯大滝の見物に行きます。ゲレンデの入口から15分くらい歩いて行くとその滝はありました。



 見事な大滝ではありますが、残念ながらまだ凍ってはいないようです。写真を撮っている私の傍らでUちゃんは雪だるま作りに興じています。




 平湯大滝の見物を終えても14時を少し過ぎたところ。まだ宿に入るのは早いかなー。ふと空を見上げると、まだいい感じで青空が残っています。ここで山の虫がムズムズしてきました。よし、せっかくなので新穂高ロープウェイに乗ってみよう。展望台から景色を眺めるだけでもいいでしょう。急いで車を走らせます。

 ロープウェイの駅に着くとなんとか最終便に間に合いました。ちょうど夕暮近くのいい雰囲気になっています。西穂口の滞在時間は15分だけですが乗らない訳にはいきません。

 西穂口の気温は-6℃、思ったより寒くはありません。雲が広がり始めていましたが、なんとか槍の頂きも見ることができます。展望台の中を走り回るようにして写真を撮ります(ああ、忙しい)。Uちゃんは夕日に見入っていました。








 さすがに雪のアルプスは素晴らしく、いつかはここに来てやろうと、小さく見える西穂山荘を見ながら固く心に誓います。帰りのロープウェイま窓際だったので笠ヶ岳がきれいに見えました。



 大急ぎで駆け回りましたがやっとチェックインです。今日のお宿は中尾温泉にある「チロリ庵」。小じんまりした宿ですが3つの貸し切り露天風呂が売りの宿です。食事の前に早速お風呂に入ります。
お風呂のまわりには雪が積もってとてもいい雰囲気です。Uちゃんをモデルにパチリ。 



 お風呂の後にいただいた食事もとてもおいしかったです。ビールと少しのワインでいい気分。お互いに今年もありがとう、来年もよろしく、と言葉を交わし、一年のいい締めくくりになりました。Uちゃん、本当にありがとうね。