板取川 松谷洞 奥美濃の秘渓・・敗退 2012.07.08 晴
<メンバー>
山仲間 5名
<山域、形態>
<山域、形態>
<コース>
松谷集落奥上水場(7:00)~松谷大滝(11:00)~迷走~左俣の滝上(13:40)
~杣道~松谷集落奥上場湯(17:10)
~杣道~松谷集落奥上場湯(17:10)
梅雨明けの夏本番を前にそろそろ鈴鹿を離れて大き目の滝にも触れておきたい。と言う事で去年からの宿題でもあった奥美濃、板取川の松谷洞へ行く事にする。今回はいつもの三人にI君の山仲間、YTさんとミンゴ先生を加えた5人パーティー。I君の沢登り布教活動も実りつつあるのかな。
松谷の集落までは川島Pから1時間程。と言う事は家から2時間と少しで行けるという事だ。板取川も思ったよりアクセスがいい。松谷の集落を奥に進み、上水場脇に車を停めてスタート。小さな取水堰堤を越えると日差しも出てきた。
平流を少し歩くと最初の滝が現れる。この所の雨のせいか写真で見たよりも水量が多い様な気がする。でも右側の階段状を登れば容易に越せる。ツルツルなのでスリップに注意。
陰鬱な感じはしないものの、両壁が立っている箇所では泳ぎを強いられる場面も。次の斜滝は泳いで滝の左側に取り付き、ツルツルの斜面を登ってクリア。難しくは無いがツルツルの為神経を使う。
次の2m程の滝では最後の一手が出ずに右から巻き。この時点では泳いで格闘する気にはならなかった。
基本、傾斜が緩い谷なので平流に所々淵を持った滝が現れるというパターン。日差しも谷の中まで差し込むようになり、気分も明るくなってくる。もう腰ぐらいなら浸かるのも全然差し支えない。
大きな釜を持った10m程の滝が行く手を阻む。滝の左側の斜面から取り付けそうだが、そこまでは泳がなくてはいけない。ミンゴ先生が先陣を切って泳いで偵察。OKのサインがでたのでみんなも泳ぐ。
斜面にはしっかりとしたバンドがあったが念の為にロープをだす。が、ここでロープワークに失敗し、大きく時間をロスしてしまう。いつもと違うメンバー、人数の時には入念に打ち合わせをしておく必要がある事を改めて感じる。反省・・。滝の上もちょっとしたゴルジュだったので少し進んでから懸垂で谷に復帰する。
ゴルジュの上は巨岩帯に変わる。ボルダリングチックに岩の隙間を越えて行くが迷路のように往ったり来たりで辟易してしまう。うーん、腕がパンパンだ。
両壁が立ってくると8m程の滝が現れる。ここも右の階段状から簡単に越えて行ける。滝を越えると松谷大滝がバーンと目の前に立ちはだかる。
今日は朝も早かったので少し早めの昼食を大滝の前で摂る。大滝の巻きは杣道を使う。下部はしっかりとした踏み跡もあり、赤ペンキマークもあったりと現在もこの道が使われている事が良くわかるが、所々崩壊していたり、とんでもない急傾斜があったりと気を抜け無い道になっている。ここを昔、集落の人が往来したなんて思うとやっぱり昔の人は偉いなあ。
さてここからが今日の核心。右股に入りたいので大滝の上に出たいのだが、降りられそうな場所が見当たらない。何回か杣道から懸垂下降を試みたが、高さがありすぎてどうもうまくいかない。仕方が無いので一旦左俣に入ろうと杣道をそのまま進むが、大滝から上流は崩壊が激しく、やっと片方の足が置けるかどうか状態。木の根やトラロープ(!)を掴んで怖々進み、何とか左俣の滝マークの上に降りる事ができた。
とりあえず左俣を下降して出合まで行こうと考えたが、大きな滝(空滝)で行き止まり・・。巻き下りも探ったけれど結局時間切れで引き返す事した。
再び怖い杣道を辿る。途中、降りられそうな所を探りながら歩くが、なかなかコレといったポイントが見つからない。一か所、巻き道を登りきった所の支尾根に踏み跡っぽいものがあったので偵察に下りてみたが、余りにも急傾斜(ほとんど崖)。一人で偵察にでたので登り返せなくなるのが怖くて引き返してしまった。(結局このルートが正解だったようだ)
後は杣道を辿って松谷まで。大滝から松谷の間はしっかりと道型が残っており、普通に歩く事ができる。
最近、極力事前情報は少くを心掛けていたが、やっぱりこういったケースもある事を考えると事前勉強は重要だなあ。(Tsutomuさんのレポを読むとちゃんと書いてあった)あまり過信せず、完遡を第一に挑むべきだと感じた。反省・・。
同行してくださった皆さん、ありがとうございました。消化不良で申し訳なかったです。リベンジするつもりなので、御希望の方は一報を。