晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

藤原岳 春の使者の様子を窺いに 2012.03.20

これを見ないと春は始まらない?

 

<メンバー>
単独
      
<山域、形態>
鈴鹿、ハイキング

 

<コース>
西藤原観光駐車場(09:00)~聖宝寺林道(09:15)~(バリエーション)~県境稜線(12:40)~藤原山荘(12:50)~大貝戸(14:20)~西藤原観光駐車場

 

 長期出張に、御池捜索の疲れが残っている。しかし、日曜日にはサークルの花見山行でリーダーをする事になっているので福寿草の開花状況も知っておきたいところ・・。週間予報ではまたしても土曜日に雨なので、頑張って出かける事にする。行くか行かないかしばらく悩んでいたので出発が遅くなってしまった。西藤原の観光駐車場はまだ3割ほどの埋まり具合。

 

 この時期の藤原岳福寿草目当ての登山客で混雑している為(自分もその内の一人なのだが)、一般道はパス。聖宝寺道と坂本谷の間を適当に歩こうと鳴谷神社に向かうが、だれも歩いていない。良く見ると聖宝寺道は堰堤工事の為通行止めになっていた。まあ、登山道を歩かないので問題ないだろうと、工事用に作られた立派な林道を少し歩いて植林の斜面に取り付く。

 

立派な林道が作られていた

 

 植林の急登に辟易し、高度を上げつつも徐々に北の方へトラバースしていく。坂本谷の右岸尾根にでると立派な道があった。白石工業の石杭もある。この辺りは白石工業の所有地なのだろうか。

 

白石工業の石柱

立派な植林の尾根

 

 立派な植林の尾根を登りP597を目指す。福寿草を探しながら歩くがこの辺りでは見かけない。一旦平坦地に出た後、坂本谷のトラバース箇所を探しながら歩く。藪の向こうに目指す尾根に残る雪が見えた。

 

雪がのこる尾根(お藤の鼻筋)

 

 坂本谷の荒れ様は酷いものだ。終始どこかでカラカラと岩が崩れる音がし、土石流検知のワイヤーが張り巡らされている。こりゃ谷筋なんてとても歩けたものじゃないなあ。何とか通過できそうな場所を見つけて対岸に渡る。

 

坂本谷の支流をトラバース

 

 目指す尾根に取り付いたら後はひたすら登るだけ。少しでも歩きやすいようにと鹿の足跡を辿ったりする。やがて地面にぽつりと黄色い点を見つける。あ、咲いてる。

 

今シーズン初お目見え

 

 今シーズン初めての福寿草は太陽の光をいっぱいに浴びてきれいに開いていた。辺りには蕾もたくさんあってまだまだこれからが見ごろの様だ。そうこうしている内に残雪が現れた。

 

雪が出てきた

 

 泥の斜面よりも雪の上の方が歩き易いのでなるべく雪の上を歩いて行く。雪渓の傍にはそこかしこに福寿草が花を開いていた。もう少し立つとこの辺りも一面の花園になるのだろう。写真を撮りながら歩くので中々ペースが上がらない。

 

おー咲いてる咲いてる

癒されるな~

太陽をいっぱいに浴びて

 

 途中、12時のサイレンが西藤原の町から聞こえて来たので腰をおろして昼食。一人なのでこの辺りは気楽に行ける。ポカポカのお日様を浴びながらのんびり昼食を摂るのは久しぶりだなあ。

 昼食が終わった後は稜線へ向けてラストスパート。標高900mを越えると福寿草も見えなくなったので、ひたすらザクザクと残雪を登って行く。

 

残雪の尾根

ザクザクと登って行く

 

 途中、何度も息をつきながら高度を上げて行くと稜線に飛び出した。丁度藤原山荘裏手の高台の近くだった。登山道はこれから天狗岩に行くと思われるハイカーや天狗岩から戻って来るハイカーで賑わっている。

 

やっと稜線

 

 稜線では福寿草はまだまだの様で姿は見えない。泥んこになった登山道を転ばないように気をつけながら藤原山荘まで。藤原山荘ではたくさんの人が休憩していたが、残念ながら福寿草は全く咲いていなかった。

 

雪もだいぶ溶けたなあ

藤原山荘付近

 

 あとは表道をひたすら歩くだけ。8合目付近でセリバオーレンを見つけた他はほとんど収穫なし。泥道で転ばないように気をつけながら一気に降りる。

 

セリバオーレン

 

 捜索本部が出ていれば今日の状況を説明しようと思ったけれどさすがに今日は置かれていなかった。週末は晴れていれば福寿草の見ごろになりそうだが、果たして天気はどうなんだろう・・。

 

今日のコース(概念図、GPS軌跡ではありません)