晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

西上州 毒水沢 沢登り 温泉遡行で天国気分 2015.07.19

いい湯だな~

 

<メンバー>
サークル 6人+3人

 

<山域、形態>
西上州 沢登

 

<コース>
草津国際スキー場P(7:00)~毒水沢(8:40)~温泉遡行~最高到達点(11:25~12:25)~毒水沢(13:30)~草津国際スキー場(15:00)

 

 海の日の三連休は満を持して南アルプスの赤石沢の予定だったが、台風の直撃でコース変更を余儀なくされる。台風は去っても増水が予想されたので難易度の高い沢からアトラクション系へコース変更、予てから候補に挙がっていた草津の毒水沢へ行く事にした。ただ、はるばる群馬まで行って日帰り沢1本ではつまらないので、翌日にもう一本を企画する。

 

 愛知から車を走らせること800km、ようやくたどり着いた草津温泉は道の駅、駐車場とも車中泊の車でぎっしり・・。何とか駐車地を見つけてテント泊、やっぱり関東の観光名所は人が多いなあ。

 

 翌朝、草津国際スキー場第一駐車場で別働隊のmichi君、そして久しぶりのはなゴンさんと合流し、総勢9名で出発する事に。準備をごそごそとしていたら、山で会えたらさんに遭遇。はなゴンさんとはお知り合いだったようで、全員の集合写真を撮っていただく。ありがとうございました。しかし、沢の世界は狭いなあ」

 

出発前の集合写真

 

 毒水沢へは少し道路を歩き、芳ヶ原への登山道を登って行く。基本、穏やかな樹林の中の道でのんびりおしゃべりしながら歩いていく。

 

まずは登山道を

 

 出発から1時間半と少しで登山道が毒水沢を渡る所で入渓。入った途端、何だか生ぬるい感触に驚く。そう、温泉が混じっているので冷たくないのだ。

 

入渓

 

 こうなったらいくらでも水に浸かって遊んでいられる。釜や滝壺も湯船につかっているような感覚だ。(ただしこの時点では生ぬるい程度)思う存分水線通しで沢登りを楽しむ。

 

なんだか温かい?

沢としても十分楽しい

引っ張るZろーさん

背中が温かい

釜に使ってもOK

立派な滝壺も

思う存分浸かっちゃってます

この滝は右から巻き

 

 渓相は解放的で明るい。温泉成分のお蔭でコケも生えないのでフリクションも抜群。何だか登るのが上手くなったように感じる。みんなでワイワイいいながら遡行していく。

 

浸かりながら応援

グラビア写真

立派な斜瀑

 

 上流に進んで行くと、谷の脇から湯気が上がっていると所がぽつぽつ現れる。源泉だ。手を付けると熱い湯が出てきている。ただ、温泉のように浸かれる場所はなかなか現れない。一度この谷の遡行しているはなゴンさんによれば、もう少し上のようだ。

 

源泉発見

こんなところもあります

登るのは簡単

温泉はまだか~

このCSも直登

にっこりTBっち

 

 かなり源頭に近づいてきたかなという辺りでついに適度な湯船?を発見。9人が使ってもノンビリできそうな滝壺がちょうど良い温度になっている(といってもぬるめの温泉ぐらい)。酸性度が高いというので、高機能な沢服は脱いで温泉に浸かる。女性陣はこの時の為に水着を着ていたようだ。

 

ついに発見

 

いい湯だなあ

 

 景色を楽しみながらのんびり温泉に浸かる夢のようなひと時。ゆっくりとお昼ごはんを食べ、のんびりと過ごす。なんだかんだで1時間程まったりと過ごす。おかげで手がシワシワになってしまった。

 

まさに天国

浸かり過ぎてシワシワに・・

 

 後はなるべく火口に近寄らないようにトラバースして芳ヶ原への登山道にでる。しかし、この道は火山活動による規制で立ち入り禁止になっていたようだ。小屋のおじさんに叱られてしまった。(すいません)

 

芳ヶ原への道

 

 芳ヶ原小屋からは登山道をすたこらと草津温泉まで。草津温泉で大きな露天風呂に入ったが、洗い場の無い観光用のお風呂だったのが残念。温泉だけならさっきの方が良かったかな。

 

 駐車場で今日中に千葉に帰るというはなゴンさんと別れて明日の沢に備えて水上方面へ向かう。途中の道中はあちこちで夏祭りがやっていた。何だかこっちも夏休み気分、転進先としては大満足の1日目だった。はなごんさん、案内ありがとうございました。

 

※毒水沢のある草津白根山は2015年7月現在、火山活動により噴火口(湯釜)から1kmの範囲内が立ち入り禁止になっています。毒水沢の最上流部は立ち入り禁止エリアに入りますので、入渓される方は十分注意してください