晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

白山 残雪の南北縦断、神駆けの道③ 2016.05.02

雪の砂漠をはるばると~

 

<メンバー>
サークル 7人

 

<山域、形態>
白山 ハイキング

 

<コース>
室堂(4:00)~御前峰(5:10)~朝食~大汝山(6:25)~四つ塚山(7:45)~百四丈ヶ滝下降点(10:30)~百四丈ヶ滝(11:10)~百四丈ヶ滝下降点(12:10)~昼食~美女坂の頭(13:15)~奥長倉避難小屋(14:15)

 

<天候>
快晴
 
<前日の記録>
 予想外の混雑の白山室堂。これだけ人が多いと今夜の奥長倉避難小屋でバッティングしないか気になるところ。それなら早い出発が良いという事で4時出発。ついでなので御前峰で御来光を眺める事に。

 

 ヘッデンをつけて歩き出したが辺りはすぐに明るくなって来る。さすがに3日目ともなれば足は重く、御来光に間に合うか半分競争状態。頂上の祠に着いた時には日の出時刻を少し過ぎていたが、ガスのお蔭で御来光は拝めなかった。

 

 御前峰頂上で記念撮影をする。行程的にはこれで半分だが後は実質下りばかりと思うと気が楽になって来る。頂上から少し下ったところで風を避けて朝食休憩。まだまだこの辺りは冬のようだなあ。

 

御前峰

別山がくっきり

池群と大汝峰

風避けて朝食

 

 池の方には降りずに大汝峰に向かう登山道に乗る。この辺りは何だか雪原を歩いているようだ。急な雪の斜面をサクサク登るとあっという間に頂上に到着。

 

北へ向かって

雪原を歩く

御前峰、剣ヶ峰をバックに

記念撮影

 

 そこから七倉分岐を経て四塚山までの間は今回の山行で一番美しかったところだ。緩やかなカーブを描く雪を乗せた稜線。まるで砂丘を歩いているよう。昨日までとはうって変わって今日はいい天気、太陽の光と青空が景色に立体感を与えている。

 

七倉山方面

まるで別世界

美しい曲線

砂丘みたい

たおやかな峰々

 

 四つ塚山から加賀禅定道を見下ろせば緑の這松がグッと増え、一気に春めいた雰囲気。気温が上がって雪が緩んで来たのでトラバースは慎重に歩かなくてはいけない。時々現れる登り返しにヒイヒイいいながら北へ北へ歩いて行く。

 

少し下ると春の雰囲気

大の字

日向で休憩

登り返しは堪える

四ツ塚山をバックに

 

 天池室跡を過ぎると百四丈滝が見えて来た。今年は雪が少なかったので雪の滝壺は見られないかなと心配していたが何とか残っていそうだ。奥長倉の避難小屋の2Fを確保するというZろーさんと分かれて、高低差300mの雪の滝壺見物に出発。谷へ向かっての急降下は相変わらず緊張する。

 

百四丈滝が見えてきた

まだ雪の滝壺が残っている

 

 滝の下はもう立派な流れが出来ていて真下には近づけない感じ。それでもギリギリ近くまで寄ってみると大迫力の景色が待っていた。しばらく滝を眺めて再び300mを登り返す。

 

やっぱり大きい

記念撮影

滝ともお別れ

登り返しがキツイ

 

 稜線に戻ったところで昼食。ここまでYっさんが延々と担いできたマンゴージュースで喉を潤す。うーん最高。名残りの雪景色を楽しみながら奥長倉避難小屋へ向かう。

 

さようなら雪山

 

 避難小屋まではすぐのように思ったが、美女坂はドロドロの急降下でとても歩き辛く閉口した。それでもおよそ1時間で奥長倉避難小屋へ到着。Zろーさんが2Fの窓からみんなを出迎えてくれた。

 

奥長倉避難小屋が見えた

先行お疲れ様

 

 小屋の周りの雪はすっかりなくなっていたが、何とか水を作って楽しい夕食タイム。今夜はMっちゃん特製のクリームシチューにパン(クリームチーズ、コンビーフ、マッシュポテトなど乗せ)。後から後から出て来る食材に最後までザックが軽くならなかった訳が分かった(歩荷担当Yっさんありがとう)。

 

今夜も豪華な夕食です

 

 今夜は我々7人の貸切のようだ。お酒も少しのんで白山での最後の夜を楽しむ。明日は天気は下り坂。雨が降る前に下山しなくては。
 
<翌日へ続く>