晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

白山 百四丈ヶ岳 GW秘境探訪2 2015.05.02

残雪の百四丈ヶ滝

 

<メンバー>
サークル 5人

 

<山域、形態>
白山 ハイキング

 

<コース>
奥長倉避難小屋(5:40)~美女坂の頭(6:30)~下降点(7:10)~百四丈ヶ滝(7:40~8:15)~下降点(9:10)~奥長倉避難小屋(10:15~12:40)~口長倉(13:20)~しかり場分岐(14:10)~檜新宮参道~スーパー林道ゲート(16:30)
    
<天気>
晴れ
 
<前日の記録>

 

 暖かい小屋は快適に眠れたが、百四丈ヶ滝への往復に6時間と聞いて我々も4時起床。朝食は夕べ食べきれなかったスープパスタと、山とは思えないデザート(ザックが重いはずだ)を食べ、ほぼ空身の状態で5時半出発。

 

朝から豪華な食事

デザート付

朝日

さあ、出発だ

 

 まずは美女坂を300mほど登らなければいけない。朝一の急登は体に悪いが、朝の空気が気持ちよく、空身という事もあってあっという間に登る事が出来た。

 

まず、あの平らなとこまで300mの登り

空荷なのでそんなにえらくない

 

 美女坂を超えると別世界が広がっていた。なだらかなカーブをえがく雪原と雲一つない青空。所々雪が解けた地面がコントラストになっていてとても美しい。ふと左下の谷を見下ろすと百四丈ヶ滝が見えた。あれか~。

 

美女坂を超えると

景色が変わる

あれが、あの百四丈ヶ滝

 

 百四丈ヶ滝へ至る斜面はすり鉢状でとても急に見える。しかも降り口はどこも切り立っていて少し怖い。しかし、回り込めそうな場所も無いので意を決して雪の垂壁を2mほど降りる。あとは滑落に気を付けてキックステップでずんずんと下って行けば百四丈ヶ滝に到着だ。

 

さあ、どこから降りようか

急斜面で一服

蒼と白の世界

滝をアップで

あっという間に下って行く

 

 氷の滝壺はここ最近の高温のせいか写真でみたよりもずいぶんと痩せ細った感じだが、それでも想像以上にでかい。しかもこの水量が足元の雪の下を流れていると思ったら少し怖くなってしまった。

 

近くで見るとでかい
氷の滝壺、後ろ半分は溶けていました

集合写真

 


百四丈ヶ滝 全景

 


百四丈ヶ滝 アップで

 

 滝見物を楽しんだ後は300mの登り返しが待っている。再びキックステップでズンズン登って行くが、下りよりも怖くはない。登り返しには1時間弱かかった。

 

絶景を振り返る

登り返しはきついなあ

まるで壁?

やったー

 

 再び四ツ塚山へ至る雪の平原の景色を楽しんだ後は奥長倉の避難小屋に戻り昼食の準備。これまた、本来は今日の朝ごはんの予定だったサンドイッチを食べる。(Fさん、いつもありがとうございます)

 

いつかあそこまで行きたいね

小屋に帰還

昼食も超豪華

 

 昼食の後は、小屋をきれいに片づけて下山。帰路はアップダウンの少ない檜新宮参道を使ったが、これが正解。ブナの新緑と残雪のおりなす美しい光景に癒されながらの歩きになる。途中、Biwacoさん一行とすれ違う。1日違いで我々と同じ行程を行くようだ。

 

お世話になりました

さあ、下山

新緑と残雪

 

 Fさんが雪眼になってしまい、涙をポロポロ流しながら歩いていたのが心配だったが、大幅に遅れることなく歩き通すことが出来た。登山口周辺ではカタクリが咲き乱れていた。

 

カタクリ、繚乱

 

 GWだというのに人とほとんど合わない秘境、白山でこれまた現実とは思えないとても不思議な光景を見ることが出来た。このエリア、また季節を変えて訪れたいと思う。

 

 二日間おつきあい頂いたメンバーのみなさん、ありがとうございました。