晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

奥美濃 残雪の石徹白周遊 ① 2018.03.24

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遥かなる白山をバックに


<メンバー>

<山域、形態>
奥美濃、ハイキング

<コース>
白山中居神社(745)~和田牧場跡~野伏ヶ岳(12:0012:45)
薙刀(14:10)~日岸山(15:15)~泊地(15:30)

<天気>
晴れ

 3月は石徹白、薙刀山辺りで雪洞泊をと考えていた。せっかく泊まるんだから願教寺山辺りまで足を延ばそうと地図を眺めていたら、ん、銚子ヶ峰を経由して周回できそうだ。ちょっと長いけど大丈夫かな~と思っていたら、6人ものツワモノ達は周回がしたいようなので計画を進める。

 3月は異常な高温だったので雪が残っているか心配だったが何とか大丈夫。それでも保険の為にテントを担いで白山中居神社から出発する。やはり林道沿いの雪は例年になく少ない。

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例年になく雪が少ない

 それでも和田牧場跡まで登ってみると石徹白の山々は真っ白に輝いている。山スキーのパーティーに交じって野伏ヶ岳を目指す。

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でも山は真っ白

 野伏ヶ岳への取り付きはダイレクト尾根から。末端部から山頂まで急登が続く。日差しが強いので汗をダラダラかきながらの登り。あまりの暑さにタフネスMっちゃんが足を攣ってしまった。

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ダイレクト尾根の取り付き

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白山がくっきり

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小白山

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急登、きつい・・・

 それでもほぼ予定通りのコースタイムで野伏ヶ岳に到着。山頂はスキーヤーで賑わっていた。我々は昼食を摂っていよいよ縦走に出発だ。

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野伏ヶ岳山頂

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集合~

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薙刀山を目指す

 薙刀山から日岸山まではたおやかな尾根が続く。切れ落ちているような急斜面は無いけれど、所々に隠れているクレバスに要注意だ。前を歩いていたAYAちゃんが突然消えたと思ったらクレバスに胸まですっぽり嵌ってしまっていた。

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たおやかな尾根

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どこでも雪洞掘れそう

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落とし穴(クレバス)

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ここを登って

 薙刀平の上部を少しトラバースして薙刀山の頂上に立てば白山がドーンと見える。やっぱりその名の通り真っ白だ。振り返れば野伏ヶ岳が優雅な三角形を見せてくれている。

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少しトラバースすれば

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野伏ヶ岳を振り返る

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集合

 今日の泊地の予定は薙刀山から願教寺山の間で雪洞の掘れるところ、という計画。うまい具合に尾根の東側(風下側)には雪庇が張り出しどこでも雪洞が掘れそうだ。

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次は日岸山

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ここでも雪洞掘れそう

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だれもいない雪原

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白山美濃禅定道の尾根

 日岸山に立つと目の前にはゴツゴツとした岩壁を持つ願教寺山が立ちはだかる。丁度いい時間なので、少し下った尾根の雪庇に今夜の宿を決める。

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あれが願教寺かな

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左に飛び出した尾根がよも太郎山

 今回は男子部屋(3人用)と女子部屋(4人)兼食堂の二つを掘る事に。女子用兼食堂は4人が寝られて7人が車座でご飯が食べられるようにという事で5テン程の広さが必要だ。雪洞(かまくら)にかけてはちょっとうるさいMちゃんの完成許可が下りず、結局完成までに3時間ほどかかってしまった。

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雪洞作りスタート

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中を広げて

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十分宴会を楽しめます

 夕食はAYAちゃん特性のクラムチャウダーに各自持ち寄りのおつまみ。私はスパイスのきいた鶏肉を雪洞の中で焼いたら、煙でみんな目が痛くなってしまった。これから雪洞泊でスパイスを使った料理は禁止だな。

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豪華な食材

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クラムチャウダー(ホワイトシチュー)

 楽しい宴会の後は男女それぞれ分かれて就寝。男子用の雪洞は天井が低く、しかも天井が平らだったので古墳の石室のような感じだが、寒くも無く快適に眠れた。

2日目へ続く