晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿セブンマウンテン縦走⑦ 鎌ヶ岳~入道 2015.04.12

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セブンマウンテン、制覇

<メンバー> サークル 6人+2人

<山域、形態> 鈴鹿 ハイキング

<コース> 鎌ヶ岳(14:15)~水沢岳(15:55)~水沢峠(16:10~16:20)
    ~イワクラ尾根分岐(16:55)~入道ヶ岳(18:10~18:30)~宮妻峡(20:35)
    
<天気> 曇り

 御在所のCシェフ特製ホットドックでたっぷりと充電されたはずのエネルギーは武平峠からの急登ですっかり消費されてしまった。

 これまで慣れ親しんできたはずの鈴鹿セブンマウンテンは想像以上に手強く、完走まで後1座にせまった我々に残されたものは疲労困憊の体だけ・・・。しかし、無念のリタイアをしたYっさんや三池岳、根ノ平、御在所でサポートしてくれたみんなの為に絶対にゴールまでたどり着かなくてはいけない。

 相変わらずガスガスの鎌ヶ岳山頂で記念撮影していると、ちょうど我々と反対コース(入道~鎌ヶ岳)を登ってきたという若いカップルがいた。話を聞くここまで7時間半かかったとの事。ここから入道までは下り勝手といいながらこれからの事を考えると気が重くなる。

 岳峠を過ぎ、鎌尾根に入ってもガスは一向に晴れる気配は無い。本来ならば展望が素晴らしい鈴鹿随一のハイキングコースも、こうなっては修行のようになって来る。花崗岩のザレ尾根のアップダウンをひたすら繰り返すがペースは一向に上がらず、タイムリミットのあるTさんやCケに申し訳無いが出来るのはひたすら足を前に出すだけ。



 そんな中、救いなのはまだまだ明るいメンバー達。なかでもZ郎さんの「炭酸飲みたい!」ネタは御在所への登りからずーっと続いている。一つのネタでこれだけ長時間盛り上がれるのは、我々も徹夜明けのハイテンションに近い状態になってきたという事か。なんだか私も無性に「炭酸」が飲みたくなって来た。


 きのこ岩を登り、水沢岳を経て水沢峠に到着。ここでTさんたちのリミットである18時下山は完全に無理になったので伴走隊とは別れる事にする。Cケは我々の為におやつをいっぱい配ってくれたが水が乏しかったので食べることが出来なかった、ごめん。



 山頂で完走を祝して食べようと準備してくれたカステラを託され、再び縦走隊6人でイワクラ尾根を目指す。

 仏岩や重ね岩などのイワクラを眺め、ガレたやせ尾根のアップダウンを繰り返した後、最後の急登。何とか暗くなるまでに入道ヶ岳山頂にと急ぐ。アセビの群落を抜け、奥の院の横まで来るとゴールの入道ヶ岳山頂が見えて来た。やったー!!!








 鞍部の笹原を抜けると後は一気に山頂の鳥居までラストスパート。山頂でハイタッチ&ハグで感動を分かち合う。集合写真は7座目という事でウルトラセブンの必殺技のポーズ。2.5日わたる鈴鹿セブンマウンテン縦走をついに達成した。あーきつかった。





 縦走の間中、稜線を覆っていたガスもいつの間にか晴れ、山頂からはゆっくりと夜景に移り変わる伊勢平野がきれいに見える。振り返れば数時間前にヘロヘロになりながら歩いた鎌尾根も見渡せる。さあ、あとは下山だけだ。



 本当のゴールである宮妻峡までは宮妻新道で下る事に。入道ヶ岳への最短コースでもあるので、あとは1時間位で下れるなと思っていたらこれがまたガレの多い急傾斜。踏ん張りの効かない足にはつらい下りになり、宮妻峡についたのは20時を回っていた。


 真っ暗なキャンプ場ではYっさんが迎えに来てくれていた。思っていたよりも元気そうでほっとする。みんなYっさんを気遣いながらどうやってここまで来たのかを話していると、やっさんから差し出されたコカコーラの1.5リットルボトルと紙コップ。まさか我々の話を聞いていたのかと思える程の以心伝心ぶり。やっぱり毎週毎週苦楽を共にしていると通じる物があるんだなあ。

 そして本当のゴールは最初の7人の縦走メンバーによるコーラの乾杯で〆。みなさん本当にお疲れ様でした。


 鈴鹿セブンマウンテンを2.5日で歩き切るハードな山行を達成できたのは綿密な計画を作ったYっさん、明るく困難を乗り越える縦走隊7人のチームワーク、予想を裏切られる素晴らしいもてなしで我々をサポートしてくれたサポート隊のみんなのお蔭、このうちの一つでも欠けても決して成功しなかった。

 今回、改めてSハイは素晴らしいメンバーの集まる素晴らしい会だと思う事が出来た。この素晴らしい会がこれからもますます発展して行く様、ますます頑張らないといけないなと誓う。

 みなさん、本当にありがとうございました。