晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 大台ケ原 ミネコシ谷周辺紅葉散歩 2013.11.02

テンネンコウシコウ山腹の紅葉

 

<メンバー>
サークル 4人

 

<山域、形態>
台高 ハイキング

 

<コース>
大台ケ原ドライブウェイ(9:10)~大台ケ原P~日出ヶ岳(10:05)~大杉谷登山道~ミネコシ谷・昼食(11:35~12:20)~ミネコシ谷右岸尾根~日出ヶ岳(14:05)~大台ケ原P~大台ケ原ドライブウェイ(15:05)

 

 11月の三連休。中日の日曜の天気予報が悪いので遠征計画も組めず。2週続けてになってしまうが急きょ日帰りで大台ケ原に行く事に。

 

 当日の朝、普通に出発したので大台ケ原ドライブウェイに着いたのは9時を回っていた。紅葉シーズン真っただ中なので駐車場は既に満員。少し手前の路肩に車を停める。

 

駐車場に入りきらないのでドライブウェイに路肩駐車

 

 準備をしていると車の列はどんどん伸びて行く。後30分遅かったら相当下から歩かなくてはいけない事になっていただろう(この日は3km下まで路肩駐車の列が伸びたらしい、駐車場整理のおじさん談)。大台ケ原駐車場もハイカーや紅葉見物の観光客でいっぱいだ。

 

イカー・観光客で一杯

 

 日出ヶ岳への登山道も人で一杯。まあ、一応100名山だからなあ。今日は空が霞んでいるのでいつもなら見える熊野灘や大峰の山々も霞んで見えない。

 

日出ヶ岳、ここも観光客でいっぱい 

大峰を遠望、霞んで見えない・・

 

 大杉谷登山道の方へ入って行くとさすがに人が少なくなると言うか全くいない。静かな登山道を急降下していく。大杉谷の登山道が全通したせいか、若干歩きやすくなっているような気がする。

 

大杉谷登山道 一転、静かになる

 

 P1525を越え、登山道が山腹に沿って左へ曲がる辺りで右側の尾根を乗り越し、ミネコシ谷へと降りる。紅葉はもう山頂部から中腹へ下りてきていて、テンネンコウシコウ(P1431)の山腹がきれいに色づいている。

 

ミネコシ谷(源流部)へ下降

山腹の紅葉

 

 こんな所に来る人は少ないだろうなと思っていたが、谷に下りるトラバース道にはしっかりとした踏み跡とテープがベタベタ着けてある。バリルートとしてはメジャーなコースなのだろうか。谷に降りたところで昼食休憩。

 

谷へはいい道がついていた

ミネコシ谷の右岸、気持ちのいい自然林

 

 昼食の後は日出ヶ岳への登り返し。気持ち的にはミネコシ谷沿いをフラフラと歩いてみたかったが、今日はサークルのメンバーが一緒なのでミネコシ谷の右岸尾根を行く。倒木の斜面を登ると気持ちのいいなだらかな尾根になる。

 

倒木が一杯

 

 尾根の上には木の陰に佇む怪しげな人影がある。ん、と思ったら環境省の委託で鹿の棲息密度を調査している人だった。なんでも地面に落ちているフンの数を数えるとそのエリアの棲息密度が判るらしい。こんな仕事もあるんだな~と感心していると、その調査員の方はメンバーの知り合いだった。世のかな拾い用で狭いねえ。

 

 調査員の方と別れ、我々は登山を継続。このミネコシ谷の右岸尾根は自生桧やぶな等、この界隈では貴重な自然林らしい。

 

桧が自生しているらしい

ぶなとヒメシャラの尾根

数少ないぶな林

 

 鈴かなぶなの尾根を登っていく。笹は鹿に食べつくされたのか、まるでゴルフ場の芝の様にきれいに刈りそろえられている。台高も雪が少なくなって鹿の棲息数がかなり増えたんだろう。何か手を打たないと山が丸坊主になってしまいそうだ。ハイカーにとっては歩きやすくていいんだけど・・。

 

誰もいない静かな尾根

下草は鹿に食べられて芝生の様

鈴鹿とは違った雰囲気ですね

 

 尾根を登り詰めると、大杉谷の登山道に合流する。日出ヶ岳で記念撮影して大台ケ原Pに向かう。もう結構遅い時間なのに、まだまだ登って来る人がいる。

 

 

 駐車場の混雑は幾分か解消されていた。駐車場整理のおじさんがやれやれといった顔で休憩していた。

 

大台ケ原駐車場

 

 紅葉の最盛期の大台ケ原は人が一杯で少々うんざりだが少しルートを変えれば静かな山歩きが楽しめる。今回はコースが短かかったが、次はもう少しルートに凝って見るのもいいかもしれない。(でもやっぱり沢だなあ)