晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

奥美濃 銚子洞 奥美濃の名渓再訪① 2017.07.15

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銚子洞の美爆 12m


<メンバー>
サークル 3人

<山域、形態>

<コース>
林道ゲート(8:50)~銚子滝下(10:20)~銚子洞遡行~大平出合(16:15)
~沢ノ又巨栃・泊(16:25)
 
<天気>
晴れ

 海の日の三連休、沢泊のステップアップと翌週に控えた赤石沢チャレンジのプレ山行の位置付けで奥美濃の銚子洞を計画する。銚子洞は2011年にmichi君、Eちゃんと挑戦した谷で6年ぶりの再訪。6年間での自分の成長(?)が楽しみだ。

 メンバーは赤石沢参加予定からはFFさん、ステップアップ組からは沢泊2回目のTBっちの計3名でちょっと寂しいかな。でも気を取り直して出発。

 今回は銚子洞のゴルジュ突破が目的なので大平、沢ノ又の周回は無し。朝はゆっくり目で大ツゲ谷近くのゲートを出発。前回は新深山トンネルの手前のゲートが締まっていたのでかなり楽が出来る。

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ゲートからスタート

 林道を1時間弱歩くと銚子滝トンネルに到着。中からは冷気があふれている。真っ暗なトンネルは平衡感覚がおかしくなりそう、ヘッデン無しで歩くのは少し怖かった。

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冷気が出ている

 トンネルの出口には一度も使われた事が無いであろう立派なトイレ。すぐ近くには銚子滝遊歩道の看板もある。観光地にしようと整備したが途中で放棄されてしまったのだろうか?なんとも無駄な金を使ったものだ。

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立派なトイレ(使用不可)

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遊歩道の看板

 トイレからは遊歩道を歩いて銚子滝まで。沢沿いにつけられた歩道は半分以上草に覆われ、吊り橋の多くは損傷、(一部流出)していた。

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半壊した吊り橋

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恐る恐る渡る

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遊歩道

 気温30度、湿度80%以上はあろうかという気候なのでヒルがとても元気。遊歩道では足にたかられまくったが実被害は無し。30分程の歩きで銚子滝に到着。轟々と流れ落ちる様は2回目でも感動だ。

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銚子滝

 銚子滝の巻きは右の草付壁から。釣り師?の残置を頼りに登って2人を引き上げる。滝とほぼ同じ高さにあまり良く無い斜面をトラバースして滝の落ち口に。

 銚子滝の上にはすぐに美しい12m滝が待ち構える。ここは滝の右の岩場を登る。

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美しい12m滝

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難しく無いが高度感あり

 12m滝の上は一旦穏やかになる。奥美濃の美しい緑と目の覚めるような水の色に癒されながら歩いて行く。

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一旦穏やかに

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庭園のような風景

 癒しの区間はすぐに終わり、谷は再びゴルジュの様相に。斜めにクラックが走る7m滝は釜を泳いで取りつき、滝の右側のテラスから滝上に。テラスから上の登りは容易。

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泳いで取りついた7m滝

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真夏とはいえ水は冷たい

 その上の滝も岩間を通り抜け、また一段落。右からの支流を見送ると泳ぐ淵が現れ、その上には幅広15m滝が。

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ここは泳いで抜けた

 ここも滝の右側から超える。ここまでの大滝では一番高度感があったかな。フリーで登って後続を引っ張り上げる。

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幅広15m

 15m滝を越えても難所はまだまだ続く。ゴルジュを泳いだり巨岩の間を縫って登ったり、どこをどう登ったか正確には覚えていない。楽しいけど気が抜けないエリアだ。

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ここは泳いだかな

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左のテラスから巻いた

 ゴルジュを抜け、谷がようやく穏やかになって来たなと思ったら見覚えのある大平出合の滝。ここまでくれば後少しだ。

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大平出合

 右から流れ込む沢ノ又に入り少し進むと森の主ともいえる巨栃の傍に泊適地があるのでそこにテントを張る。

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源流の風景

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森の主

 テントを立てて薪を集めほっと一息。焚火を起こしながらご飯を炊いてTBっちの作るカレーが出来るのを待つ。

 カレーがダメだった場合に備えてベーコンのホイル焼きを作ったがカレーが美味しかったので、ホイル焼きはおつまみに。服を乾かし、少しのお酒を飲みながら静かな夜を楽しんだ。

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お尻を乾かす

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ベーコンのホイル焼き

つづく