晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

木曽駒ヶ岳 千畳敷で雪上訓練 2015.12.20

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快晴~

<メンバー> サークル 12人

<山域、形態> 中央アルプス 技術講習

<コース> 千畳敷駅(9:45)~神社裏で歩行訓練~千畳敷駅(11:05)
    ~宝剣山荘横(12:25~12:45)~木曽駒ヶ岳(13:35)~途中、滑落停止訓練
    ~千畳敷駅(15:20)

<天候> 快晴

 地図読み、ロープ訓練の次は雪上訓練。最近は新人を含め向上心のあるメンバーが多く、参加人数は12人となった。鹿島槍が全くの雪なしだったので積雪量を心配したが、さすがに12月下旬の3000m級は雪があるだろうと木曽駒ヶ岳に向かう。

 始発の8時のバスに乗ろうと菅の台バス停にやってきたが、乗車券売り場には長蛇の列(紅葉の時期程ではないが)。幸い、3台目の臨時バスに乗る事が出来た。バスとロープウェイを乗り継ぎ、1時間後には2600mの世界へ。文明の利器はすごいなあ。

 ロープウェイの駅を降りて千畳敷カールを眺めると真っ白な雪原に紺碧の空。うーん、最高の条件だ。積雪量は30cm程でこれなら雪崩の心配もなさそうだ。


 駅を出てすぐ、神社の裏の斜面でアイゼンを付けずに斜面の登下降の練習。初雪山のメンバーもいるので面白くないだろうがしつこくやる。気温は高く汗が出て来る。一通り歩行練習をやったら木曽駒ヶ岳を目指す。この天気に頂上を目指さないのはもったいないもんね。


 ますはアイゼンを履いて浄土乗越を目指す。雪は降ったばかりのようでトレースを外すと結構沈み込む。アイゼンでの足運び、体重移動の方法なんかを説明しながら登っていく。


 慣れない雪山にバテバテのメンバーをフォローしながらゆっくりと登って行く。青空にくっきりと浮かび上がる白い稜線がどんどん近づいてくるとワクワクしてくる。やっぱり雪山は晴れに限る。




 浄土乗越直前の急斜面はまだ足場が埋まっていなかったのでそれ程怖くなかった。稜線に出たところでいい時間になったので宝剣山荘の傍で昼食。日が差しているとはいえ、3000mの稜線は寒い。





 昼食の後は中岳を経由して木曽駒ヶ岳を目指す。所々岩が出ていたり、雪が固い所や柔らかい所があったりとアイゼン歩行のいい練習になった。幸い、爪をひっかけて転んだメンバーは一人だけ。そのメンバーには「場所が場所だったら死ぬで~」と脅かす。



 何とか予定時間ぎりぎりで木曽駒ヶ岳に到着。みんな思い思いにポーズをとり写真を撮る。御嶽、乗鞍も雪を被っていたが、まだまだ上の方だけ。スキー場のゲレンデだけが白くなっていた。






 集合写真を撮ったら来た道を引き返す。日が暮れるのが早いので山小屋の影がいつの間にか長くなっている。名残惜しいが仕方が無い。RWの最終に遅れる訳にはいかない。



 千畳敷に降り、傾斜がいい感じの所で一応滑落停止訓練を行う。まあ、とっさの時にはこんな事出来ないのと、出来たとしてもなかなか止まらない事は分かって貰えたかな。滑落しないことが最も重要だと繰り返す。



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はやくしないと最終に乗り遅れるよ

 何とかRWの最終に間に合うように駅に戻り、雪上訓練は終了。今回は初雪山、初アイゼン、初ピッケル、初アルプスといろいろ初メンバーが多かったのでどうなる事かと思ったが、みんないい経験になったと思う。
 これだけやればすべてOKという事は無いけれど、普段の歩きの中で気を付けなければいけないポイントを理解してくれるだけでもやった価値はあったかな。参加の皆さんありがとうございました。