蓑谷大滝
<メンバー>
山仲間
<山域>
<コース>
県道89号~五郎七郎滝~蓑谷大滝~遡行終了点~県道89号
うーん、雨が少ない・・。遠出が続いたので鈴鹿でロープ訓練でも、と考えたが、水量が乏しそうなのでどうも足が向かない。それじゃあ、沢としては物足りないかもしれないが、ちょっとしたハイキングのつもりで観光沢に出かけてみようと考える。せっかくなのでUちゃんでも行けるとこは・・という事でで車でも走れそうな滑が見られるという沢上(そうれ)谷に決定。
金曜の夜に我が家に集合し、翌朝5:00に出発。東海北陸自動車道を北上し、飛騨清見から高山を目指す。高山からは国道158を平湯方面に向かい、県道89号に入る。クネクネの県道を走ってようやく入渓点に到着。果たしてそこがそうなのか自身が無かったが、辺りには焚火の跡がたくさんあったので、正解だと知る。橋の袂から入渓。
入渓すぐにきれいな滑床が現れる。沢が久しぶりのUちゃんもおっかなびっくり歩き出す。カエル好きのYさんは早速ヒキガエルを捕まえる・・。私は苦手なんだって・・。
毒々しいキノコ
歩き始めるとすぐに左から支流が流れ込む。この先が五郎七郎滝なのでちょっと寄り道をしてみる。急な傾斜の岩盤状の滑を登っていくと変わった形の滑滝が現れた。うーん、すごいなあ。みんな口をあんぐりさせてみている。水量が少ないのがちょっと残念。
五郎七郎の滝
下りは少し腰が引ける
往復15分ほどで本流に戻り、遡行再開。流れに傾斜はほとんど無く、時折滑床も現れ散歩気分で遡行できる。途中、サルナシの実を見つけ、沢そっちのけで実を集める二人・・。君たち何しに来たんだね。
サルナシの実を見つけた二人
ゴーロが混じるが時折現れる赤い滑床を登っていく。秋の渓谷の代表的な花、ダイモンジソウが咲いている。流れが斜めになっているところを、両手両足で突っ張って越えるとついに蓑谷大滝が現れた。
赤い滑状を歩く②
ダイモンジソウ
突っ張って
ばばーんと目の前に現れたのはまるでヌリ壁のような巨大な岩壁(それもスラブ壁)。今までの渓相からは思いもよらない展開に、分かってはいたもののここでも口をあんぐり。これだけの落差なのに釜がほとんどないのも不思議だ。
釜はほとんどない
当然登ることはできないので、右からの大巻き。踏み跡を慎重に辿れば立派な作業道に出るので心配なく。間違っても危なっかしいトラバースをしないように。谷への復帰は仕事道が右へ折れる場所にトラロープが付いているのですぐにわかる。FIXロープ3本を頼りに急降下で谷に復帰。
立派な作業道
滝の上は噂の「車の走れるような滑」だ。うーん、不思議な光景。水がもう少し多いといいのにな~。大きな釜に左右から滝が流れ込む二股は右の滝をFIXロープを使って登る。岩質もざらざらでフリクションが聞くので問題なし。
快適快適
FIXロープを使って
今日は朝早くから車を走らせてきたのでもうお腹がすいてきた。滝上の日当たりのいいところで日向ぼっこしながら昼食にする。Eちゃんは途中で拾ってきたクルミを割って食べだした。本当に採集民族だねえ。
クルミを食す
お腹も一杯になったところで遡行再開。しばらく舗装道路滑が続くかな~と思ったら、あっけなく橋が現れて遡行終了。もう少しあると思っていたんだが。
と、思ったら遡行終了
後は林道から県道89を1時間ほど歩いて入渓点まで。途中に民家や畑があり、里山ハイク気分。私は傍らの花を眺めながら、彼女たちはムカゴたサルナシの実を探しながら歩いていく。
今度はムカゴを見つけた
県道からは今日見てきた滝がはっきりと見渡せる。道が九十九折りになったところをショートカットしていくとちょうど車の場所にドンピシャ。
蓑谷大滝が見えた
帰りは恵比寿の湯で汗を流してから東海北陸自動車を南へ走る。心配していたほどの渋滞も無く、スムーズに帰宅できた。
沢上谷は噂通りの不思議な景観の観光沢だったが、遡行時間4時間に対し、アプローチは渋滞なしで7時間。(ほとんどアルプス並み)この沢だけの為に此処まで来るのはちょっと勿体ない気がする。隣の荒城川もいい沢らしいので、次はセットできてみようか。