晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

白山 梅雨の晴れ間をピンポイントで その1     H23.06.11 雨/晴

イメージ 1

まるで別世界

<メンバー> サークル(4名)
      
<山域> 白山

<コース> 白水湖~大倉山避難小屋~白山室堂(泊)

 まだ本格的な梅雨には入っていないだろうと企画した残雪の白山。しかし今年は5月の末から早々に梅雨入りしてしまった。週間予報でもしっかりと傘マーク、完全に中止と高を括っていたのだが、念の為にと確認した直前の天気予報では何と晴れマークが出ているではないか!。急いでメンバーに決行を連絡し、慌ただしく準備に入る。

 雨が上がるのは昼前だと言う事でゆっくり目に出発。荘川から白水湖に向かう県道は前日の夕方にゲートが開いたばかり。ゲートでは警察と地元の方達が山菜の密猟の検問をやっていた。(効果あるのかな)。

 白水湖畔の駐車地は車が数台停まっているのみで、登山者は我々以外にはいない様子。ゲート開通後の一番乗りに何だか少しうれしい。雨はちょうどあがりこれなら合羽を着なくても大丈夫そうだ。


 歩き始めはガスの中、幽玄のブナの森を歩いて行く。エゾハルセミが鳴く中を歩いて行くともうすぐ夏なんだと思ってしまう。展望には恵まれないが緑に癒されながら歩いて行く。



 徐々に高度を上げて行くと雪渓が現れる。今年は雪が多いと聞いていたが思ってより少ない。梅雨に入ってからの雨で溶けたんだろう。道沿いには山桜がきれいな花をつけている。この辺りはまだ春が来たばかりなのだろう。足元にはサンカヨウがたくさん咲いていた。




 5mばかりの雪壁になっている雪渓を乗り越えると大倉山の避難小屋まではもう少し。ガスで展望ない中を歩き、少々退屈してきたところで何やら前方に斑模様が見えてきた。ガスが晴れてきたようだ。大倉山の避難小屋で昼食の大休止。




 避難小屋まで来ると高低差で2/3来た事になるので気分は楽だ。天気は急速に回復してきているようで、雲がめまぐるしく流れて行く。雪渓をいくつか横断し、カンクラ雪渓が見えるところまで来ると青空に白山の姿が見え始めた。








 台地に乗る最後の登りは広い雪渓登りになる。キックステップで軽快にと行きたいところだが、息がはずんで仕方が無い。やっぱり高地には弱いなあ。軽快に登っていく女性陣を追いかけて行くと太陽まで顔を出し始めた。



 御前峰を大きく回り込むように平坦地を歩いて行く。左手に見えるはずの別山は雲の中だ。ポールと赤布が設置された雪田を越えるとハイマツの向こうに室堂の建物が見えた。



 出発から5時間でようやく室堂に到着。昼食休憩を含んでいるものの、思ったより時間がかかったなあ。先週の疲れがまだあるのかも。ビジターセンターで宿泊手続きを済ませ、ビールで乾杯(7月までは売店の営業のみ)ご飯の時間までぶらぶらと写真撮影。



 とはいっても今日は夏至の10日前。7時過ぎまで日は沈まないので先に夕食を済ます事にする。今日の泊まり客は10数人なので、宿泊練も広々と使える。雪で冷やしたビールと煮込みうどんが最高においしかった。


 お腹がいっぱいになりこのまま横になりたいな、なんて思っていたらもう日没の時間が迫っていた。靴を履いて外に出ると!素晴らしい雲海が広がっていた。ちょうど傾いた日に照らされて雲も、雲間に浮かぶ峰峰もオレンジ色に輝いている。



 夢中になって写真を撮っていると他のグループの人たちや、小屋番の方も出て来た。小屋番の方もこんな見事な雲海は珍しいと言っていた。登って来た甲斐があったなあ。





 この素晴らしい景色との名残を惜しむように完全に日が沈むまで雲海を眺めていた。日が沈んだ後もしばらくは空が紫色に染まっていた。


 こういう景色を見たからには明日は是非御来光を見たいなという事になり、3時起床。素早く出発できるように荷物もまとめてから床に入る。寝床は広々で毛布は暖かい。明日の朝、起きられるかなあ、などと考えていたらあっという間に眠ってしまった。

つづく