琵琶湖 沖島のんびり漕艇記
梅雨が一向に明けません。が、一日だけはれそうな土曜日、どこに出かけるか?。近場の尾根歩きはとにかく暑いのでパス。沢登が良いのだが、このところの長雨で増水が怖いのでこれもパス。
しかし、とにかく避暑に出かけたかったので、琵琶湖に出かけることにした。カヌーを浮かべてのんびりビールでも飲もう。
愛艇は10年近く前に買ったファルトボートの二人艇(ファルフォーク、キャンペットファミリー)。ファルトボートは組み立て式で、保管と持ち運びが便利なカヌーだ。もう何年も乗っていない。
物置から引っ張り出してきて、車のトランクに放り込み、車を西に走らせる。
物置から引っ張り出してきて、車のトランクに放り込み、車を西に走らせる。
http://proxy.f2.ymdb.yahoofs.jp/users/bcb5ed0d/bc/f06d/__hr_/84ed.jpg?BCvWWOFBEiRxFlUe
夏休み初日の近江八幡国民休暇村
夏休み初日の近江八幡国民休暇村
まずは、カヌーの組み立て。アルミ製のフレームを組み立てて、船体布の中に押し込む。空気をいれて張力を持たせれば完成。二人乗りで重さ20kg程。強度が低いので激流は無理だが、簡単な川、湖ならちょうど良い。
記憶を頼りに、何回かやり直しながら、それでも意外と上手く組み立てることができた。(所要時間20分)
記憶を頼りに、何回かやり直しながら、それでも意外と上手く組み立てることができた。(所要時間20分)
二人艇の船長は後部席に座ることになる。当然私が船長で、妻は船員だ。船底の補修後が若干ほころびているが気にしない。ガムテープで穴を塞ぎ、さっそく出航。
http://proxy.f2.ymdb.yahoofs.jp/users/bcb5ed0d/bc/f06d/__hr_/e39e.jpg?BCvhXOFBvyHeyLc8
完成!(後部席に私が乗ります)
完成!(後部席に私が乗ります)
湖上に滑り出すと、そこは別世界。風がないので滑らかな水面を滑って行く、視界は水面上60センチ。岸辺の森では鳥が鳴いている。妻は双眼鏡を手にあたりをきょろきょろ。歓声を上げている。
少し沖へでたところで、パドルを漕ぐ手を休めて昼食。カヌーに積んだクーラーボックスから冷たいビールを取り出して二人で乾杯。うまい!格別!、この時の為に車を延々走らせてここまでやってきた。
静水(流れの無い水域)でのカヌーは力勝負だ。流れが無いので漕いだ分しか進まない。二人艇なので、登乗人員含めて総重量は150kgを超える。これを腕の力だけで進めなくてはいけないので結構な運動量だ。
前に座っている妻にも激をいれ、湖上を進んで行く。島がだんだん大きくなってきて、家並みもはっきりわかるようになってきた。
前に座っている妻にも激をいれ、湖上を進んで行く。島がだんだん大きくなってきて、家並みもはっきりわかるようになってきた。
曇りっていた空も時々晴れ間が見えてきた。対岸には比良山系の山並みが浮かぶ。
ようやく島の裏側へでると、一気に視界が広がる。奥琵琶湖方面には竹部島が見えるはずだが、水面ギリギリにいるのと、少し霞んでいるので確認できない。水平線の向こうには湖北山並みが見える。
島の北側を進んで行くと、水面の張り出した建物が見える。水質か何かを測定する施設のようだ。面白半分に下をくぐってみる。これもカヌーの醍醐味か。
そろそろ出発して1時間ほど経過した。久しぶりに握るパドルがだんだん重くなってきた。気がつくとずいぶん浸水しており、水が10cmほど溜まっている。昔あいた穴から浸水してきているのだろう。
直ぐに沈む心配は無いが、喫水が深くなるので更に重くなる。ビールの空き缶で水をくみ出しながら、よろよろと戻り始める。
気分的な余裕はなくなってきたが、周りの景色は相変わらずすばらしい。
直ぐに沈む心配は無いが、喫水が深くなるので更に重くなる。ビールの空き缶で水をくみ出しながら、よろよろと戻り始める。
気分的な余裕はなくなってきたが、周りの景色は相変わらずすばらしい。
琵琶湖周航の唄が頭から離れない。
われは湖の子さすらいの/たびにしあればしみじみと/のぼる狭霧やさざなみの/志賀の都よいざさらば~♪
GPSで方向を確認しながら、出発したビーチを目指してパドルを漕ぐ。出発後2時間を経過して肩、手、腰が重くなってきた。途中で漕ぐ手を止めては回りの景色を眺める。琵琶湖でよく見る定置網(エリ)の木の杭が水面に浮かび、なんだかとても懐かしい景色をみているような気がする。
やっと、ビーチに到着した時には、大抵の人々は帰り支度をしていた。できれば、ここのテントを張ってのんびりしていたいところだが、今日はそうも行かない。再び、カヌーを解体し、車に積み込む。
帰りはドライブがてら湖岸道路を走る。今日はデートみたいだったね、と妻は喜ぶ。短かかったがとても楽しい時間を持てた。またちょくちょくカヌーをしてみようと思う。