晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

雪の西穂高岳 2日目 幻想の尾根歩き 2018.03.04

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ガスに浮かぶ西穂高


<メンバー>

<山域、形態>
北アルプス、ハイキング

<コース>
西穂山荘(6:00)~独標(7:15)西穂高岳(8:308:50)~独標(10:00)
~西穂山荘(10:3512:00)~西穂高口駅(12:50)

<天気>
曇りのち晴れ

 夜の間は風がビュービュー吹いていた。起きてテントを出るとのガスで風も強い。やっぱり昨日登っておけば良かったと悔やんでも仕方が無い。心の中でどこで引き返そうかな~なんて考えながらとりあえず出発。テンションが低いので足取りも重い。

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なんか天気悪いなあ

 ガスガスで視界は20mあるかないか・・、独標までの急斜面を歩いて行くと辺りがぼんやりピンク色に染まってきた。ん、ちょうどの日の出の時間だ。明るくなってくる方向を眺めていると太陽が昇ってきた。

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明るくなってきたかな

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日の出

 辺りが明るくなるとガスは思ったより濃くない事がわかる。時々雲が切れて青空が覗くようになってくるとテンションもアップ。ふと前を見るとガスの中に独標が浮かんでいる。

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ガスがどんどん晴れていく

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ガスに浮かび上がる

 独標で少しだけ休憩し、西穂に向かってGO。初めて来たときはおっかなびっくりだった独標の下りも今回は普通に歩けるのは成長したからだろうか。

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独標

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独標の下り

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すっかり青空

 雪も適度にしまっていてトレースもしっかりある。ひょっとしたら無雪期よりも歩きやすいかもしれない。ガスの中、現れたり消えたりする絶景を眺めながら高度を上げていく。前回感じた緊張はあまりない。

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雲が流れる

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ピラミッドピークで再びガス

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雲間に浮かぶ笠ヶ岳

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トンガリをバックに

 薄くなったガスの向こうに西穂岳が見える。もうすぐのはずなのでまだまだ遠くに感じる。歩いているうちに青空の比率がどんどん高くなってきた。

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西穂が見えた

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ガスもいつの間にか

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頂上は目の前

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来たルートを振り返る

 雪が固く締まった斜面を慎重に登ったらついに西穂高岳頂上。目の前には奥穂へと続く稜線、吊尾根の先には前穂。遠くには槍ヶ岳も見える。あまりの絶景に動きたく無くなってしまった。

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頂上へ

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ジャンダルム、吊り尾根、前穂

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槍も見えた

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焼岳、乗鞍

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名残惜しい

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記念撮影

 といっても帰らなくてはいけないので下山にかかる。次々と登ってくる登山者とすれ違いながら「今日はいい天気でよかったですね」なんて話す。すでに快晴のピークを踏んだ余裕かな。

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下山しましょう

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痩せ尾根もだいぶ慣れた

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山荘までもうすぐかな

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いい山でした

 往復4時間ちょっとで西穂山荘に到着、ちょっとのんびりし過ぎたかもしれない。のんびりテントを撤収し、お昼ごはんを食べる。後はRWの駅まで下るだけ。

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西穂君の前で記念撮影

 雪のアルプスが歩きたくてやってきた西穂高。楽しく感じたのは余裕が出来たからなのだろうか。次は厳冬期に挑戦し、いつか積雪期に奥穂まで歩けたらいいなあ。

 参加の皆さんありがとうございました。