晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

明神平 2012年初登りは吹雪の親子登山 2012.01.02

吹雪のなか、頑張るおかん

 

<メンバー>
親子(2人)
      
<山域、形態>
台高、ハイキング

 

<コース>
大又林道終点(9:00)~明神平(11:40~12:40)~大又林道終点(14:20)

 

 元日の宴会が終わり翌日は弟家族もそれぞれの嫁さんの実家に顔を出すので実家は急に静かになる。年末年始のイベントもとりあえず一段落するので、2日はおかんを雪山に連れて行ってやる事にする。

 

 行き先は台高の明神平。去年は大雪のせいで途中の林道が通行止めとなり、急きょ高見山に変更したのだが、今年は雪も少なく大又集落までは問題なし。林道終点の駐車スペースまで路面への着雪は無く今日は楽勝だなあと考えていた。すでに車が数台停まっており明神平の人気の程がうかがえる。

 

 ところが出発の準備をするうちに雪が舞い始めた。青空に樹氷を見せてやるのは無理だなあ、なんて考えながら歩き始める。急傾斜の林道を登っていくと無残に抉られた地点に到着。去年の台風12号の影響だろうか。

 

崩壊した林道

 

 林道は終わり右岸から登山道に乗り移る。幸い積雪はそれほどでは無くトレースもしっかりあるのでラッセルは不要。アイゼンを付ける必要も無い。おかんも思ったよりいいぺーすで歩いている。ただ、雪の乗った岩を使って渡渉するのは大変だった。

 

渡渉が大変

 

 谷中を歩いているので風はそれほどではないが、上空は強い風が舞っているようだ。山全体が雪雲の中にあるのか視界も良く無い。登山道の傾斜がきつくなり始めると明神大滝が見えた。氷結はしていなかった。

 

吹雪いてきた・・

神大

 

 気温が低いせいで雪はパウダー状。斜面の上からサラサラと流れてきてトレースを隠すので、おかんは少し歩き辛そう。いつの間にか木々には霧氷が付いている。下ばかり向いて歩いているおかんに霧氷が付いている事を教え、何とか励ます。

 

 

霧氷はきれいなのだが・・

 

 その内、先行していたパーティーが下山してくるのにすれ違う。今日は先に7~8人入っているようだ。みんな強風で上には長くいられなかったらしい。

 

 やがて頭上が開けてきたなと思ったらやっと明神平に到着した。視界は15m程で相変わらずの強風。山小屋の軒下にツエルトを張りって食事。風でツエルトがバタつくので火は使えなかったが、風が直接当たらないだけで落ち着いて食事する事ができた。

 

頑張りました

 

 食事を終えても風は収まる気配が無いので早々に下山する。後から若者4人パーティーが上がってきたがスノーシューの準備をしている。こんな状況ですごいなあ。

 

明神平(散策はあきらめる)

この小屋が使えたらなあ

 

 おかんも雪の上を歩くのにだいぶ慣れたようで帰りはスムーズに歩いている。渡渉も危なげなくこなし無事駐車場に到着した。車には5cm程雪が積もっていた。

 

無事下山

 

 予定より早く下山できたので途中にある立派な神社、丹生川上神社に立ち寄る。社伝によれば古来より水の神様として崇められているとの事。境内には水道事業者や電力会社など全国から礼拝があるようだ。昨日の京都ではUちゃんの学業上達と家内安全しかお祈りしなかったので、水の神様に今年の沢登りの安全をお祈りする。

 

水の神様(丹生川上神社

由緒正しい

今年の遡行の安全を祈念

 

 正月2日の午後とあって境内は人はほとんど見当たらないが、ちゃんとバイトの巫女さんがお守りやおみくじを売っていたので、お守りを買っておみくじを引く。おみくじは中吉。ここ数年凶が続いていたので今年は幸先がいい。

 

立派な御神木

まずまずかな

 

 夕方、実家に戻り軽く夕食を食べる。こんな天気だったにも関わらず、おかんは楽しかったと言ってくれたのでホッとした。今年の目標(山行)は?と聞くと考えておくとの事。いい所につれて行ってやりたいなあと思う反面、大変な所だったらどうしようかとも思ってしまう。

 いずれにしても目標を持って山歩きを続けてくれればいつまでも元気でいられるだろう。今年は北アルプスにいけるかなあ。