晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

奥美濃 左門岳から沢の又、大平周回 癒しの森でのんびり沢泊  2013.11.16-17

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 今回はちゃんと出合えました

 

<メンバー>

山仲間 2人


<山域、形態>

奥美濃 沢登


<コース> 

1日目:根尾東谷川林道ゲート(8:50)~左門岳登山口(10:00)~左門岳(11:20)

~沢ノ又~テン場(14:30)

2日目:テン場(8:00)~大平出合(8:15)~大平~左門岳(12:00)

根尾東谷川林道ゲート(13:30)

 

<天気>

両日とも晴れ


 2013年沢シーズンもいよいよ終盤、今回はキノコを求めて奥美濃の豊穣の森へ癒しの沢旅に行く事に。メンバーは寒さも泊まりも平気なシュークリームさんと二人旅だ。


 集合場所の根尾薄墨桜の里には家から2時間程。思ったよりもスムーズだった。道の駅で車を乗り合わせ、上大須ダムの奥まで車を進める。天気は上々で絶好の山日和、ゲートには先行者の車が2台停まっていた。


 林道はやがて山仕事用の細い道になる。モノレールは既に使い物にならないが仕事道としては現役のようだ。明るく開けた沢沿いの道は紅葉に包まれてとても気持ちいい。

 

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明るい沢沿いの道

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左門岳へ

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まだまだ紅葉が見頃


 ネットで良く見かけるペンキで書かれた「左門岳」を目印に進むとこれまたネットでよく見かけるヘルメットの道標。谷を渡ってここから尾根に取り付くようだ。

 

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ヘルメット、左門岳登山口


 登山道は思ったよりも歩きやすい。山の斜面は相変わらずきれいな紅葉に彩られて気持ちがいい。尾根に上がった所で休憩していたら唇を蜂に刺される(食べようとしたドライフルーツに誘き寄せられてきた)というトラブルがあったが、幸い毒の弱い蜂だったので登山は継続。30分程笹をかき分けたらポンと頂上へ飛び出した。

 

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美しい紅葉

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左門岳


 沢装備を身につけ、急斜面をズルズル滑りながら沢ノ又に降り立つ。水はチョロチョロだが岩は滑っていて、ハイパーVのSクリームさんは苦労しそうだ。


 源頭部の木々は全て葉を落とし、下草も枯れているので寂しげな初冬の雰囲気。そんな中、倒木や枯れ木を探しながら歩いているとついにナメコの群落発見!傘が開いた成菌だ。さっそく持って来たハサミで収穫にかかる。

 

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木々は葉を落としている

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やっと出合えました


 さあこれからどんどん出てくるかなと思ったら以外に見つからないもんだ。1時間半程歩いてようやく見つけた群落は傘が開き切っていない新しい菌、これも夢中になって収穫。結局、この後もぽつぽつと見つけたが、小規模なのでスルー。明日も一杯出てくるだろうとこの時は思っていた。

 

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とても見事な群落、よだれが・・

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小さいのもぽつぽつと

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巨木が多い


 沢の又に下りて2時間半位で大平との出合い近くの大栃の木の前でテントを張る事にした。シダの葉が生い茂る台地は柔らかでとても快適な寝床になった。

 

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大平出合い近くの栃の巨木


 夜は焚き火とナメコ入りちゃんこラーメン。摂り立てのナメコはやっぱりうまい。いい気分に酔いが回ってきたので早々に就寝。

 

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焚き火とテント

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ナメコ入りちゃんこラーメン


 翌朝はとても冷え込んだ・・。気温は1℃。濡れたネオプレーンソックスを履き、びしょ濡れのテントを撤収していると手足の感覚が無くなって来た。もうそろそろ沢も限界だなあ。大平出合いの滝はサクッと越え、再び左門岳を目指していく。

 

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日陰は寒い・・

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もうすぐ大平出合

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大平出合いの滝


 ゴーロを越え、去年ヘロヘロで超えた滝を越えると癒しの谷に変わる。ブナの倒木を探しながらのんびりと遡行していくがナメコはなかなか見つからない。

 

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一旦ゴーロに

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唯一ロープを出した滝

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一昨年泊まったのはこの辺かな

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のんびり癒しの谷


 やがて傾斜はほとんど無くなり、谷はゆったりと蛇行を繰り返す様になる。水深はくるぶし位になるが我々が近づくとイワナが水音を立てて逃げて行く。左手の稜線が僅か数メートルの高さまで降りてくると左門岳はもうすぐ。結局ナメコは見つからないまま谷を詰め上がり左門岳の頂上に到着。下山は来た道をスタスタと降りると1時間半でゲートに到着できた。

 

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稜線が近いのに水が豊富

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今日は見つからない・・

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流れはどんどん小さくなって

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再び左門岳頂上

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再び紅葉の中を

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林道沿いの黄葉


 以前、夏に遡行した時に秋にキノコを探しに来たいなと思っていたのが実現できて本当にうれしい。欲を言えばもう少しナメコがあればよかったかな。次は新緑の頃に来てもいいかな。やっぱり奥美濃の森は素晴らしい。(そして天然ナメコのナメコ汁も素晴らしかった)

 

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お楽しみのナメコ汁(最高~!)