晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

白山 梅雨の晴れ間をピンポイントで その2     H23.06.12 曇

イメージ 1

6月の白山室堂と別山

<メンバー> サークル(4名)
      
<山域> 白山

<コース> 白山室堂~御前峰~池巡り~白山室堂~大倉山避難小屋~白水湖


 昨夕の雲海の素晴らしさから御来光を山頂で!なんて意気込んではみたが、今は夏至の10日前。日の出は4時半前なので起床は3時になってしまう。他のパーティーもそんな事を言っていたので、まあ誰かゴソゴソし出すとそれで目が覚めるだろうと、まったく他力本願な調子で眠りに就く。毛布の暖かさと広々としたスペースの快適さであっという間に深い眠りに・・。

 ふと目が覚める、まだ誰も起き出していない。ハッと思って時計を見ると4時を過ぎていた!しまったと思ってももう遅い。とりあえずカメラを持って外に飛び出すと雲が赤紫に染まっていた。

http://art37.photozou.jp/pub/433/115433/photo/84958547_org.v1308365448.jpg
寝坊した・・ 日の出直前はこんな感じ

 一瞬二度寝を決め込もうかと考えたが気を取り直し、他のメンバーを起こす。あまり大きな音を立てないようにソーっと出発する。外はすっかり明るくなっていたが薄雲がかかり今日の天気は下り坂なのが分かる。


 寝起きに朝飯抜きの登りは体に堪える・・。どれでもほぼコースタイムで御前峰山頂に到着。今日は我々が一番乗りのようだ。東の方には雲の間からうっすらと北アルプスの頂が見える。



 昨日の雲海はすっかり下がってしまったようで、今日はまるで別の場所から別山を眺めているような気がする。景色を楽しんだ後は社の前で簡単な朝食。昨日は暑い位だったので早朝はさすがに寒いので暖かい紅茶が美味しかった。朝食の後は火口に降りて御池巡りに出発。




  火口の中は残雪がまだまだ多くひんやりとしている。池は急速に雪解けが進んでいるようで積もった雪の上に水がたまっているような不思議な光景も見られる。翠ヶ池の向こうに見える北アルプスに向かってポーズを取る。







 大汝峰についた壁のような雪渓の脇を通り抜けて室堂へ戻るコースを取る。大きな雪渓を横切っていくと小屋から起きだした人たちがぼつぼつと出発し始めているのが見える。

 小屋に戻ると9人のパーティーが準備をしていた。「今日は御来光が見えました?」と聞かれ、「いいえ寝坊しました」と答えると「いやー、私たちも・・」とお互いに照れ笑いをする。





 室堂で下山準備と腹ごしらえをしたら白水湖へ向けて出発。空を見上げると相変わらずの曇り空。昨日のうちに登っていて本当に良かった。台地から大倉山へ下っていく頃にはボチボチと登って来る人とすれ違う様になる。



 やがて森林限界の下に入ると昨日はガスで余り見えなかった柔らかい新緑に囲まれる。残雪と新緑というなんとも不思議な光景が見られるのも雪国ならではなのだろう。




 大白水谷の沢音が大きくなってきたと思ったらエゾハルセミの合唱が聞こえ始める。傍らの木の枝にはクワガタが我々をとうせんぼするようにとまっていて、春から一気に初夏へと移って来たような気分。




 雨が降り出す前に登山口へ無事到着。白水湖畔ロッジ名物の露天風呂で汗を流し帰路に着く。高速を南へ走るにしたがって、天気が怪しくなってきた。

 今回は半ば(以上)あきらめていたが、まるで計ったように白山周辺のみ晴れマークとなり、ピンポイントを突く事ができた。これからの夏山(沢)シーズン、幸先のいいスタートが切れた。梅雨が明けたら遠征モードに突入の予定。早く暑くならないかなあ。