最高の昼寝
<メンバー>
サークル 4人
<山域、形態>
北アルプス 積雪期ハイキング
<2日目>
常念乗越(5:25)~常念岳(7:15)~蝶槍ヶ岳(11:10)~蝶ヶ岳ヒュッテ・昼食(12:10~12:50)~蝶ヶ岳(13:05)~まめうち平(15:00)~三俣(16:25)~三俣P(16:45)
<1日目の記録>
今日はロングコースの予定なので3:00起床、3:30朝食をとる。出来れば夜明け前に出発したかったのだが撤収の最中に空が明るくなってきたので一時中断。カメラをもって御来光見物。空を覆っていた雲は夜の間にすっかり晴れたようだ。
夜明け前の月
日の出
槍穂が赤く染まるのを見るとテンションが俄然上がって来る。急いで出発の準備を整え、常念岳へ取り付く。既にたくさんの人が出発している。
赤く染まる槍穂
今日も頑張るぞ!
まずは常念岳を目指す
朝一の急登に重たい荷物、おまけに昨夜は慣れないテント泊で睡眠不足のメンバーは足取りが重い。それでも徐々に広がるアルプスの雪景色を見ると元気が湧いてくる。一旦傾斜が緩くなった所に上がると本当の頂上が少し前に見える。ここが頂上だと思っていたメンバーは少しガックリ。
背後の景色も素晴らしい
槍ヶ岳パノラマ
常念岳への稜線 パノラマ
あれが頂上
アルペンチックなFさん
元気が出てきた
常念岳の頂上では最高の景色。雲一つない青空に雪を纏った槍から穂高のスカイライン。しばし言葉を忘れながら景色を堪能する。ここまで来るのにヘロヘロだったYさんも蝶への縦走に向けて腹を決めたようだ。(最悪ここから引き返す事も考えていた)
常念岳頂上
素晴らしいパノラマ(槍、穂高方面)
素晴らしいパノラマ(燕方面)
蝶ヶ岳の縦走路は岩と雪の交じった歩きづらいルートの大下りから。慎重に足場を決めてゆっくりと降りて行く。鞍部まで降りたところでアイゼンを外す。ここからは小規模なアップダウンが続くものの、もうそれほどの難所は無いだろう。朝、蝶ヶ岳を出発した人とすれ違うようになってきた。
常念岳の下り
蝶ヶ岳から来た人とすれ違う
P2592まで辿り着くと目の前にはチョコンとかわいく尖った蝶槍ヶ岳の穂先が見える。あそこに行くには一旦150m程下って200mの登り返し。歩き始めてから5時間が経過し、そろそろ疲労もたまって来たメンバーからは「えー」との声があがるが、歩かなければ帰れません。右手遥か下には横尾本谷、槍沢が見渡せるようになってきた。
蝶槍ヶ岳が見えた
下には横尾本谷
思えば遠くへ来たもんだ1
思えば遠くへ来たもんだ2
200mの高低差を昇り詰めると蝶槍ヶ岳の山頂。元気いっぱいのFさんは、あっという間に一番槍。ここでも最高のパノラマに一同感激する。(ちょっと見飽きてきたというと皆に贅沢だと言われてしまった)
目を凝らすと槍沢にも涸沢にもトレースを示す一本の筋が見えている。大きな雪崩などは発生していないようでホッとする。
蝶槍ヶ岳の穂先
大パノラマをバックに
蝶槍ヶ岳一番乗りのFさん
槍~穂高パノラマ(クリックで拡大)
蝶槍で記念撮影
今回初めてライチョウに遭遇
蝶ヶ岳へは穏やかな道
いやー、本当によく歩きました
蝶ヶ岳ヒュッテの屋根が見えると蝶ヶ岳はすぐそこだ。ヒュッテの前で昼食をとり大休止。小屋で土産物を見たりトイレに行ったりのんびりする。昼食の後は蝶ヶ岳の頂上まで歩いて、北アルプスの光景を目に焼き付ける。燦々と輝く太陽の下、穂高連峰を眺めながらのんびりと昼寝する登山者がとてもうらやましい。
蝶ヶ岳のテン場
最高の昼寝
常念~穂高パノラマ(クリックで拡大)
この景色ともおさらば
蝶ヶ岳からは三俣に向けて一気に下山。登山道はあちこちにトレースがついていて何処を歩いていいのか分からなくなる。稜線直下の斜面は傾斜がきつく、雪が緩んできたのもあって降りるのに苦労する。何度か雪渓を横切り、桧の巨木が立ち並ぶあたりで休憩をし、後は一気に谷に向かって降りて行く。途中、恐竜の顔の様な木が面白かった。
ゴジラの木
登山口に呼んであったタクシーとの待ち合わせ時間が気になり、少し足早に歩く。登山口に着いた時にはやれやれと思ったが、タクシーがは入れるのはもう少し下の駐車場までだった・・。登山口に咲き乱れるキクザキイチゲに最後の元気をもらいながら駐車場まで歩く。
三俣登山口
タクシーとの待ち合わせには10分ほどの遅れで到着。タクシーで一ノ沢まで行って車を回収。温泉に入ると8時近くになってしまった。この辺りの蕎麦を楽しみにしていたのに蕎麦屋は全部しまっていた。仕方が無いので温泉の中にある食堂で夕食を摂り、名古屋にたどり着いたのは深夜12時近くになっていた。
GW前半の降雪のおかげでどうなるかと思った今回の遠征も、結果としては好天に恵まれ充実の2日間になった。参加の皆さまお疲れ様でした。