晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス秘湯探訪③ 雲の平から湯俣温泉 2015.09.22

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果てしなく長い下山・・裏銀座から竹村新道

 

<メンバー>
サークル 5人

 

<山域、形態>
北アルプス ハイキング

 

<コース>
雲の平テン場(6:00)~祖父岳(7:50)~水晶小屋(9:35)~水晶岳(10:20)~水晶小屋(10:45~11:15)~竹村新道分岐(13:10)~南真砂岳(14:20)~湯俣岳(15:50)~湯俣温泉(18:30)

 

<天気>
晴のち曇り

 

 昨日の伊藤新道の登りはちょっとがんばり過ぎたようだ。TBっちは完全にオーバーペースでダウン、昨夜夕食も喉が通らない様子を見て大反省。今日はTBっちを無事、湯俣温泉まで下ろす事を目標にしよう。

 

 TBっちは「よく眠れなかった」と言っていたが鼾をかいていたので大丈夫だろう。朝食も何とか摂れているようだ。日本最後の秘境「雲の平」をゆっくり楽しみたいが先は長いので早々に出発。少しだけ雲の平山荘方面に足を伸ばし、記念撮影をしたら祖父岳への登り返しに掛かる。

 

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雲の平で記念撮影

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山荘はまた今度

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ちょっと寄り道

 

 雲の平には朝日がさしてとても気持ちがいい。今日はTBっちがばてないように極力持続可能なペースで歩く事を心がける。昨日、ガスガスでいやな雰囲気だった祖父岳山頂も今日は雲ひとつ無い北アルプスの展望台に変わっている。360°見える範囲は全て山。本当にいいところだ。写真をたくさん撮ったがファインダーには収まりきらず、後で見たらイマイチなものばかりだった。

 

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祖父岳へ登り返し

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薬師岳

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黒部五郎岳

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雲の平を一望

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またまた黒部五郎岳

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あれは笠ヶ岳

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祖父岳へ

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槍ヶ岳、三俣蓮華岳笠ヶ岳

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記念撮影

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黒部源流

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水晶岳

 

 ワリモ分岐を越え、水晶小屋へ向かう。ゆるい登りの尾根が延々と続く感じは昨日の鷲羽岳への登りを思い出し、いやな予感がしたがここまで順調についてきているので安心する。想定した時間よりも少し早めに水晶小屋に到着した。

 

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Yっさん絵になるねえ

 

 ここで水晶岳をパスし、TBっちと2人で先に下山に掛かろうと思ったが、せっかくなのでという声に推されて水晶岳まで足を伸ばす事に。TBっちはここで待っているとの事なので少し安心する。

 

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TBっち、今日は元気

 

 制限時間を往復1時間と決め空荷で水晶岳に向かう。重荷から開放され足取りが軽いなと思ったのもつかの間、直ぐに息が切れるが何とか30分で水晶岳に到着。狭い頂上で記念撮影を行う。うーん、ここも北アルプスのど真ん中、すばらしい景色だ。TBっちにもいつかこの景色を見せてやりたい。

 

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水晶岳

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さあ、戻りますか

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ほんと、絶景だらけ

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何度も見てしまう

 

 景色を堪能したら急いで引き返す。水晶小屋で水分を補給しようと思ったら、ジュースは全て売り切れ、ミネラルウォーターが500cc/300円で何とか購入できた。小屋の張り紙によれば教は定員の4~5倍の人数が宿泊予定との事。この狭い小屋に100人近い人が寝るなんて想像も付かない。恐るべし5連休中の北アルプス・・。

 

 昼食が済んだら気を取り直して長~い下山にかかる。コースタイムはここから7時間以上。何とか日が暮れるまでに着きたいものだ。

 

 

 水晶小屋から一旦大きく下り、裏銀座を歩く。遥か遠くに湯俣岳へ伸びる尾根が見えているが深く考えないようにする。とりあえず一歩一歩足を前に出していけばそのうち着くだろう。

 

 

 アップダウンに嫌気が差しながらも何とか竹村新道への分岐に到着。景色がいいのが救いだ。天気がいいので風が無く、日差しがきつい。やたらと喉が渇くが水に限りがあるので節約しなければいけない。そのせいでカロリーメイトなどの乾燥系行動食が喉を通らなくなりばててきた。昨日のTBっちの事を攻められないなあ・・。TBっちはここまでいいペースで歩いている。やっぱりペース配分は大切だなあ。

 

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五郎池

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やっと分岐

 

 バテバテになりながらも、ふみふみさんにアルファ米を貰い、やっさんに飴玉を貰い何とかエネルギーを補給しながら歩き続ける。湯俣岳に到着した時にはもう後少しと思ったがここからが更にきつかった。ついにはヘッデンを点灯しながらの崖のような道を急降下。遥か足下にテントの灯りが見えた時には溜息がでた。

 

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疲れて来た~

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真砂岳直下

 

 もうほぼ真っ暗になった頃に晴嵐荘に到着。まずコーラを買って飲み干す。やれやれ生き返った。その後、受付をしテントを張る。ここはそれ程混まないようで温泉が流れる池のような場所の横に広々とテントを張る事が出来た。(なんと地面が暖かく床暖房付き)

 

 硫黄の匂いがぷんぷんするお風呂(何と内湯がある山小屋)で3日間の汗を流し、もう一度生き返る。その後、小屋の前のテーブルに陣取ってビーフシチューの夕食。なんとも贅沢だ。明日は平地を歩いて帰るだけと思うと気分も軽い。たっぷり食べた後、もう一度お風呂に入って就寝。床が暑くてシュラフをはだけて寝てしまった。

 

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やっと夕ご飯にありつけた