晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

ある遭難で思ったこと・・・

 沢登りする人間なら一度はHPを覗いた事があると思います「その空の下で」の管理人、ヒロタさんが大峰下多古川で転落して亡くなられたそうです。GWを利用しての関西遠征だったんでしょうか。単独で滝を登っている最中の事故のようです。
 
 氏の膨大で詳しい記録には「関東にはすごい人がいるもんだな~」と感心し、時として参考にさせてもらっていました。(レベル高すぎて中々参考にならないのですが)。ここ数年は関西方面へも遠征されていたようです。どこかでお会い出来るかもと思っていましたのでとても残念でなりません。ご冥福をお祈りします。
 
私が今回の件で他人事では無いなと思ったのは氏が単独だったという事です。氏は組織には属さず、HPでメンバーを募集していました。長年そのスタイルでやってこられていたようですが、やはりパートナーを得るのにはそれなりに苦労されていたのではないかと思います。
 
今回の遠征に最初から同行するメンバーがいたら、あの滝で確保する仲間がいたら、結果は変わっていたかもなんて考えてしまいます。
 
仲間がいても事故は起きますし、組織に属しているからといってパートナーが得られる訳ではありせんが、やはり信頼できる仲間を得るというのは自分の技術や体力を向上させるのと同等もしくはそれ以上に重要な事だと改めて思いました。逆にそれさえ出来れば、その人の山人生は幸せが約束されたようなものではないでしょうか。
 
その幸せをつかむには何が最良か答えはありません。でも、自分の信じた道をコツコツと進んで行くしかないのかなと思っています。私の場合は会のメンバーを育てて行く事でしょうか。すぐに成果は上がりませんが続けて行きたいと思います。