晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

大峰 前鬼川 沢登り 大峰の奥の青い淵で遊ぶ 2013.08.17

どこまでも透明なブルー

 

<メンバー>
サークル 5人

 

<山域、形態>
大峰 沢登

 

<コース:>
林道終点(9:15)~黒谷~前鬼川~10m滝(10:30)~垢離取場・昼食(12:15~13:15)~登山道~前鬼宿坊(14:15)~林道終点(14:40))

 

<天候:晴れ>

 

 上の廊下から無事帰還したがまだお盆休みと晴天は続く。そこでサークルで軽く日帰りの避暑を提案すると思ったよりも参加者が集まった。最初はお手軽に木曽駒でもと思ったが、今の時期は混雑するので、混雑とは無縁の沢登り、しかもプチ遠征気分で前鬼川まで出かける事にする。

 

 前夜に菰野に集合し、松坂、飯高町を経て上北山を目指す。道の駅で仮眠しようとテントを張ったが、国道168号線を南下する車がひっきりなし(翌日は熊野の花火大会のせい?)であまり眠れなかった。

 

 当日集合のメンバーも合流し、いざ前鬼川まで。林道終点にはすでに数台の車が停まっており、人気の高さが伺える。我々もゲート前に車を停めて入渓準備に入る。

 

 通行止めの吊り橋の袂からまずは黒谷に下降。沢慣れないメンバーは濡れた岩に慣れるようにゆっくりと進む。ほどなく前鬼川本流と合流。いきなり腰まで浸かるが、水は思い切り透明で思い切り冷たい・・。

 

この橋の袂から黒谷へ

黒谷を行ったん下ってから

前鬼川本流へ

何故かとても冷たい

 

 水線突破に拘るNちゃんはウエットスーツを着ての参戦。果敢に水の中を攻めているが中々苦戦中。そうこうしている内に第一の見せ場、10m滝に到着。

 

 到着した時は生憎の薄曇りで、滝壺は濃い青にはなっていなかったがそれでも透明ナガラスの様で美しい。先行していた単独の滝屋さんが泳いでいたが寒そうだった。ここで記念撮影。



水線が好きななおちゃん

大岩を潜ると

10m滝

記念撮影

 

 滝は左岸の巻き道をサクッと上がったが、滝横の岩壁を直登したいというリクエストに応えて上から二人を確保する。思ったよりも簡単でさっさと上がって来た。滝上の100m滑は水量が少ないせいか迫力不足。

 

100mのナメ

上から見たところ

仲間は助け合って

 

 箱状廊下の手前では右側からたくさんの湧水が流れ込んでいた。前鬼川の透明度も水の冷たさもこの湧水がポイントらしい。今日の様な渇水では透明度の悪い上流からの水が少ないので、条件的には一番いいらしい(10m滝であった滝屋さんに教えてもらった)。箱状廊下の中はまるで濃縮したような濃いブルーだった。

 

何か出てきた

箱状廊下 青いね~

右から流れ込むのが湧水

 

 箱状廊下を越えると谷の中の気温が上がり、雰囲気ががらりと変わる。水の色もブルーよりもグリーンに近い感じ。苦労して巨岩帯の大岩を乗り越すと垢取離場に到着。ここで大休止、昼食にする。

 

水線が好きだねえ

挑戦中

大岩の乗り越しに苦労

垢離取場

 

 垢取離場で飛び込んだり泳いだりひとしきり遊ぶ。(Gちゃんはカエルに遊ばれていたようだ)。上流のひょんぐり滝を見に行ったが、水はチョロチョロで本当の渇水状態。そう考えるとあの湧水はすごいなあ。

 

上流のひょんぐり滝、水は涸れ涸れ

垢離取場で遊ぶ

カエルにも好かれるガビちゃん

 

 帰りは谷を下って帰ろうかとも思ったが、寒いと言うメンバーもいたので登山道で帰る事に。しかしこれが大誤算。標高差も大きく、距離も大周り・・。ヒーコラヒーコラ1時間歩いて前鬼宿坊に到着。そこからは林道を歩き車まで。

 

http://kura1.photozou.jp/pub/433

帰りの登山道がきつかった・・

峠の地蔵様

前鬼宿坊

 

 帰りは上北山の温泉に入ってまったり。お盆の最後は楽しい観光癒し渓で終える事が出来た。上の廊下がヒリヒリするような遡行だったので、今回の様なマッタリがとても楽しく感じた。(参加の皆さんありがとうございました。)次はテントを持って釈迦ヶ岳まで詰め上がりたいなあ。