晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御池岳テント泊 目指せ雪のテーブルランド ③ 2012.02.04~05

雪には青空が良く似合う

 

<メンバー>
サークル 4人+1人
      
<山域、形態>
鈴鹿、ハイキング

 

<コース:2日目>
テン場(7:30)~丸山(8:50)~ボタンブチ(9:40~10:10)~ボタンブチ(10:10)~東池(10:25)~青のドリーネ(10:45)~P1241(11:40)~テン場(12:20~13:20)~カタクリ峠(13:40)~コグルミ谷右岸尾根取り付き(14:40)~R306ゲート(16:00)
 
<その②の記録>
 ボタンブチで休息&水補給を済ませたら奥の平散策へむけて出発。時折ガスがかかるもののまだまだ青空ががんばってくれている。真っ白な雪原と青い空との境界線はまるで地平線のように見え、大都市近郊の低山とは思えないような光景だ。陽光を受けて輝く樹氷の森を抜けて東池に到着。

 

奥の平を目指す

青空~

急にガスが

雪原

東池

 

 東池では恒例行事になったシリセード大会。今年は新雪がたっぷり積もっているので池の底が浅いので滑走距離が短く、雪も沈むのでスピードが出ない。それでも何回か滑っているうちに立派な滑り台が出来た。みないい大人だが童心に返って遊ぶ。

 

シリセード

 


シリセード(動画で)

 

 シリセードに飽きたら青のドリーネに向かう。だれの踏み跡も無いまっさらのドリーネを見ることが出来たのだが、ちょうど雲が広がり辺りは一転してモノクロの世界に変わる。コントラストを無くした世界は凹凸が掴めず、どこがドリーネかもわからなくなってしまった。

 

青のドリーネ(雲が・・)

コントラストが無い・・

日本離れした風景

 

 いい頃合なのテン場に戻る事にする。尾根をたどってテーブルランドを見下ろす高さまで登っていく。雲の切れ間からスポットライトのように日の光が当たっている。藤原岳の方に目をやると天狗岩から頭陀ヶ平の稜線と深く切れ込んだ真の谷が見える。深雪の中ここを登り返すのはきついそうだ。今回は国道周りで良かったと改めて思う。

 

奥の平が眼下に

頭陀ヶ平、藤原岳

 

  P1241(奥ノ平の道標)から尾根沿いに進み、登ってきた尾根を一気に下っていく。スノーシューの場合、下りはトレースの無いところをフワフワと行くのが楽しい。あっという間にテン場に到着。この下りで今朝登ってきた人と初めて出会う。藤原から縦走してきたという単独の男性と我々とほぼ同じルートで登ってきた山スキーヤー3名だ。昨日しっかりとトレースを付けてきたのでもう少し上がってきても良いと思ったのだが。

 

P1241

テン場が見える

名残惜しいけど下山

帰りは好き勝手に

真の谷に着地

 

 テント撤収後、昼食をとっていると藤原から縦走の男性が下山してきた。時間切れで引き返すとの事。出発間際に更にもう一人の男性(yamyamさん)が下山してきた。この方はテーブルランドまで行く事ができたらしい。という事は今日、テーブルランドまでたどり着けたのは我々とこの男性の6名のみかもしれない。(スキーヤーはどうだったのかなあ)

 

 再びテント、寝袋その他を詰め込んだザックを背負い下山にかかる。登りに1時間以上かかったカタクリ峠まで道はトレースをたどると15分くらい。

 

あっという間にカタクリ

 

 コグルミ谷右岸尾根も新雪をフワフワと踏んで下り、登りの半分以下の時間でR306にたどり着いた。あとは修行のように黙々と国道を歩くのみ。4WD愛好家の車が付けてくれた轍のおかげでスノーシューを着ける事も無くゲートまで歩く事ができた。ゲート付近の雪はかなり減ってはいたものの、子供たちが雪遊びできるくらいには残っていた。

 

梯子を慎重に下る

今年も雪だるま

まだまだ雪たっぷりのR306

 

 今回で5回目となる冬の御池岳テント泊。行く度に様々な感動を与えてくれたのだが、今回は行程の困難さ、景色のすばらしさともに最高の部類に入るだろう。こうやって最高の御池岳に出会う事ができたのも行程を供にしてくれた仲間たちのおかげだ。参加いただいた皆さん、本当にありがとう!。

 

今回のコース