晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

残雪の毛勝三山縦走 ① 2017.05.20

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まだまだ雪たっぷり

<メンバー>

<山域、形態>
北アルプス ハイキング

<コース>
片貝第4発電所(7:30)~片貝山荘(8:20)~阿部木谷右岸尾根取り付き(8:40)
P1478(12:00)P2023(15:00)P215115:50
 
<天気>
晴れ

 5月後半は残雪を求めて北へ向かう。今年は長大な猫又雪渓が見たくて毛勝三山に行く事にした。実は去年も計画したが寡雪のせいで断念したのでリベンジだ。

 深夜車を走らせて片貝第4発電所に到着、既に車が何台か停まっている。準備をしていると山菜採りのおじさんに声を掛けられる。我々が同業者じゃないと知って安心したみたい。

 初夏のような陽気の中、林道をテクテクあるいて片貝山荘に到着。山小屋かと思ったら電力会社の福利厚生施設のようだ。

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片貝山荘

 当初の予定では毛勝谷を詰める予定だったが、今年は雪が多いとの情報と気温も高いので雪崩を心配して右岸の尾根を登る事にした。登山道が無いと言われる毛勝山だが立派な登山道が整備されている。

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登山口近くにある立派な桂の木

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尾根の取り付き

 最初は嫌になるくらいの急登。思ったよりもしっかりと整備されているので歩きにくくは無いがとにかく暑い・・。道の途中にはイワウチワやショウジョウバカマといった鈴鹿では4月に咲いている花に癒されるがすぐに飽きてしまった。

 標高1000mを超える辺りでようやく雪が現れるが、基本、谷は日陰のあるくらいで登山道の上には無い。

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やっと雪が・・

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基本尾根には雪が無い

 標高1500mを過ぎた辺りでようやく雪の上を歩く事になる。汗はだらだら、ついつい雪をかじりながら歩く。吹雪かれていたGWがまだ3週間前なんて信じられないなあ。

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やっと雪の上

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クールダウン

 空には雲一つなく太陽はサンサンと輝いていて照り返しがきつい。気温は高いが雪はしっかりと締まっていてワカンを使う必要は全く無かった。

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駒ヶ岳をバックに

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毛勝山が見えて来た

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黙々と登る

 標高2000mを超えると剣岳から伸びる尾根(北方稜線)の向こうに後立山の山々がずらりと見える。今日は既に1500mも標高を上げてきているのでちょっとくたびれて来たが景色が変わると何だか元気が出て来た。右手の谷からが時折雪崩の音が聞こえる。(怖~)

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立山の山々1

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立山の山々2

 途中、先行していたパーティーがテントを張っていた。我々の親位の年齢の男性パーティーだ。みんな元気で楽しそうだ。我々も頂上でテントを張るのはやめて目標をP2151とした。

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雪庇が出てきた

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もうひと頑張りだ

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今日はこの辺で勘弁しといたるか

 頂上直下の台地状になった所で今日は終了。毛勝山は目前だがここなら風も無さそうだし、何より富山湾が一望できる絶好のビューポイント。さっそくテントを張ってスノーテーブルを作る。

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今日のお宿

 後はテーブルの上でパーティーの開始。今日は暖かいので外で食事をしても快適。絶景を眺めながらおいしい料理と少しのお酒でいい気分。

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イワシのおつまみ

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すすんじゃいます

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いい気分~

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至福のひと時

 のんびりと食事とお酒を楽しんでいたら日が傾いて来た。富山湾に沈む夕日を眺めながら最高に贅沢なひと時を過ごす。今年の雪のシーズンは厳しい山行が多かったが今日は何だかご褒美のような山行。ああいい気分。

つづく