晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

鈴鹿セブンマウンテン縦走③ 竜ヶ岳~釈迦ヶ岳 2015.04.11

イメージ 1

ずーっとガスの中

<メンバー> サークル 7人+2人

<山域、形態> 鈴鹿 ハイキング

<コース> 竜ヶ岳(10:05)~石槫峠(10:50~11:10)~P946(12:35~13:40)
    ~三池岳(13:45)~釈迦ヶ岳(15:10)
    
<天気> 曇り

 竜ヶ岳での晴れ間もつかの間、石槫峠への急降下で稜線は再びガスに包まれる。2週間前はピーカンの青空だった重ね岩もガスの中、石槫峠もひっそりとしている。



 石槫峠から三池岳へはつらい登り返しが待っているが、三池岳ではサポート隊が今日の昼食を準備して待ってくれているはずだ。この天気の中、長時間待たせるのは申し訳ないので何とか先を急ごうとする。しかし、夕べの寝不足と濡れた衣服に風があたって体温を奪われ体が思うように動かない。そのうち最後尾を歩いていたYっさんが遅れだした。



 視界が効かない中、三池岳はまだかな~と考えながら歩いているとずいぶん手前のP946辺りで休憩している人が。こんな天気に山登りなんて変わった人たちだなあと思ったらなんと三池岳にいる予定のサポート隊のお二人だった。風さけて2時間以上も待っていてくれたらしい。

 すぐに温かいコヒーとおいしい手作りサンドイッチが出された時には心の底から有り難かった。ここまで視界も悪く、辛さだけが先行していただけにこのもてなしは本当にうれしかった。ミックスサンド、タマゴサンド、そして極めつけはフルーツサンドにドリップコーヒー、心もお腹も温まって再び歩く元気が出てきた。

http://art41.photozou.jp/pub/433/115433/photo/222134434_org.v1430781554.jpg
サポート隊が作ってくれたサンドイッチ


 ところがここでアクシデント。Yっさんは我々と15分近く遅れて来たかと思うと座り込み、食事もできない様子。そのうち、全身が攣りだして身動きが出来なくなってしまった。どうも濡れた服に風があたって軽い低体温症になったようだ。この時点でこの計画の立案者であり、リーダーでもあるYっさんがリタイアせざるを得なくなってしまった。

 断腸の思いでリタイアを決めたYっさんの無念を晴らすべく、何としても完走しなくてはいけない。そう心に決めて再びガスガスの稜線を歩きだす。



 釈迦ヶ岳には15時過ぎに到着。コースタイムも少し挽回したようだ。ここまで来ると同じ朝明起点の日帰りコースである根ノ平峠まではすぐそこ(と思っていた)。


 根ノ平峠ではこれまたサポート隊がテントを張ってくれている。これで何とか1日目はクリアできる目途がついて来た。それにしてもきついなあ。

続く