晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

南紀 相野谷川中ノ谷 2016沢納め 2016.11.20

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落打滝

<メンバー> サークル 6人

<山域、形態> 南紀 沢登

<コース> 登山口(8:50)~中ノ谷橋(9:15)~打落滝(9:30)~牛鬼滝(11:30)
    ~昼食(12:35~13:30)~子ノ泊山(14:45)~登山口(16:20)

<天候> 晴れ

 2016年沢登りの〆は南紀相野谷川中ノ谷。11月も下旬になるのに6名の参加者が集まった。来年に向けて有終の美を飾れそうだ。

 いつものように高速を飛ばして熊野まで。桐原集落から浅利へ向かう林道を車でクネクネ登って行く。中ノ谷橋の付近は駐車スペースが無かったので登山口に車を停め、林道を少し戻って中ノ谷に入る。気温は高く温かい日差しが差し込んで絶好の沢日和だ。


 入渓してすぐに表れるのは落打滝だ。一枚岩を簾のように流れる30m滝の前で記念撮影。


 そしていきなりこの谷核心部、滝の巻きに入る。左右とも高い壁に阻まれているが右岸のルンゼを少し登り、細いバンドに取り付く。高度感があり、一歩間違うとえらい事になりそうなので念の為ロープを出す。ただ、途中には小さな梯子が設置されていた。こんなところを整備する人もいるんだと驚いた。




 落打滝の上には夏にはスライダーで遊べそうなプールがあった。でも滑った後は登って来るのが難しそうだn。


 谷はゴーロとなるで、サクサク歩いていく。途中大きなカエルを見つけたTBっちがカエルと記念撮影。向こうにとってはすごい迷惑だろう。


 いい感じの紅葉の中を進んで行くと水音が聞こえ、牛鬼滝が現れる。ここも高い壁の間から流れ落ちる美しい直瀑。時間もちょっと押していたので見物もそこそこに巻きルートの探索に入る。



 この滝も右岸にルートを見出す。壁が階段状になり何とか登って行ける所を探りながら徐々に登って行く。最後はモンキークライムになるが、何とか落ち口に辿りつく。牛鬼滝の上はナメ天国が広がっていた。



 まだ水があるうちに適当な所で昼食。今日はMるちゃんが故郷の郷土料理、団子汁をふるまってくれた。初めて食べたが美味しかった。


 あとはひたすらナメを詰め、最後は尾根に逃げて子ノ泊山の山頂へ。時間が遅いせいかもう誰もいなかったが、山頂から見る熊野灘は相変わらず綺麗だった。




 下山は登山道を使って車を置いてある登山口まで。途中、山仕事の踏み跡を登山道と間違っていらないアルバイトをしてしまったが、まあ許容範囲かな(皆さんすいません)。まだ明るい内に車に辿りつき、何とか無事に2016年の沢登りを締めくくる事が出来た。


 沢締めに相応しいポカポカ陽気の中、のんびりと6人のメンバーで遡行を楽しむ事が出来た。11月に沢登りという世間的には非常識な山行にこれだけのメンバーが集まったのは全くうれしい限り。コツコツとやって来た努力がちょっとずつではあるが報われつつあるかな。

 みなさん、ありがとうございました。来シーズンもお願いしますね。