晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

板取川 松谷洞 奥美濃の秘渓リベンジならず 2014.08.31

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松谷大滝(今回は巻けた)

<メンバー>

山仲間 5名
<山域、形態>

奥美濃 沢登
<コース>

松谷集落浄水場(8:00)~松谷大滝下(10:10)~松谷大滝上(11:25)
~二股~右股~引き換えしポイント(13:50)~二股(15:20)~登山道(15:45)
~松谷集落上水場(17:50)
<天気> 晴

 

 シシ谷での滑落のダメージは奇跡的に沢登りに支障のない状態まで回復。予定通り奥美濃に向かう。今回は2年前に敗退した骨のある谷なので、集合時間は早めにしたが松谷集落を出発したのは8時だった。まずは取水堰堤、大きな堰堤と人工物を越えていく。

 

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取水施設

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堰堤


 30分ほどゴーロ歩きをこなすと滝が現れる。心配していたヌメリもそれほどではなく、快適に歩く事ができる。特に前回巻いた3m滝はラバーソール効果でペタペタと超える事ができた。次々に滝が現れるがどこも問題ない。大釜を持った12m滝は釜を泳いで左から巻く

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最初の10m滝はサクッと超える

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前回巻いた難所も

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ラバーソール効果で簡単に抜ける

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次々滝が現れるが

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比較的簡単に越えられる

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大釜を持った12m滝

 7~8m程の滝を越え、巨岩帯を抜けるとついに松谷大滝に到着。前回はこの滝を左岸側から巻こうとしてルートミスし、敗退した因縁の滝。今回は事前情報をもとに右(左岸)の岩壁を巻くことにする。途中、ヘンなルンゼに取り付いて時間をロスしたが、下流側にバンドをうまく拾っていけば比較的簡単に巻く事が出来た。この時点でまだ正午前、いいペースで来てると思ったが・・。

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荒々しい滝が続く

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水流横を左から

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次は右から

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巨岩帯を超えると

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松谷大滝

 松谷大滝の上も連瀑帯。スラブ状の斜滝をペタペタと超えると城壁のような岩壁に3方を囲まれた18m滝が現れる。ここは左から杣道らしきもので巻けた。

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大滝の上も連瀑

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スラブをペタペタと

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神秘的な釜を持った滝


 18m滝を巻いたところでようやく二股。左股の滝は前回、上まで来て降りれなかったところ。うーん、もうちょっとだったのに。右股に階段状の20m滝。

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やっと二股へ(左股の滝)

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右股の大滝

 ここは私がトップで行かせてもらうが、高度感に足がすくんで時間が取られてしまった。しかも4人をロープで引っ張り上げるとさらに時間が経過。

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階段状だけど高度感あり


 20m滝の上もまだまだ滝が続く。次の二股では目指すルートは右側のところを左側の滝に取り付いてしまった。そこからの乗り越しを模索するも結局ここでタイムアップ。松根洞への乗り越しはあきらめる。

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まだまだ滝が続く

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また二股、右が正解ルート

 

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左の滝に取り付いたのだが・・

 せっかく登った滝を懸垂下降し、二股から尾根に取り付いて登山道を目指す。しかしこの登山道(杣道)、今はほとんど使われていないのか崩壊が激しく、歩くのが非常に厳しい下山になってしまった。

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時間切れで引き返す事に

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帰りは酷い登山道?で・・・


 それでも何とか日没までには松谷集落まで戻る事が出来た、やれやれ。しかし、2回目の松谷洞、既知の部分は非常にスムーズに行ったが未知の領域に入った途端にペースが落ち、またしても時間切れとなった。

 

 未知の谷のルートファインディングが楽しみの一つでもあるが、失敗が許されないロングコースではより慎重にルートを読まなければいけないという非常にいい勉強になった。次回はペース配分をうまく考えて何とか松根洞へとつなぎたいものだ。

 

 ご一緒してくれたメンバーのみなさん、ありがとうございました。