晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 光谷遡行~不動谷下降① 渇水の大滝登攀? 2015.10.24

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光滝、水量があればなあ

 

<メンバー>
山仲間 3人

 

<山域、形態>
台高 沢登

 

<コース1日目>
白倉林道駐車地(8:45)~ 林道ゲート(9:40)~光谷右俣出会い(10:30)~3段40m滝下(11:30)~光滝下(14:45)~奥の二俣(16:15)泊

 

 先週の絵馬小屋谷は思っていたよりあっさり抜けてしまった。当初の予定なら奥美濃にキノコ探しに行く予定だったがちょっと物足りない気もしたので前から行きたかった台高の光谷に行く事にする。泊まりで不動谷を下降すればかなり楽しめるに違いない。

 

 Sクリームさんをピックアップし海山に向かう。高速が伸びたお陰で家から三重県南部まで2時間程度、便利になったなあ。相賀駅でEっちゃんをピックアップし銚子川沿いの白倉林道を上がっていく。

 

 白倉林道は事前の情報どおり第2発電所の先で通行止め。少しは復旧しているかなと期待したけど甘かった。大型SUVなら走れるなと思いながらテクテク歩く。いつも思うけどこんな山奥によく作ったものだ。

 

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白倉林道

 

 1時間ほどでゲートに到着。ここから光谷の出合いまで更に1時間。ゲートから先はとても車では走れないくらい荒れていた。

 

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やっとゲートに到着

 

 二股で少し休憩してから入渓。水量はとても少なく水温も高め。絵馬小屋の行合いのような岩の割れ目を通過し、最初の難関である3段40m滝に到着。

 

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光谷右股に入る

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行合

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滝が出て来た

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3段40m滝

 

 泊まり装備で厳しい直登は勘弁なので右岸のルンゼから巻きに掛かる。落石が気になる浮石だらけのルンゼの途中からトラバースして落ち口に出た。しかし、その上の滝も登れないので一緒に巻いてしまう。ロープ出しっぱなしで結構渋い登り。でも、初見の谷でこうやって攻略ルートを探っていくのも沢登りの醍醐味だ。

 

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これも一緒に巻く

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厳しい巻き

 

 滝をもう一つ一緒に巻き、ルンゼを下って30m滝の前に下りる。水量が本当に少なく迫力不足。この滝も登れないので降りてきたルンゼをもう一度登り返す。ここまでの一連の巻きは全て右岸側から。

 

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これも巻き

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一旦滝の前に降りたけど巻き

 

 更に滝を幾つか越えて進んで行くと本日のメインイベント、光谷大滝が現れた。見上げるばかりの高い壁から水が落ちてくるがやっぱり水量が少なく迫力不足。ちょろちょろと濡れる岩壁に取り付いて思い思いのルートで登っていく。

 

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光谷前衛の滝

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光滝

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大きいけど水量が乏しい

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トップバッターはEちゃん

 

 簡単とはいえ高度感たっぷりの登りはドキドキする。やっと落ち口に辿り着いたと思ったら更に一枚岩を流れるような滝が現れた。最初はフリクション頼りに登って行こうと思ったが傾斜がどんどん増してきて結局、右の樹林帯に逃げる。

 

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やっぱりでっかいなあ

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高度感ばっちり

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よっしゃクリア

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まだ上があった

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これも水が乏しく迫力不足

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バンドをトラバース

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もう一度バンドを折り返す(結局右に逃げる)

 

 大滝を越えるといい時間になって来たのでテン場を探しながら進んでいく。奥の二股の辺りが格好のテン場になっていたので、今日はここで終了、今宵の宿を決める。

 

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谷も細くなってきた

 

 薪はあっという間に集まった。焚き火のそばで鍋をつつき、少しだけお酒を飲みながらノンビリと流れて行く時間を楽しむ。やっぱり沢泊はいいなあ。

 

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楽しいキャンプ

 

 Sクリームさんは軽量化のため今日はタープに包まって寝るらしい。夜、風が強くなり雨がぱらついてきたが全然平気だったという。スゴイなあ。

 

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焚火の傍らでごろ寝

 

つづく↓