晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

熊野古道 八鬼山越 2015.12.06

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熊野灘を眺めてノンビリ

<メンバー> サークル 8+1人

<山域、形態> 伊勢 ハイキング

<コース> 三木里海岸(7:25)~桜の森広場(9:50~10:10)~八鬼山(10:15)
    ~古道入口(12:10)~熊野古道センター(12:30)

<天候> 曇り

 2日目は熊野古道伊勢路最大の難所とされた八鬼山越え。宿から車で三木里海岸まで移動し、古道を進む。三木里で2日目だけ参加のFFさんと合流する。今日は車の回収を鉄道で行う為、時間制約があるそうだ。



 八鬼山越えの区間は石畳がしっかりと残り、ポスターに出て来るまさに熊野古道っていう雰囲気。ただ、途中の植林に地元の人による反対運動のペンキ文字があった。

 少しネットで調べてみたけど、地元の人たちの気持ちもわからなくも無い。誰だって自分の生活の場を「明日から世界遺産になるので、○○禁止、××はしないでください」と言われると腹が立つと思う。そして、世界遺産になったというだけで押し寄せる観光客(我々も含めて)の姿勢も「何だかな~」と思わざるを得ない。



 茶屋跡を過ぎ、どんどん高度を上げていく。さすがに伊勢路一の難所と言われるだけはあるほどの急登り。Uちゃんのマイペースに付き合ってのんびり歩いていたが、時間が気になるリーダーは気が気じゃなかったかもしれない。(申し訳ない)



 2時間半程で熊野灘が見渡せる広場のような場所にでた。桜の名所として整備されているようだ。空は薄曇りで昨日のような青空は見えないが水平線を眺めていると雄大な気分になってくる。ここで車回収班は先行して進むことになったので我々はのんびり行く事に。



 広場から八鬼山山頂はすぐだった。そこから下って行くと古びた建物が現れる。荒神茶屋跡とある。昭和の初め頃まで茶屋として機能したいたらしい。昔の旅の風景を想像しながらい石畳の道を下って行く。



 八鬼山越えは難所だったらしく、道のあちこちに石仏がある。地元の人たちも行き倒れた人を供養する習慣があったようだ。ここを多くの旅人が行きかっていたほんの100年程前の事を考えながら歩いていたら、尾鷲の発電所がどんどん大きく見えてきた。



 町にでたら熊野古道センター(ちょっと用途不明の立派な施設)で車回収班を待ちながら昼寝。みんなと合流したあとは近くの食堂で海鮮丼を食べて解散。最後まで食べてばっかりかな。

 いつものハードな山行とちがって旅するようにノンビリ歩いて美味しい物を食べて、本当に慰安旅行のような二日間でUちゃんも大満足。参加のみなさん、ありがとうございました。