晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 花も嵐も・・ GW最終日 2012.05.06

雨に咲くカタクリ

 

<メンバー>
サークル 6名
      
<山域、形態>
鈴鹿、ハイキング

 

<コース>
新町(7:30)~丸山(8:50)~草木(10:00)~多志田山(10:30)~展望丘(11:05)~藤原山荘、昼食(11:20~12:15)~8合目(12:50)~大貝戸(13:55)

 

 天候が不安定なままGWは最終日に。月曜日からの仕事に備えてゆっくりしようと考えていたが、K姉さんの藤原岳企画が「雨覚悟で決行」との連絡が入る。うーん、結構荒れそうだけど大丈夫かなあ、アルプス見たいなことは無いだろうけど・・。気になったのと前日の木曽駒は4時間程しか歩いていないので急遽参加する事に。

 

 新町をスタートする頃は青空も見えていた。新緑も美しくいい感じ。天気予報では午後から雨だったので昼までに頂上に着いていれば大丈夫だろう。植林の尾根を進み高度を上げて行くと眼下に砂利で埋まった青川峡と土石流の供給元であろう谷の崩壊地が見える。

 

 しかし、いい感じと思っていたのも束の間。丸山に差し掛かる辺りで早くも雨が降って来たので久しぶりに合羽を着こむ。ただ、まだ雨はパラパラ状態なので草木まで行った時の状態で行くか戻るか判断する事にする。

 

砂利で埋まった青川と砂利の供給源 

新緑が美しい

 

 丸山を越えると花が現れ始めた。イチリンソウニリンソウイカリソウヤマシャクヤクも咲いていた。去年、同じ時期に訪れた時は、アマナ、カタクリ、ミノコバイモがメインの花だったがそれらの花は全く見られない。気候のおかげで花の時期がずいぶんとすれているようだ(今年の方が例年に近い?)。 いずれにしても時期によっていろんな花を見せてくれる藤原岳は本当に花の山だなあと感心する。セメント鉱山の鉱区が広げられ、この尾根も大きく削られる計画があるようだが残念でならない。

 

まだ空は明るい

 

 幸い空模様は小康状態で草木までは問題なかったのでこのまま頂上を目指す。ところが多志田山についた辺りから急激に風が強くなってきた。山頂まではあと200m。戻るよりも藤原山荘まで急いだ方がいいと判断し、強風の中、泥でぬかるんだ急斜面を登っていく。

 

 雨はそれほど強く無かったのがラッキーだった。何とか頂上台地に辿りつくと、そこはガスがかかる幽玄の世界。藤原山荘に逃げ込んでゆっくりと昼食を摂る事ができた。(こういう場合、小屋はありがたいなあ)

 

稜線に上がる

振り返る

ガスの頂上台地

小屋が有難い

 

 こんな天気にも関わらず、小屋には他に3組のパーティーがいた。御苦労さまです。まったりと昼食を楽しんだあと、一気に大貝戸道を駆け下りると時間はまだ14時前だった。 結果からみれば、それほど雨にも降られず、花も見る事ができてまずまずの山行。無事GWを締めくくる事ができた。さあ、明日からは仕事・・。憂鬱だけど頑張ろう。

 

ガスが濃くなって来た

雨に咲くカタクリ