焼岳？ 厳冬期北アルプス日帰りトライ 2015.02.28
<メンバー> サークル ６人
<山域、形態> 北アルプス ハイキング
<コース> 中尾温泉登山口(7:20)～P2229(13:45)～中尾温泉登山口(17:50)
<天気> 晴れ
例によって今週末も雨予報・・。麦草岳の泊まり山行きはあきらめて日帰りで高所雪山の練習が出来るところは・・・、悩みに悩んだ末、北アルプスの焼岳を狙う事にする。
早朝に名古屋を出発し奥飛騨温泉郷に向かう。焼岳で最もコースタイムの短い中ノ湯からのコースは宿泊客しか駐車できないと言う情報があったため、中尾温泉からの取り付きになる。こちらからだとコースタイムが長くなってしまうが、トレーニングなので文句を言ってはいけない。
さて、今回のメンバー、6人中2人しかワカンを持っていない。会のワカンが3個しかないので私はMSRのスノーシューで行く事にした(これが後で失敗)。駐車場から林道を歩き登山口まで、谷を渡渉して小尾根に取り付く。先行者はトレースからして単独行のようだ。
降ったばかりの雪は沈み込みが激しく直ぐにワカンを装着。最初は登山道沿いに緩やかな斜面を進んで行くが白水の滝の展望台を越えた辺りから傾斜がきつくなってくる。登山道は焼岳小屋のある鞍部に向かってトラバースしていくはずだが積雪量が多く、道型が判別出来ない。先行者のトレースはどんどん直上しているので我々もそれに従う事にする。
歩き初めて３時間ほどで先行者に追いついた。話を聞いてみるとここまで5時間近くかかったようだ。おまけにルートをミスっている事が判明(先行された方も焼岳に向かっていると思っていた）。
既にあたりはかなりの急傾斜。トラバースは不可能なのでとりあえずこのまま稜線を目指す・・。修行のようなラッセルが続き、心が折れそうになった頃、ようやく稜線に到着。どうやら西穂寄りのＰ２２２９に着いたようだ。目指したはずの焼岳は鞍部の反対側はるか向こうだった。
それでも青空の雪の稜線からの眺めはすばらしく、しばらく時間を忘れて景色を楽しむ。噴煙を上げる焼岳、静寂の上高地、モンスターのような雪庇、北に目をやれば2週間後に狙っている西穂高が見える。やっぱりアルプスはええなあ。
時間もそろそろ押してきたので登って来た尾根を下る。とてもスノーシューで下れる傾斜ではないのでザックの雨蓋に挟み坪足で下る事にする。しかしこれが大失敗。沈みこみは膝どころか足の付け根まで。
何回もつんのめっているうちに背中に付けていたはずのスノーシューが無い事に気づく。谷を探したり登り返したりしたが、結局、我々の後から下ってきた単独行の方が回収してくれていた（ありがとうございます）。何とか日没までに登山口にたどり着く事ができた。
