焼合谷 沢登り 白く輝くガレ谷は思わぬ美渓 2011.05.14
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まだ泳ぐには早いもんね
<メンバー>
山仲間(2名)
<山域>
<山域>
<コース>
GW明けの土日はさすがにへばってしまったが10日あけると充電も完了、今週も鈴鹿の沢へ出撃である。
火曜日から降り続いた雨は結構な量になったようで沢も結構増水しているだろう。でもこの時期の沢は泳ぐわけでもないので逆に水量アップで美しさが増すことが期待できる。今回はⅠ君チョイスの焼合谷を遡行する事にする。
スタート地点である尾高キャンプ場は思いのほか整備されたキャンプ場で、宮妻渓や宇賀渓の寂れたキャンプ施設に見慣れていたので少しは見直した。ただ、中日新聞とネーミングされた三角の旗が昭和の匂いを感じさせる。
尾高キャンプ場 思ったよりきれい
林道がカーブするところから入渓するといきなり堰堤に阻まれる。実は焼合谷の下部は堰堤だらけでとてもお勧めできないが、魚止め滝を見る為に敢えて堰堤を越える。魚止め滝は豪雨直後の蒼滝のように赤褐色に汚れていた。
魚止滝 赤褐色・・
堰堤のバックウォーターを超えると最新のパイプ堰堤が見える。林道が直ぐそばまで来ているので本来であればここから入渓がいい。パイプ堰堤の向こうには白く磨かれた花崗岩の谷に水流が勢いよく流れているのが見える。やっと沢登りらしくなってきた。次々と現れる小滝を快調に越えていく。
最新のパイプ堰堤
やっと谷らしくなる
小滝が次々
水流を突破
この谷も2008年の9.2豪雨で大きな被害を受けたらしく、両岸の緑はある一定の高さより下はきれいに流されてしまったようだ。伊勢谷にみられるような立派な石組みもあるが大部分は崩壊していた。
朝明、伊勢谷と同じ石垣
淵も深い
谷が大きく左にカーブした辺りに2段の立派な滝が現れる。女郎滝だ。滝の周りの岩盤はすっかり洗われて花崗岩が露出している。滝身の左から直登りするが、岩が脆く、一度ズルっと行ってしまった。
女郎滝が見えてきた
女郎滝
左から突破
こっからは愛知川を思わせるような白い花崗岩の岩盤と小滝が次々と現れて飽きさせない。時折長いゴーロにうんざりするが、飽きたと思った頃に小滝が現れる。
すっかり現れた川床
滝が次々
長いゴーロ
あらよっと
藤原谷との分岐を右に取りどんどん遡って行く。谷は一直線に西に走っている為、遠くまで見渡せる。徐々に角度が立ってくると斜面からの土石流跡も出てきて徐々に荒れ模様になってくる。
新緑が美しい
まだまだ出てくる
土石流跡
Co780mあたり、石原谷の分岐を右に取り、(ここから先は丸山谷というらしい)右岸がオーバーハングしたゴルジュを抜けるとすぐに二股。右俣はCSがつまった危険な香りのする谷。鈴鹿の山と谷ではこちらの方に行っているようだが、今日は冒険する気は無いので本流と目される左俣を進む。
二股を右へ
ナナメのゴルジュ
丸山谷右俣のCS滝
左俣にも細いながらも直登出来る滝がいくつか現れる。その内の一つが角度も立っていて少しいやらしかったので念の為、ハーケンを打ってロープを出す。
左俣の滝
角度が立ってくる
ガレがひどくなってくる
水が涸れた
最後は薄い笹藪を掴みながら体を持ち上げて稜線に到着。釈迦ヶ岳の頂上まで100m足らずだったが、登っても展望もあまり良く無いので東尾根を少し下ったところでお昼。
釈迦ヶ岳東尾根を下る
釈迦ヶ岳を見上げる
東尾根は派生する支尾根が多く、地図とコンパスだけで下りきるのは至難の業かと思われたが、幸い踏み跡もしっかりし、テープもこれでもかというほど付いているので無事尾高山山頂に到着出来た。途中の斜面ではイワカガミがそこかしこに咲いていた。
イワカガミが満開
尾高山(初登頂)
展望台のある尾高山の頂上でのんびりした後、キャンプ場の方へ直接下りるルートで下山。お疲れ様でした。キャンプ場では若い男女のグループがバーベキューを楽しんでいた。
焼合谷は想像していたよりもきれいで明るい谷で楽しかった。鈴鹿中部の三重県側の谷は悉く豪雨の影響を受けていてダメかなあと思っていたけどナンノナンノ。ただ、水量が少ないとただのガレになって支しまう可能性があるので、雨の後がいいのかもしれない。
今回の地図