晴山雨読記 Vol2

沢登り、雪山、時々山登りの備忘録

野呂川シレイ沢から鳳凰三山1      H23.07.09 晴一時雨

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シレイ谷の白い滝

<メンバー> 山仲間(4名)
      
<山域> 南アルプス

<コース> 夜叉神峠P~(バス)~シレイ橋~シレイ沢(泊)

 今年の大きな目標の一つにアルプスでの沢登りがある。梅雨が明け、夏山シーズンを目の前にして心ははやるばかり。今回はその前哨戦として1泊で行ける南アルプスのシレイ沢を選ぶ。

 金曜日に仕事を終えてから荷物の最終チェック、自宅近くでTっちゃんと合流して一路東へ向かう。中央自動車道を使って登山口まで4時間弱。これなら台高南部や大峰と同じ位、南紀よりも近い計算になる。高速道路の深夜割引(-50%)を利用するのに時間調整をした為、夜叉神峠Pについたのは1時ぐらいだった。
 
 4時半を過ぎると出発の準備で辺りが騒がしくなってくる。周りを見ると夜半にはまだ空きのあった駐車場もほぼ満車の状態。のんびり準備をしていると5時半発のバスが3台、登山客を一杯に乗せてやってきた。我々は6時のバスに乗るつもりだったので見送る。甲府から直接バスに乗ってやって来たTやんと橋での集合を確認しバスを待つ。


 しかし、6時にやってきたバスは1台だけ、しかも寿司詰め状態で乗せられないという・・仕方が無いので広河原から引き返してきたタクシーを強引に捕まえてシレイ橋に向かう。料金は一人1100円。
 シレイ橋でTやんと再開し、入渓準備をする。橋から谷を見ると滝が急角度で落ちており、目の前を轟々と流れている。ちょっぴり不安を感じながら橋の左側の残置ロープを使って谷に下りる。




 谷は巨石が転がる荒れ気味の渓相。水も栄養分が多いのか岩も滑りが多い。泊まり装備の重さが慣れないメンバーもいるのでゆっくり慎重に登っていく。傾斜が急なので、登り始めは頭上にあった吊り橋をあっという間に見下ろす事になる。



 右手の崩壊地を見送ると雰囲気は若干落ち着いてきて小滝が現れる。直登は無理なので巻き上がって行く事になる。
 やがて太陽が登り谷中に日が差し込んでくると一気に彩りが増してくる。標高が高い割に森が深く、木々の緑と水の飛沫が美しい。






 どんどん遡って行くとどんどん7~10mクラスの滝が現れる。事前の情報ではサクサクっと巻いて行けるような印象を受けたが、ルート探しに苦労する場面もしばしば。1か所、一手がきわどい場所があり、念の為にロープを出す場面もあった。








 時折直登り出来る滝が現れるものの、基本は巻き。美しい多段の滝を2段目まで登ったところで、濡れるのを嫌って右から大きく巻いた。すると目の前にネットでよく見る白い滝が現れた。

滝の傍まで近寄ってみたいが少々高く巻き過ぎたようだ。右手は花崗岩スラブからの大高巻きになりそうなので何とか谷に下りて左手に渡りたい。クライムダウンもいやらしかったので少しだけの懸垂下降で谷底に降りる。





 谷に下りて見上げる滝はまるで一条の白い布を空から垂らした様に美しい。滝壺の傍までいって大休止。記念撮影をしてのんびりと過ごす。



 白い滝の巻きは左手から小さく巻く事にする。出だしが花崗岩の砂礫だったので、I君にハンマーのピックを地面に刺しながら登ってもらい、後続を引っ張り上げてもらう。滝の上はナメが点在する穏やかな渓相に変わる。




 2200m辺りの二股を右に入る。事前の情報では泊適地はこの辺りらしいのでツエルトを張れそうな場所を探しながら歩く。二股右の最初の滝で巻きルートが判り難く、スリングを使ってトラバースする箇所があった。



 泊的地は標高2250m辺り谷の右側にある岩の陰にテント2張り程の砂地のスペースが見つかった。焚き火の跡もあるので良く利用されているのだろう。(ネットで良く出てくる場所だった)。
狭いスペースに何とかツエルトを張ったら夕立が降ってきた。


 ツエルトの中で昼寝がてら夕立をやり過ごし、夕食の準備。雨が降ったので焚き火はあきらめていたらTっちゃんが秘伝を駆使して見事に焚き火を起こしてくれた。後はのんびりとお酒を飲みながら今日の反省、明日の行動予定、これから行きたい山の話などで盛り上がる。いつの間にか空には星が光り明日の晴天は約束された(?)。初の南アルプスの稜線を楽しみにしながらぐっすりと眠る事ができた。

2日目に続く