晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

北アルプス 黒部 上の廊下から赤木沢 沢登り⑤ 山旅終了、さらば黒部よ 2013.08.14

f:id:ikuyayuuki:20210521073544j:plain

折立に向けて、最後まで晴天続きでした

 

<メンバー>
山仲間 3人

 

<山域、形態>

 

<コース:8月14日>
薬師峠BP3(7:20)~太郎小屋(7:40)~折立(10:20)

 

<天候:晴れ>
 
4日目の記録
 テン場はまだ暗いうちから撤収する人たちでざわつきだす。テントを張った場所が通路の近くだったのでたくさんの足音に起こされてしまった。せっかくなので夜明けの風景を見ようとテントを抜けだし、登山道を登る。

 

f:id:ikuyayuuki:20210521073507j:plain

夜明け前、うごめくヘッデン

 

 今日も雲一つない晴天で赤紫色に染まる山並みに目をやると槍の穂先がチョコンと飛び出しているのが見える。明るくなるのをしばらく待っていたが、今日は雲が無いせいで朝焼けにはならなかった。

 

f:id:ikuyayuuki:20210521073512j:plain

槍が見えた

f:id:ikuyayuuki:20210521073517j:plain

北ノ股、黒部五郎

f:id:ikuyayuuki:20210521073522j:plain

太郎小屋、もうたくさんの人が歩いている

 

 テン場に戻って撤収する。食糧は計画通り1日分を残しただけ、使っていない装備もほとんど無く、複数泊の山旅にも自信がついた。昼のバスには乗りたいので7時過ぎに出発する。

 

f:id:ikuyayuuki:20210521073526j:plain

テント、こんなに斜めな場所でよく寝られたなあ

 

太郎小屋からは整備された登山道をゆったりと下っていく。背中の荷物は重いが下山用のスニーカーでも歩く事が出来る。山の花は終わりかけだったが、残った花に癒されながら歩いていると、上の廊下の渡渉で苦労したのが随分と前の様な気がする。

 

f:id:ikuyayuuki:20210521073531j:plain

太郎小屋

f:id:ikuyayuuki:20210521073536j:plain

整備された登山道

f:id:ikuyayuuki:20210521073540j:plain

穏やかな斜面

f:id:ikuyayuuki:20210521073544j:plain

長いな~

f:id:ikuyayuuki:20210521073549j:plain

ニッコウキスゲ

 

 昨日ヘロヘロだったmichi君も今日は元気だ。思ったよりもいいペースで歩いて来られたので少し欲がでた。頑張れば10:20のバスに乗れそうな事が判り、急に小走りになる。おいおい、ちょっと待ってよ。

 

f:id:ikuyayuuki:20210521073554j:plain

遠くに剱岳

 

 三角点から先はノンストップ。次々に上がって来る登山者とあいさつを交わしながら先を急ぐ。半ばあきらめていたバスにはギリギリで(最後は走って)乗る事が出来た。

 

 1本早いバスに乗れたので、亀谷温泉でバスを降り、国民宿舎白樺荘でゆっくりと汗を流す。さすがに風呂に入らず電車に乗るのは臭いもんね。この辺りには温泉は少ない?ようで、赤木沢で前を歩いていたガイドPや薬師沢小屋で見かけた人も同じ温泉に入っていた。

 

 国民宿舎の車で有峰口駅まで送ってもらい、のんびりローカル線の旅を楽しみながら富山駅まで。駅の蕎麦屋で軽く打ち上げをし、高速バスで大阪まで帰るEちゃんと判れ、ワイドビュー飛騨で名古屋まで。車内ではビールの酔いでほとんどウトウトしていた。

 

f:id:ikuyayuuki:20210521073603j:plain

何故か懐かしい雰囲気

f:id:ikuyayuuki:20210521073607j:plain

富山に向かいます

 

 今回の上の廊下遡行は天候、メンバーに恵まれ、水量多め(昨年の1.2倍だとか)にも関わらずスムーズに抜ける事ができた。計画は3年前からしていたが、やはり今回で無いとクリア出来なかったような気がする。今までの経験全てが役にたった。

 

 今回同行してくれたmichi君、Eちゃんを初め、これまで山行に同行してくれた全ての人に(もちろん快く送り出してくれたUちゃんにも)感謝したい。

 

 長々とお付き合いありがとうございました。

 

 終わり