晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

中ア 幸ノ川 紅葉の滝登り沢 2015.10.4

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滝をバックに

<メンバー> サークル 4人

<山域、形態> 中央アルプス 沢登

<コース> 福島B登山口(7:45)~幸ノ川(8:40)~登山道(13:40)
    ~7合目避難小屋(14:00~14:30)~麦草岳(15:10)~7合目避難小屋(16:10)
    ~福島B登山口(18:30)

<天気> 晴れ

 10月、山では秋が訪れ紅葉が気になりだす。アルプスの紅葉も見ごろを迎えているようだが、混雑する山歩きはしたくないので中央アルプスの紅葉沢を企画してみた。こんな寒いのに沢登?と参加メンバーが集まるかどうか危惧したが、3人のツワモノ(しかも全員女子)が参加してくれた。ヨシ!

 行先は中央アルプスの幸ノ川。木曽山脈の北斜面に位置するので、反対側の西横川に比べると若干暗い雰囲気だが、滝が連続する楽しい谷。今回は2回目の挑戦だ。

 昔かよった新和木曽駒スキー場跡地の福島B登山口からまずは林道歩き。これが約1時間あるので結構疲れる。登山道が幸ノ川を横切る所から入渓。



 最初に現れる大きな堰堤を左から巻き上がると最初の滝。右側の岩をトラバース気味に巻くが、若干外傾していてやや渋い。ただ、みんな問題なく登って来るので安心する。


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最初の滝、水量多いな、右から巻き

 前日までの雨の影響か今日は水量が多い。V字の滝はうまくステミングで水流を交わしながら中央突破し、左の岩をよじ登ってクリア。ここもみんなスムーズに超えて来る。今回のメンバーは頼もしいなあ。




 すぐに10mクラスの滝が続く連瀑帯に突入する。ここからはバリバリのクライマー、Mっちゃんにトップをお願いする。濡れた岩はクライミングと勝手が違うのか最初は戸惑っていたが、すぐにコツをつかんでスルスルと登って行く。新しい戦力登場だ。




 太陽が谷に差し込んで来て一気に明るくいい雰囲気になる。荒々しい大きな滝とやさしいナメの競演にさすが中央アルプスの沢だなあと思いながらどんどん登って行く。




 二俣は右に入る。右股最初の滝は夏ならシャワーで突破できそうだが、この季節は当然巻き。Mっちゃんトップでロープを延ばすが、緒と難しいルートだったので2番手、3番手が苦労している。前来たときはもう少し楽に巻けたように思ったけど。沢はやっぱり一筋縄ではいかない。


 その後もどんどん現れる滝をどんどん登って行く。水に濡れないようにと言っても足先は常に水に浸かっているので女性陣は体は冷えてきているようだ。ただ、登山道までもうすぐなので、休憩もほどほどに登り続ける。





 次々と出てくる滝にうんざりしかけた頃、ようやく水が涸れ始める。周囲を注意しながら登って行くと登山道に出た。ふ~お疲れ様。




 登山道を少し歩くと7合目避難小屋。ここで遅めの昼食を摂り、下山しようかと思っていたらEDちゃんから麦草岳のピークを踏みたいとの要望が。時間的には厳しいがせっかくここまで来たのだからと、空身で頂上を目指す。すっかり体が冷えてしまったMっちゃんはここでお留守番。



 ゼイゼイいいながら麦草岳への直登ルートを登って行く。こっちは頑張っているのに後ろのEDちゃん、FFさんは平気な顔でついてくるのでちょっとショック。40分程で何とか麦草岳頂上に辿りつき、絶景を楽しむ。



 空は快晴で木曽駒、宝剣の中央アルプスの山々はもちろんの事、御嶽山乗鞍岳も一望だ。苦労して登ってきた甲斐があったかな。帰りが気になるので写真を取ったら早々に下山にかかる。

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麦草岳からの眺め(しかし元気だなあ)


 避難小屋に戻りMっちゃんと合流したら急いで福島Bコースの下山にかかる。何とか林道まではヘッデン無しで行きたがったが、沢音が大きくなって来た辺りでヘッデンを点灯。最後は真っ暗な林道を歩き、スキー場跡に出た頃には冬の星座が空で光っていた。皆さん、お疲れ様。

 今回の沢登り、久しぶりに滝を登る沢らしい沢に行ったような気がする。ちょっと足を延ばした麦草岳からの展望も最高で満足満足。沢シーズンはもう少し続きますのでお付き合いお願いしますね。