晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 往古川小木森谷 巨瀑を目指して 2017.04.23

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小木森滝 2段120m

<メンバー>

サークル 5人+1

<山域、形態>
台高 沢登

<コース>
林道(8:25)~ハゲオロシ谷下降~往古川(9:10)~ケン淵滝下(10:30)
~小木森谷出合(12:1012:50)~小木森滝下(15:20)
~小木森滝下段滝上(16:00)~小木森滝落ち口(16:30)
花折峠登山口(16:50)

<天気>

 今年の沢登り第2段はずっと行きたい沢候補に挙がっていた小木森谷。短い谷の割りにガイド本では1泊2日、上級となっていたのでなかなか踏み出せなかったがSクリームさんが小木森滝の偵察に行かれたというので、助っ人に来てもらう事にした。

 林道をどんどん登り、花折峠登山口に車をデポ、ハゲオロシ谷にかかる橋の近くからスタートする。遠くに林道からは小木森滝が見える。

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小木森滝、遠いなあ

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ハゲオロシ谷を下る

 今年沢初めのメンバーもいるのでゆっくり慎重に下る。小一時間で往古川に降り立った。水が澄んでいて気持ちいい~。

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往古川 水がきれい

 日差しは暖かいがまだまだ4月、泳ぐ訳には行けないので水に入らないように進んで行く。川中に鎮座する岩も支谷から流れ込む滝もスケールが大きい、さすが台高。

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落ちたらあかんよ

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支谷の滝

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夏なら泳ぐのに~のゴルジュ

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いい雰囲気

 出て来る岩が段々大きくなってきて超えるのにも一苦労。でもボルダリングチックでちょっと面白い。

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左から

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小人みたい

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全身を使って

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もう何でもありです

 巨岩相手に1時間ほど格闘したら目の前に見事な逆くの字滝、ケン淵滝だ。あまりのすばらしさにしばし見とれる。そして休憩。

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ケン淵滝

動画で

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休憩終わり

 ケン淵滝は左岸から巻き上がる。樹林の中なので高度感は無いが、落ちたらただでは済まないので、傾斜が立っているトラバース部分だけロープを出す。

 巻き上がった所は小木森谷出合。結構時間がかかってしまったのでここでお昼ごはん。狸谷にも立派な滝がかかっている。機会があれば行ってみたい。

 小木森谷を少し進むと今回の核心のゴルジュが現れた。ここは巻いてしまうと上手く小木森滝の下に行けないので何としてでも突破しないといけない。

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難関のゴルジュ

 手前のCS滝は滝の左側から上手くすり抜ける事が出来た。次の滝はどう考えても無理なので右の側壁に活路を見出す。Zろーさんが立ち木に投げ縄でロープを通してくれたので、ロープ確保でバンドまで上がる。そこからもう一段フリーで上がって後続を確保してもらう。1段目は厳しいのでお助けグッズとしてアブミを持ってきた。

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上のバンドまで

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後続はアブミを使って

 ゴルジュを抜け、巨岩帯を苦労して超えるとついに小木森滝の真下に辿りついた。落差120mの滝は大迫力。しばし写真撮影タイム。

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小木森滝 2段120m

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まずはキレイドコロ

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集合~

 写真を撮ったら小木森滝の上を目指す。まずは右岸のルンゼを少し登って1段目の上のテラスに上がる。

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滝下を横切ってルンゼを少し上がる

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2段目を見上げる

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2段目の滝壺をバックに

動画で

 2段目は左岸の尾根に明瞭な踏み跡(滝見の道だろう)があったのでそれを辿ってあっさりと落ち口まで。滝としてはかなりメジャーな部類なのだろう。落ち口でスリルのある写真撮影。山から海が見えると何だかワクワクするはなぜだろう。

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小木森谷落ち口

 予定ではもう少し上まで遡る予定だったが時間切れ。滝上から続く杣道を辿ってあっさりと花折峠への登山口に到着。この辺りはSクリームさんの偵察のお蔭、日帰りで核心部を楽しむ事が出来た。ありがとうございます。

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林道に戻る

 小木森谷はコンパクトに楽しい滝やゴルジュが詰まったいい谷だった。小木森滝を含む核心部だけ楽しむのであれば十分日帰りでもいいだろう。紅葉も見事だというのでもう一度訪れてみたいものだ。

 参加の皆さんありがとうございました。