今年もゴルジュヘ!
<山域・形態>
今年は雪がいつまでも残り、去年より3週間遅れの沢初めとなった。とはいうものの、まだ桜が咲き始めたという時期に水遊びに付き合ってくれる奇特な方はそういるもんでは無く、やっとC君がお相手してくれる事になった。
行き先は未踏の沢も考えたが、今年一発目。まだ体も慣れていないだろうと思い、昨年の沢初めでも行った入道ヶ岳の池ヶ谷にする。今日は下流部はパスして池ヶ谷の出合い(大石橋の手前)まで車を進める。
登山道を利用して堰堤を巻き、谷に降り立つ。沢靴にじわっと浸みこんでくる水の冷たさが何だか懐かしいような嬉しいような。今日は5月中旬並みの気温と言う事なのでさほど冷たく感じない。
躊躇なく流れに入るC君
黒い岩を流れる細い斜瀑を越えると狭いゴルジュの入り口。ここは一番奥の滝が越せないのがわかっているのだが、今日は二人で時間の余裕もあるので間近まで見に行く。やっぱり手も足も出そうもない。
この斜瀑を越えると
ゴルジュの入り口へ
感覚を確かめながら
ゴルジュの奥をのぞく
ゴルジュ最奥の滝から少し戻って右岸から巻く。落ち葉が積もった斜面を歩くのは久しぶりで緊張。この緊張感も沢登りの一部だと思いながら慎重に超える。
ゴルジュの上は小滝の連続する快適ゾーン。気温も高いので少々のシャワーは苦にならない。フェルト靴のフリクション、自分のバランス感覚、指の感覚などを確かめながらなるべく直登していく。途中、花を見る事ができるのもこのコースが好きな理由。
小滝群と戯れながら
潜り岩
シロバナネコノメソウ1
シロバナネコノメソウ2
シャワーも平気
どこに足を置こうか・・
次々に現れる小滝
シロバナネコノメソウと滝
倒木でふさがれた滝を越えると傾斜は緩くなって春の小川になる。あとは谷沿いに着いている登山道をたどって入道の頂上を目指すだけ。最後の植林帯にはまだ雪が残っていた。
倒木をかき分ける
雪が残っていた
この植林を越えると
植林を抜け、笹原にでると気持ちのいい青空が広がっている。頂上は春霞みながら360度の大展望でここはいつ来ても気持ちいい。のんびりとおにぎりを食べてから下山にかかる。
笹原にでる
いつ来ても気持ちいい
御在所、鎌も春の雰囲気
帰りは運動靴に履き替えるが、着替えの靴下を忘れてしまった・・。やはり初っ端は何かやってしまうもんだ。ネオプレーンソックスを履いたまま運動靴を履いて登山道を一気に下りる。途中は花を探しながら歩くので少しゆっくりになってしまった。
馬酔木は満開
ミヤマカタバミ
トウゴクサバノオ
トウゴクサバノオ
小岐須山の家では昨夜から大音量の音楽を流しながら何やら怪しい催しが行われていたようす。びっしりと車の停まった駐車場の桜が満開だった。
桜がきれい
4時間程度の短い沢行だったが、まずはトラブルも無く上々の滑り出し。体も上手く動いてくれたので、あと一回ぐらい鈴鹿で慣らしをしたら遠征に行きたいなあ。さあ、今年はどんな感動が待っていてくれるのか、今から楽しみだ。