晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

台高 本沢川 黒石谷 沢登り プレ夏休みは台高の美渓で ① 2012.07.15

明神滝、今日もカッコいい

 

<メンバー>
山仲間 5名
      
<山域、形態>
台高、沢登

 

<コース>
石谷出合(8:00)~入渓(8:25)~男女滝(10:40)~明神滝(11:35)~扇滝(13:20)~霞滝(14:40)~菅平谷出合(15:50)泊
 
 今シーズン、最初の沢泊は台高の黒石谷。せっかくの三連休だったが土曜日が地域の行事でつぶれたので1泊コースとなる。それに今回は沢泊初挑戦のI君の友人(ミンゴ先生、ytさん)も参加するので、それほど難易度が高くなく、泊地の設定が容易で、それでいて鈴鹿とは一味違う万人受けする沢、という条件で選んだのは台高の黒石谷。私にとっては2度目だが、ここは再訪に値する素晴らしい谷だ。

 

 夕食をとった後に一人大台ケ原方面へ向けて車を走らせる。結構がんばったつもりだったが筏場についたのは出発から3時間半がたっていた。(上高地(沢渡)にいくのとほぼ同じ時間だ。)

 

 筏場の駐車地で先に現地入りしていたI君たち、大阪から来るEちゃんと合流する。黒石谷出合に車を止め、林道をテクテク歩く。天気予報は微妙で小雨混じりも覚悟したがおもったよりもいい天気だ。

 

最初は舗装された林道をテクテク

 

 ゴルジュの終わりにある15m滝を右岸作業道から見送って滝の落ち口上から入渓。最初に現れる2条10mは水量が多くて直登は断念、右から巻く。滝の上も豊富な水量でへつりも腰まで水に入る。次のゴルジュはytさんとミンゴ先生が果敢にもアタックするが岩棚への離水が難しく右から巻き。

 

下流部ゴルジュを抜けてから入渓

きれいな斜瀑、でも水量大。左から巻き

腰までつかって

泳いで

ゴルジュ、YTさんとミンゴ先生がトライするも断念。右から巻き

ゴルジュの上部・・

 

 末広12m斜瀑は右側をツルツルに気をつけながら直登。やっと気持ちよく登れるなあ。次の8mは左から巻き。傾斜は急だがしっかりとした巻き道がある。

 

これも美しい幅広滝

ジャバジャバと直登

左から巻き

上から見た所
 
 男女滝は前回チョロチョロだった男滝(小さいほう)も結構な水量だ。真ん中のリッジを登るが、一部完全に被っている箇所があり結構緊張する。出だしは立ち木が豊富なのでなめてロープ無しで取り付いてしまい仕切りなおし。結構な時間をロスしてしまった。

 

男女滝、滝の直下を横断

 

 男女滝のうえには前半のハイライト明神滝が現れる。前回来た時は落下しながら枝分かれした水流がシャンパンタワーのように美しかったが、今回は水量が多く、巨大な一本の瀑流となっていた。ここは前回と同じくCSの下を潜り右の岩棚を利用して滝上に巻き上がる。

 

明神滝、かっこいい

大岩の下を潜って右手の岩場を登る

滝上は癒しの空間

滑らないでね

 

 滝上は一瞬癒しの空間となるので昼食休憩。休憩を利用してEちゃんが渓流釣りの練習。経験のあるytさんに手ほどきを受け、見事アブラハヤをゲット。(アマゴだったら夕食のおかずになったのに・・)。

 

釣りのレッスン?

アブラハヤをゲット
 
 次に現れる扇滝も今日は轟々と水を吐き出している。ここは滝下を潜って左側に渡り、杣道を利用して巻く。

 

扇滝

滝の裏から

 

 扇滝を過ぎ、深切谷出合を過ぎると谷はゴルジュ状になって来る。丁度太陽が頭上に輝いて水がキラキラ光るいい感じ。積極的に泳いでゴルジュの中を進むと小滝の奥に霞滝が現れた。ツルツルの側壁を越えて滝下まで行く。上級者はこの滝を直登するそうだが、左右の流れは水量が多く、真ん中のスラブはどう見てもツルツル。世の中には恐ろしい人がいるもんだ。

 

美しすぎる・・

泳ぐのにも慣れました

ゴルジュの奥に

霞滝

 

 霞滝は右の岩壁をI君が突破し、後続も続く。下で見るより立っていてセカンドでも恐ろしかった。滝上に来ると菅平谷の出合い。ここは昔の小屋跡があり、いい平坦地があるので格好のテン場になる。本当はもう少し進みたかったがいい時間になってしまった。さっそくテントを張り、焚き火を起こして楽しい夕べの始まり。初沢泊のミンゴ先生、ytさんも楽しんでくれたようで良かった。

 

右手の岩壁から越える

焚き火は楽しい

今日のお宿

 

<2日目へ続く>