南紀 小口川 滝本北谷 沢登り 2012沢登りファイナル 2012.11.25
屏風滝 素晴らしい造形美
<メンバー>
山仲間2人
<山域、形態>
<山域、形態>
<コース>
滝本集落(8:45)~筆藪滝(9:10)~猿手滝(9:40)~溜湾殿滝(10:20)~ケヤキ原滝(10:30)~休憩~屏風滝(11:10)~亀壷滝(11:20)~比丘尼滝(12:30)~昼食~取水堰堤(13:20)~滝本集落(15:35)
鈴鹿の神河内から下山した後は噂のアクアイグニスで入浴しそのまま南紀遠征に向かう。(アクアイグニスはおしゃれ過ぎて何だか落ち着かなかったなあ)。東名阪のSAで簡単に夕食を済ませ、津のSクリームさんと合流する。Sクリームさんはこの三連休、2日続けて沢に行かれていたというのに(今日も沢だったらしい)、南紀への運転を買って出てくれた。うーん、タフだなあ(有り難うございました)。
こんな山奥に人が住んでいるのかなあと思える程の山道を車で1時間走るとようやく滝本集落だ。思ったよりも多くの住居があるが、どの家も雨戸を閉ざしていている。唯一、生活の気配のある家の軒下では、老犬が我々に向かって面倒くさそうに吠えている。
集落の中に車を停め、林道を筆藪滝まで歩く。途中、タラスの影響と思われる崩壊があった。
ひっそりとした滝本集落、ここまでが遠いんだ・・
崩落した法面
筆藪滝はたっぷりと水を湛えた淵に流れ落ちる立派な滝。淵の水際の流木を踏み分けて取り付き、何とか巻き道に合流。滝の左側を登って行く。
3週間ぶりの沢靴の感触を楽しみながら進むとほどなく猿手滝。ここも立派な直瀑と紅葉が見事なマッチングで美しい。少し渋い左岸の巻き道を登り、越前谷の分岐をやり過ごし、部屋滝の上部に降りる。(巻き道は若干判り難い)
筆藪滝
猿手滝
猿手滝の巻き(結構渋い)
部屋滝の上流からは南紀特有のナメが始まりとてもいい雰囲気。鈴鹿ではもう終わってしまった紅葉もここではこれからピークを迎えるようだ。美しい曲線を見せる溜湾殿滝は直登しようと思ったがドボンすると寒中水泳になってしまう。一段目は慎重に巻き、その上は直登(ナメ歩き)。
ナメと紅葉
溜湾殿滝
スリップしたらドボン
この辺りまで来ると谷中に日差しが届くようになり絶好の沢日和と思えるようになって来る。水に流れと巨石と紅葉の織りなす光景はまるで日本庭園の様。昔、熊野詣でここを訪れた貴族たちがこの光景を再現しようとして京都に庭園を造ったのではないだろうか・・などと考えてしまう。
紅葉は見頃かその少し前
ケヤキ原滝の下で日向ぼっこをしながら小休止。遥か高くに聳え立つ嵓と青空、紅葉、だんだんになって落ちる滝、いいなあ。
ケヤキ原滝
ケヤキ原滝を右から巻くとこの谷の核心部、屏風滝、亀壷ノ滝が現れる。まるで巨大なスクリーンのように目の前に立ちはだかっている。屏風滝は滝の右から巻き、その上の亀壷ノ滝は滝下で流れを横切り左から巻く。滝下には滝の名前の由来と思われる深い釜が刻まれていた。
屏風滝
屏風滝と亀壷滝
亀壷滝
これが亀壷?
落ち口には残置がある
亀壷ノ滝の上は見事なナメが続いており、また楽しませてくれるが、やがて平凡な流れに変わる。それでも紅葉の美しさは相変わらずで飽きることなく歩いて行けた。
ナメを行く
側壁もナメ状
どこまでも澄んだ水
見事な紅葉
比丘尼滝
虹がかかる
取水堰堤で終了
巡視路を使って北谷と本谷の間の尾根に取り付き、尾根芯に出たら集落に向かって西に進む。途中、植林帯や伐採斜面の広い尾根になり、何度かコースを見失ったがGPSでカンニングしながら何とか集落近くの巡視路に辿り着いた。後は巡視路を辿って滝本集落まで戻ると、朝、我々に吠えて来た犬は、面倒臭そうに吠える事もしなかった。
巡視路に沿って
尾根にはシカよけネットが
山が深い・・
導水路巡視路に着地
これで2012年の沢は終了。例年は小岐須辺りで締めていたのだが、今年は遠出を苦にしないSクリームさんが付き合ってくれたので思いの他いい締めくくりができた。(ありがとうございました)
今年、沢行をお付き合いいただいた皆さん、また来年もよろしくお願いしますね。
今回のコース