晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

御在所 本谷~中道 困った時の本谷頼み 2011.11.26

大黒岩より

 

<メンバー>
単独
      
<山域、形態>
鈴鹿、ハイキング

 

<コース>
鈴鹿スカイライン~御在所本谷~大黒岩~山上公園~中道~鈴鹿スカイライン

 

 このところやけに仕事が忙しい。それに加えて周辺で大きな人事異動があったせいで連日の歓送迎会で内臓にも疲労が蓄積・・。今週は日曜日の夜から出張に出る予定なので土曜日は家で充電する事にした。
 
 たまにはこんな日もいいもんだと、朝寝を決め込んでいたが、窓の外には抜けるような青空。しばらく悶々とした後、我慢できなくなり出かける事に決める。ただ、今から出発しても登山口に着くのは昼前なので、短時間で楽しめる御在所本谷に出かける事に決める。

 

 鈴鹿スカイラインに着いたのは11時過ぎ、丁度、早立ちのパーティーが帰り始める頃で料金所跡に車を止める事ができた。狙い通り。

 

 本谷の入り口には新しい看板が立っていた。なんだか最近おせっかいな看板が増えたような気がするなあ。右岸の登山道を歩いて行くつもりが赤ペンキの→に誘導される形で堰堤のすぐ上から谷に入る。登山道を行けばもう少し楽に行けるのになあ、とこの時は余り気にしなかったのだが・・。

 

こんな看板が 

いきなり谷に誘導される

 

 谷を歩いて行くにつれ何か違和感が・・。谷中いたるところ、ほぼ数メートルおきにペンキでマーキングされているのだ。迷うような分岐がある訳でもないのに病的な数。
 一部は銀色のペンキで上塗りされているのがあるが、これは別の人が消そうと思って付けたようだ。良く見ると滝の越え方や巻き方を示しているようにも見えるが、わざと小難しいルートに着けているとしか思えないマーキングもある。岩や沢に慣れていない人がこのマーキングを鵜呑みにするとかなり危険だ。

 

まだ沢靴では来た事無いなあ

いたるところにペンキマークが・・

 

 不動滝を巻き上がった上にも執拗にペンキマーク。何だかだんだん腹が立ってきた。中には銀色のペンキの更に上から塗ったような跡もある。マークは際どいところにも付けられており、このマークを付けた人間の心情が全く理解できない。

 

不動滝

目障りなペンキマーク

目障りなペンキマーク2

大黒滝

 

  一番愕然としたのが大黒滝を巻き上がった上。ルートは右側の笹の中にあるのに、わざわざそちらには×をしてあり、溝状滝の中に導くようにマーキングしてあることだ。このマークの主はよほど自分が登れる事を誇示したいのだろうか?ここまでくれば完全に自己顕示欲でしかない。犬のションベンと同じだ。

 

滝に誘導している(怒)

 

 余り怒ってばかりいてもせっかくの山歩きが台無しなので、気を取り直して登って行く。三角岩を潜り、ロープウェイの直下に入るとゴンドラからの声も聞こえるようになって来る。

 

三角岩

ゴンドラが見えた

 

 高度が上がって来ると岩の間に白い物が、雪だ。数日前に気温が下がった時に降ったのだろう。今シーズンの初めての雪に秋の終わりを感じる。巡視路との分岐から大黒岩へ登り昼食にする。ここまで1時間20分。なかなかいいタイムで登る事ができた。

 

雪が降っていたのか

超定番のアングル

大黒岩

絵になるなあ

特等席には先客がいた

 

 再び本谷に降りて巡視路を使って山上公園へ出る。ここまで来ると登山者よりもロープウェイで上がってきた観光客の方が多い。12月の週末にはクリスマス気分のカップルを狙ったのか夜間運転をするらしい。山上公園内にも場違いなイルミネーションが準備してあった。

 

巡視路に回る

御在所もクリスマスムード?

イブネ、クラシ

うーん、クリスマスムード

鎌にも雪がついている

アベックばっか・・

 

 下山は中道を使う。北斜面には雪がついていてちょっとした渋滞が起こっていた。時間は13時を過ぎているのにまだまだ登ってきるのには驚いた。当然帰りはロープウェイだろう。

 

先週登った神懸付近が見える

着雪のせいでちょっとした渋滞

まだ登って来るのがいる

 

 立石に寄り道(実は初めて見た)し、地蔵岩、オバレ石でお決まりの写真を撮った後、スカイラインにたどり着く。3時間と少しの山歩きだったがいい気分転換になった。思ったよりも早く降りられたのでもう少し遊んでみようか、などと余計な事を考えてしまった。

 

立岩

地蔵岩

オバレ石

もう少し運転してもいいのに

 

 ※御在所本谷道のペンキマークは決して安全なルートを示すものではありません。通行される方は必ず自分の目でルートを確かめて歩く事が必要です。