北アルプス 金木戸川 小倉谷① 2016.08.11
初めてショルダーの上に乗りました
2016年の沢登り、お盆のメインイベントはずっと行きたかった金木戸川の小倉谷。2014年の打込谷で山域の雰囲気はつかめた。今の技量なら大丈夫だろうとついに決行に移す。メンバーはずっと難しい沢も伴にしてくれるFFさんと今年沢デビューのTよっさん。3人で少し寂しい気もするが難易度からいったらちょうどいいかもしれない。
前夜に出発し、産直広場で前夜泊。朝一で金木戸林道を進む。例によって第1ゲートで出発準備をしていると、同じく男性二人のPが準備中。聞くと小倉谷だと言われる。お盆なのでもう少しいるかと思ったけどこんなものなのかな。
まずは第1ゲートからスタート
林道を歩き始めて程なく前方からこちらへ向かってくるパーティーが。聞くと双六谷を目指していたがメンバーが負傷したので引き返すらしい。我々も気を引き締めなければ。第2ゲートを越え黙々と歩く。発電所、取水施設と越え、小倉谷出合まで3時間と少し。打込谷の林道歩き6時間を考えるとずいぶんと早く着いたと感じる。
第2ゲート
水は少ないかな
神社
素掘りのトンネル
取水施設
出合の渡渉が最初の難関と聞いていたが、水量はずいぶん少なくこれなら余裕で渡れそう。河原で小休止したあと、さっそく泳いで渡る。真夏なのに水は思い切り冷たい。さすが北アルプスの沢だ。
出合、これなら渡れそう
泳ぐ!
小倉谷出合はしょぼい雰囲気だったがすぐにスケールの大きい、さすが北アルプスと思わせる渓相になってきた。情報が豊富な谷なので滝の巻きなどでは迷う事もなく順調に超えていく。
小倉谷に入る
樋状滝でポーズ
水中を攻める
両岸が狭まりだんだんゴルジュっぽくなってきた。ミニゴルジュと言われるところに入ったようだ。良く記録に出て来る4m滝は弱点の右側からショルダーで越える。今回、じゃんけんに勝って初めてショルダーの上になれた。
だんだん厳しくなってきた
ミニゴルジュ
最初の難関、ジャンケンに勝ちました
荷揚げ頑張ります
その後のトラバースがヌメヌメでいやらいかったが、何とかチームワークで乗り切る。その次の箱状5mは左から巻く。
左から巻き
真横から噴き出す15m滝は右から巻いてミニゴルジュも終わり。少し先を先行していた男性二人組のパーティーは早くも泊まる準備をしていた。まだ時間が早いので我々はもう少し先へ進む。
横から噴き出す15m
しかし、なかなかいいテン場は見つからない。そうこうしているうちに大ゴルジュ帯の入り口、吊り橋跡まで来てしまった。泊まれそうな河原は増水すればひとたまりもないけど、明日も雨は降らないし、何より今日中に大ゴルジュを抜ける自信がないので今日はここで泊とする。
テン場を探して
ムム
なんとか薪を集めて焚火を起こすとようやく人心地ついてきた。夕食は鍋と炊き込みご飯という豪華なメニュー、お腹がいっぱいになると疲れがどっと出たのかTよっさんは眠そう。
やっとご飯にありつけた
お疲れのTよっさん
寝床は砂地なので心地よく、水の音も気にならずに寝てしまった。明日はいよいよ大ゴルジュ帯を含む核心部、上手くぬけられるかなあ。