晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

麦草岳 雪の中央アルプスに挑戦 ①    2014.03.21

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渡渉も厳しい

<メンバー> サークル 3名

<山域、形態> 中央アルプス ハイキング

<コース> 1日目:木曽駒高原スキー場跡(10:25)~4合目・昼食(11:55~12:15)
    ~4合目半(13:40)~5合目(14:30)~7合目避難小屋(17:15)

<天気> 曇り時々雪

 ここ数シーズンは雪の高山に挑戦しているものの、ロープウェイを利用した日帰りだったり、トレースしっかり人気コースの小屋泊だったりと、ちょっと楽してる感がある。さらなるレベルアップを目指すにはやっぱりテント泊しかないと考えたがいきなりは厳しそう。そこで避難小屋を利用した山行を計画する。緊急用にテントも持参すればいい訓練になるだろう。

 行き先は中央アルプスの麦草岳。麦草岳を経由して木曽駒ヶ岳に登る福島Bコースの7合目には立派な避難小屋があるのは幸ノ川の沢登りで確認済。久々に80リットルのザックをいっぱいにして木曽駒高原に向かう。

 まだ建物が残る廃スキー場をスタートしたのは寝坊などがあって10時半になってしまった。風は強く、晴れ間は見える物の山は雲に覆われている。どうなる事やら。


 小さなゲレンデの脇を通り抜け、幸ノ川沿いの林道を進む。やがて見覚えのある堰堤が現れたら尾根に取り付く登山道への渡渉ポイントだ。もう3月だというのに1m近く雪が積もり、渡渉ポイントも中々シビアだ。ワカンを履いたまま飛び石で沢を渡る。



 渡渉してすぐに尾根に取り付き急斜面を上がる。4合目まで約1時間半。ここまでは古いがトレースがあり、沈み込みもそれほどでもない為、小屋には15時過ぎには着けるかなと考えていたが、それは甘かった・・。 


 頼みのトレースは4合目半から上は新たに積もった雪で見えなくなり、急斜面はクラストした表面に中はスカスカの最中雪。沈み込むと太股までハマってしまい、体力の消耗が著しい。標高が2100mを過ぎた辺りが一番キツカッタ・・

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キツさのあまり写真もほとんど撮っていない

 小屋の直前ではナイフリッジのような細尾根が現れたり、なかなか前に進めない。やっとの思いで7合目の避難小屋に辿り着いたのは17時を回っていた(ギリギリセーフ)。2階の窓から小屋の中に入った時には本当にほっとした。


 中に入ってしまえばこっちのもの。さっそく薪ストーブに火をつけ、部屋の中を温める。ストーブの上に鍋も載せ、暖房と調理を一緒にしてしまう。鍋が出来るまでオイルサーディンのおつまみでお酒を少し飲むと体の中から温まってくる。




 お腹がいっぱいになったら昼間の疲れのせいかすぐに眠たくなってしまう。外は風が強いが小屋の中は20℃でポカポカ。居住練に移ってシュラフを広げたらすぐに眠ってしまった。

続く