晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

三滝川 東多古知谷 初級沢講座ステップ1 2014.06.08

イメージ 1

百間滝下で

<メンバー> 鈴鹿ハイキング倶楽部 7名

<山域、形態> 鈴鹿 沢登

<コース> 鈴鹿スカイライン(8:20)~東多古地谷~百間滝下(9:30)
    ~百間滝上(10:40)~表道(12:45)~御在所山頂公園・昼食(12:55~13:50)
    ~表道~鈴鹿スカイライン(15:20)


<天気> 晴れ

 ここ数年、は若者を中心とした山ブームで登山道やテン場はいつも大混雑・・。そんな中にあって沢登りはまだまだ少数派、同行者の確保に苦労する事がままある。そこで、サークルの中でも沢愛好家を増やそうと日々、いろいろと考えているが、なかなか定着率は上がらない。しかし、こういうのは地道な努力が大切なので、今年もせっせと初級沢を企画する。

 初心者向けの沢としては元越谷が定番だが、武平トンネルが通行止めなので三重側からのアクセスが非常に悪い。他の候補をいろいろ考えた末、アクセス、下山が容易で谷も短い御在所の東多古知谷に決めた。

 気温、湿度ともに上昇し、低山歩きには向かない季節になってきたが、御在所人気は衰えることを知らず、鈴鹿スカイラインには車がいっぱい。それでも表道付近は他の駐車車両もなく、簡単に停める事ができた。駐車場でヘルメット、ハーネスの完全装備で堰堤の上から入渓。


 記念撮影の後、すぐ遡行開始。通常はゴーロを歩いて軽くウォーミングからはいるが、今回の谷はいきなりゴルジュから。シャワーはないものの、岩を登ったりへつったり、初沢のメンバーはおっかなびっくりだ。


http://art6.photozou.jp/pub/433/115433/photo/206038285_org.v1403520445.jpg
まあ、この辺はみんななんとかクリア

 ゴルジュの突き当たりで20mの斜瀑に突き当たる。ここは滝身の左側をシャワークライミング。成長著しいNちゃんにトップをお願いし、残り5人をロープで引っ張り上げる。すこしボルダリングを齧っているメンバーもいるが、やっぱり水が流れている滝を登るのは勝手が違うようでかなり手こずった。




 全員が滝を登り終わるのに1時間弱かかってしまった。百間滝は雨の後のせいかそこそこの水量。滝下で記念撮影したあと、左岸の巻き道から滝上に巻きあがる。


 百間滝の上で鎌ヶ岳を眺めながらしばし休憩。メンバーからは「初級と聞いてたのに話が違う」とか、「膝から上は濡れないって書いてあったのに・・」とか、早くも批判続出。まあ、最初は元越谷のつもりだったので仕方ないか。メンバーには「怖いのはここでもう終わり」となだめすかして遡行再開。



 滑滝を楽しんだ後も滝がいろいろと現れる。慣れたメンバーはフリーですいすいと登っていくが、初沢メンバーにはちょっと厳しかったようで、都度、ロープで確保しながら登っていく。こんなことなら眺めのお助け紐を準備すればよかった。



 谷を左に折れ曲がり、最後の連瀑帯に入る頃にはみんなようやく慣れてきたようだ。シャワーもいとわず、記念撮影をする余裕もでてきた。(ほっ)



 表道と合流した後はそのまま登山道を歩き、山上公園まで。アゼリア前のベンチで朝食をとっているとガスが広がってきた。しかし、こんな天気でも結構登山者がいるんだねえ。


 帰りはあっさりと表道から。前を30人近い団体さんが歩いていて、事あることに渋滞してしまう。先に行かせてくれればいいのにそういう配慮もないっていうのは困ったもんだ。結局、表道を下るのに1時間半もかかってしまった。


 いろいろあったけど全員無事に駐車地に到着。お疲れ様でした。初沢メンバーの感想は「怖かった」が多く、是非また行きたいとは言ってくれなかったけど、そのうち楽しかった事だけが記憶に残るので、そのころにまた誘ってみよう。沢登り普及の道は険しいなあ。