晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

湖南 吉祥寺谷 堰堤で瀕死の谷を見た 2015.05.31

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堰堤のせいで死んだ谷、水の色はシジミ

 

<メンバー>
山仲間 3人

 

<山域、形態>
湖南 沢登

 

<コース>
林道(9:20)~吉祥寺谷~大堰堤(11:30)~昼食~尾根に上がる(13:10)~東海自然歩道~林道(14:20)

 

 ゴミキ谷の翌日はチームMETで台高のゴルジュ沢の予定だったが、南部の天気が悪かったので比較的天気の良さそうな滋賀県の沢に行く事に。michi君のおすすめは湖南の吉祥寺谷。ネットの情報ではあまりいい評判ではなかったが、この3人で行くのも久しぶりなのでそれなりに楽しめそう。

 

 新名神草津田上まで走り、待ち合わせのバス停まで。そこから車3台で林道を少し走って廃屋ような建物で出発準備。

 

 谷は花崗岩の明るい谷だけどいかんせん水が少なく、その水も何だか濁っている感じ。少し臭いもするような気がする。極力水に入らないように進むとすぐに堰堤が現れる。

 

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花崗岩の明るい谷だけど・・

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堰堤が多く

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水が変な色(&臭い)

 

 地形図を見ればわかるが、ほとんど傾斜が無いので滝らしい滝は無い。唯一沢登りらしい2段の滝が現れたがシャワーは避けたい水質だ。

 

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唯一沢登りらしい箇所

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水に入りたくないEちゃん

 

 再び大きな堰堤が現れる。その上は全くの荒野のようだ。とにかく前に進む事を考えながらサクサクと進むとまた堰堤。カジカカエルも何だか悲しそう。

 

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またしても堰堤

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堰堤の上は荒野のよう

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堰堤・・・

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カジカガエル

 

 1か所、胎内潜りのようなCS滝を超えると水がどんどん濁ってくる。ふつうは上流に向かうにつれてきれいになるはずなのに・・。Eちゃんいわく「シジミ汁の色」。

 

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ここは胎内潜り

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登るにつれ、水の色が変になってくる

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もうヌルヌルのツルツル

 

 ヘドロでヌメヌメの小滝を超えるとこの谷を殺した犯人が現れた。真新しい巨大堰堤だ。堰堤の下に水がたまる所が作られていて、そこで淀んだ水がヘドロの発生源になっているようだ。いい加減げんなり。どこで遡行を打ち切ろうか考えながら堰堤を巻く。

 

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犯人はコイツ

 

 しかし、堰堤の上はガラっと雰囲気が変わる。白い砂の堆積した淵にきれいな水の流れ。これがこの谷の本来の姿なのだろう。しかし、堰堤一つでこうも変わるとは驚きと共に怒りすら覚える。

 

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堰堤の上は雰囲気が変わる

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清流が復活

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きれいな小滝

 

 きれいな流れの傍らでお昼ごはんを食べたら少しは気分が落ち着いてきた。さらに上流はもう期待出来そうにないので尾根に取り付いて東海自然歩道で下山。東海自然歩道は新緑ハイキングのようで気持ちよかった。

 

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ようやく気持ちが落ち着く

 

 期待半分、不安半分で出かけた吉祥寺谷だが、あそこまでとは思わなかった。ここは梅雨や台風のあとで水量が多い時限定の沢だろう。堰堤が出来る前のきれいな姿が見たかった。

 

 でもこんな経験はチームMETで無いと出来ないだろう。michi君、Eちゃん、ありがとう。次はちゃんとゴルジュに行きましょう。

 

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今回のルート