晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

紅葉の涸沢 秋の北アルプスで恒例親子登山② 2013.10.5

f:id:ikuyayuuki:20191019055333j:plain

パノラマ新道から涸沢

 

<メンバー>

親子 2人


<山域、形態>

北アルプス ハイキング


<コース:2日目>

涸沢ヒュッテ(6:40)~パノラマ新道~屏風の頭分岐(8:10)~新村橋(11:20)
~徳沢(11:30~11:50)~上高地(13:40)


<天候 曇り>


 テン場が快適だったおかげで良く眠れた。一応、日の出前に起きて外を見たがどんよりとガスが降りてきている。今日は稜線に上がるのは止めた方が良さそうだ。ラジオで天気予報を聞きながら簡単に朝食をを摂る。

 

f:id:ikuyayuuki:20191019055323j:plain

朝の涸沢テン場


 今日は北穂に上がり、小屋で1泊の予定だったがガスの稜線に上がっても面白くないし、悪条件の中でオカンを歩かせるのも心配だったので今回は下山する事にする(この判断が少し悔やまれる)。北穂に向かう準備をしているパーティーを横目に見ながらテン場を後にする。復路は来た道を戻ってもつまらないのでパノラマ新道に向かう。

f:id:ikuyayuuki:20191019055329j:plain

パノラマ新道より


 トラバース道に入りゆるゆると高度を上げて行くと、丁度涸沢カールを俯瞰するような形になる。紅葉はピークに近いようで彩りも素晴らしいのだが、いかんせん曇り空・・。写真に撮ると空が真っ白になるのでどうも冴えない。

f:id:ikuyayuuki:20191019055333j:plain

青空だったらなあ・・


 ヒヤっとするトラバースをいくつか越える。いつの間にか谷は遥か下を流れており南岳の向こうに槍の穂先がチラっと見える。「今回これだけ歩けたら槍ヶ岳も行けるで」とオカンに話す。次の目標を持ってもらえれば元気に山歩きも続けてくれるだろう。

f:id:ikuyayuuki:20191019055337j:plain

槍がちらりと

f:id:ikuyayuuki:20191019055341j:plain

屏風ノ頭とオカン


 乗り越しぬ向けて登っていくにつれ紅葉はますますいい感じ。そうこうしていると南岳にはガスが掛かってきた。屏風の頭の分岐手前で紅葉の涸沢カールしっかりと目に焼き付ける。

f:id:ikuyayuuki:20191019055345j:plain

紅葉がいい感じ

f:id:ikuyayuuki:20191019055349j:plain

キレットがちらり

f:id:ikuyayuuki:20191019055353j:plain

名残惜しい・・


 屏風の頭分岐ではたくさんのザックがデポしてあった。しかし今にも雨が降り出しそうな空模様で稜線にがガスが掛かりだした。屏風の頭はパスだな。あとは梓川に向けて一気に下っていく。

f:id:ikuyayuuki:20191019055357j:plain

屏風ノ頭はパス

f:id:ikuyayuuki:20191019055401j:plain

梓川に向かって下っていく

f:id:ikuyayuuki:20191019055405j:plain

稜線がガスに


 岩がゴロゴロする下り道にオカンはあまり慣れていないようでガクンとペースが落ちる。老若男女、いろんなパーティーに追い越されるの・・。我慢の下降を続けてやっと新村橋に到着。何だか登りよりも時間がかかってしまった。

 

f:id:ikuyayuuki:20191019055409j:plain

新村橋


 徳沢園でカレーを食べる。天気予報は下り坂なのにたくさんのハイカーで賑わっている。中にはテント装備の人も見受けられるがさすがに時間が遅いだろう。後は上高地へ向けて長い遊歩道歩き。

 

f:id:ikuyayuuki:20191019055413j:plain

徳沢で昼食


 行きと違って帰りは偉く単調に感じるが淡々と歩いて上高地に到着。降ると思っていた雨も降らず、何だか晴れ間も見えてきた。(翌日は最高の天気だったらしい・・一日停滞していたら最高の景色を楽しめたのに)

 

f:id:ikuyayuuki:20191019055418j:plain

雲をかぶった穂高


 観光客でごった返した涸沢を後にし、平湯の森で温泉に入り名古屋へ戻る。家の近くの居酒屋でお留守番のUちゃんと3人で打ち上げ。


 平日休みを上手く利用して、大混雑も無しに紅葉の涸沢をオカンと一緒に楽しむ事ができた。優しいコースだとほぼコースタイム通りで歩く事ができるオカンに少し安心した。「トレーニングを続ければまだまだいい所に行けるで」というと「じゃあ来年も」と言う事になった。まあ、歩ける間は極力続けて行きたいなと思える親子山行だった。