滝また滝、シャワーにはちと寒い
<メンバー>
山仲間2人
<山域、形態>
<コース>
コガラ登山口(7:25)~堰堤・入渓(8:15)~連爆帯(9:20)~Ca1850二股(10:25)
~登山道(13:15)~避難小屋(13:30-14:30)~福島Bコース~堰堤(16:15)
~コガラ登山口(16:55)
中御所谷の余韻が冷めやらないまま1週間が過ぎようとしていた。今週はお休みしようかなと思っていたところへ、Tっちゃんから「紅葉沢に行きませんか?」のお誘い、「じゃあどこかへ行きましょう」、となったが、低山の紅葉にはまだ早い。日帰りできて標高がそれなりの沢と言えば・・、中央アルプスに西側斜面を流れる正沢川の幸ノ川に決める。
前夜、木曽駒高原のスキー場跡に車中泊。ここは15年程前、何回か来た事のあるスキー場だったのだが、いつの間にか廃業していたようだ。うーん、世の中変化が激しいなあ。
かつてはゲレンデだった斜面につけられた林道を堰堤まで歩く。登山道が谷を横切る所で入渓し、その上の堰堤を巻くとすぐに最初の滝、CS5mが現れた。ぱっと見はいやらしい感じがしたが右から簡単に巻けた。
草ボーボーのゲレンデ跡
登山道が沢を横切る所から入渓
最初のCS滝、右から越える
小滝をいくつかこなすと次はV字の溝状滝。WEBでみた写真では高度感のある怖そうな感じだったが、傾斜も緩く何だか拍子抜け、突っ張りであっさりと抜ける。
V字の溝状滝
突っ張りで超える
更に息をつく間も無く連瀑帯に突入したのでここでロープを出す。谷は大きく開けて解放感があるのだが西斜面にあるため、日当たりが悪くなんだか暗い感じがする。シャワーを避け、滝の左側を登って行く。高度感があるものの、ホールドスタンスは豊富で適度な緊張感。楽しく登って行ける。最上段は左から小巻き。連瀑帯の上はナメが広がり紅葉もいい感じになっている。
連瀑帯に突入
どれも直登できる
滝の上は紅葉が見頃
青空も気持ちいい
10時頃になるとようやく谷の中まで日差しが届くようになる。気温も少し上がったような気がして更に楽しくなってくる。ナメをバシャバシャ登っているとCa1850mの二股に着いた。
谷に日差しが届く
日差しがキラキラ
右股に入り最初の滝は夏ならシャワー覚悟で突撃するのも面白そうな谷だったが、この季節ではちょっと寒いので左から巻き。その上も7~8mの滝が次々と現れるがどれも快適に登って行ける。
右股最初の滝(左から巻き)
落ち口からの眺め
まだまだ滝が現れる(真ん中から)
ちょっと大きめの滝、滝身の右から
青空と紅葉が美しいが谷底は暗い
まだまだ出てくる(右から)
登るにつれ紅葉も彩りを増してくるがいかんせん空は薄曇りになってきた。気温も下がり、水に手をつけるとジンジンしてくる。それでもこれでもかと現れる滝をこなしていくとついに薄氷が現れた。(通りで冷たいはずだ)。
http://kura3.photozou.jp/pub/433/115433/photo/157611172_org.v1351075287.jpg
紅葉もいい感じ
また滝
もういいかも(右から)
薄氷が現れた
やがて水は涸れ、谷は急勾配のゴーロになる。時間も正午を過ぎ、お腹も減って来たので一気に登り詰めると赤布が現れて、登山道に出た事を教えてくれた。
まっすぐのルンゼを詰める
スキー場が見える
登山道
沢靴のまま、登山道にそって山肌をトラバースしていくと15分程で立派な避難小屋に到着。中で乾いた靴下と下山靴に履き替え一息つく。のんびりと時間をかけて遅めの昼食をとると体もポカポカ温まって来た。
立派な避難小屋
記念に鐘を打つ
小屋の中は避難小屋とは思えない程の立派な作り、土間の部分はストーブ、薪もあり、寒くても暖がとれそう。宿泊場所は2階になっていて詰めれば15~16人は泊まれそう。こういう場所で宴会をするのもいいなあ。
小屋の中1
小屋の中2
麦草岳の頂上は次の機会に置いておく事にして福島Bコースで下山。シラビソの林の隙間から中央アルプスの山々の紅葉を眺めながら下って行くと2時間弱で入渓点に到着する。林道からゲレンデ跡を歩き、暗くなる前に何とか車に戻る事ができた。
しらびその登山道
幸ノ川は名古屋からのアクセスも比較的良く、登れる滝も多いのでアルプスの沢を楽しむには手頃でいい谷だった。紅葉の時期でも十分に楽しめたが、やはり夏にシャワークライミングを楽しんだ方が良いかもしれない。御一緒いただいたTっちゃん、ありがとうございました。
今回の地図